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ライブドア「返還しない」ジェイコム株誤発注で利益---ご機嫌堀江社長、批判には涙ぐみ
株主からの猛攻撃を受け、涙、涙となった堀江貴文社長だが、これも想定内！？
ライブドアはクリスマスでも…。２５日に都内のホテルで株主総会を開いたライブドアは、子会社のライブドア証券がみずほ証券のジェイコム株の誤発注で利益を得ていたことを認めるとともに、「強制されない限り、返還するつもりはない」との姿勢を強調した。証券大手各社の中では利益を返還する動きが広がっているだけに、同社の姿勢は波紋を広げそうだ。
ライブドアの宮内亮治取締役は、ジェイコム株誤発注問題で「ほんのわずかだが、利益を出した」と説明。どの程度の利益かは明らかにしなかったが、「非常に少ない金額」として、返還に応じない方針を表明した。
こうした姿勢は、「１株あたり２円の配当」を求めた株主提案の否決にも表れた。会社提案の６議案がすべて賛成多数で承認され、６期連続の無配が決まったのだ。
ライブドアでは、Ｍ＆Ａなどに備えた内部留保を優先、株主配当を行っていない。このため堀江貴文社長は、配当を要求する声に対し、「２円配当なら、僕個人は４億円ぐらいもらうことになる。その４０％は税金で国に持っていかれますが、よいことでしょうか」と応じ、「株の値上がり益で還元し、成長が止まれば配当する」と答えるにとどまった。
一方、Ｍ＆Ａについては、株式の発行限度数を現在の約１６億株から約４２億株と大幅に引き上げる議案が可決されたことから、「今後１年間で大型の企業買収が突然決まる可能性がある」とも話した。
堀江氏は、ノータイにポロシャツ＆ジャケット姿という、いつものスタイルで総会に臨み、会社の時価総額に触れ、「近い将来、世界一になるんじゃないかと期待している」と話したり、自らの月収を約１０００万円と明らかにするなど、すこぶるご機嫌。選挙再出馬については「今、あえて出る必要はないが、抵抗勢力が息を吹き返し、日本経済が停滞しそうなら出て行くこともあるかもしれない」などと含みを持たせた。
しかし、株主からの風当たりは、いつも以上に厳しく、「ストックオプションで、社員に収益を還元しながら、株主に無配というのはおかしい」、「（衆院選立候補は）個人問題なのに、会社の事業を利用している」との指摘も出るなどして、堀江氏の取締役再任反対の声まで出る始末。
これにはさすがの堀江氏も、「一部の人のためだけに会社を利用しているわけでない。そう感じられているのは情けない」と、涙ぐむシーンも見られた。
ZAKZAK 2005/12/26
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