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【米経済コラム】金融当局の利上げ局面、終了近づく―J・ベリー  (ブルームバーグ)
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投稿者 愚民党 日時 2006 年 1 月 04 日 18:23:50: ogcGl0q1DMbpk
 

【米経済コラム】金融当局の利上げ局面、終了近づく―J・ベリー (ブルームバーグ)


2006年1月4日(水)15時18分


1月4日(ブルームバーグ):米金融当局が1年半前に開始した一連の利上
げが終わりに近づいている可能性は大きいものの、金融当局はインフレとの闘
いにおいて必要であれば利上げを続けることをためらわないだろう。

連邦準備制度が1月31日の連邦公開市場委員会(FOMC)に、政策金利
であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現在の4.25%から0.25ポ
イント引き上げるということはほぼ間違いないと思われるが、米連邦準備制度
理事会(FRB)が3日公表した昨年12月13日のFOMC議事録によれば、
その後については、FOMCのメンバーの間でもあと何回金融引き締めを実施
すべきなのか見解は分かれている。

議事録によると、大部分のメンバーが「現在、入手可能なデータに基づく
限り、将来必要になる追加利上げの回数は恐らく多くはないだろう」との見解
を表明している。ただ、「多くはない」との表現は不明瞭だ。3月28日のFO
MCでは政策金利がさらに4.75%に引き上げられ、その後も利上げがあるとす
る見方もある。

ハイ・フリクエンシー・エコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シ
ェファードソン氏は顧客に対し、「連邦準備制度では誰もが利上げ打ち止めの理
由を求めている」と指摘、議事録を金融当局者と同様には読むことはできないと
話している。確かに同氏の述べる通りで、その理由はインフレに対する懸念だ。

インフレは抑制

FOMC議事録は、メンバーがインフレとインフレ期待が十分抑制されて
いると見なしていることを明確に示している。エネルギー価格のコア・インフ
レ率に対する間接的な影響は「控えめ」であり、「活気ある市場競争」と、労働
生産性の伸びが「コストと価格圧力を抑える一因となっている」としている。

それでは何が懸念で、連邦準備制度が利上げを続けるというのか? 議事録
によれば、エネルギーコスト上昇分の「少なくとも一部」を顧客に転嫁してい
る企業があり、年内にはこうした企業が増える公算が大きく、コア・インフレ
率に対する圧力となるかもしれない。堅調な景気拡大が雇用・製品市場を圧迫
し、インフレ圧力が高まる可能性もある。

議事録は、「こうした状況下で、金融政策が一定期間緩和的だった場合には、
金融政策がこうしたリスクに対応していないと見なされれば、インフレ期待が
高まる」と指摘している。

議長交代

18年半の任期を終え退任するグリーンスパンFRB議長を引き継ぐバーナ
ンキ次期議長は現在、上院での指名承認を待っている状況だが、議長交代が利
上げの打ち止め時期に影響を与えると考える理由はない。次期議長は現議長の
金融政策に対するいわゆるリスク管理アプローチを受け入れており、今回の利
上げ局面における13回の利上げは――間もなく14回となるが――、まさにそ
れに相当するからだ。

エネルギー価格をめぐるあらゆる不確実要因にもかかわらず、コア・イン
フレ率の上昇リスクは現時点ではかなり低くなっているはずだ。米労働省が発
表した民間企業対象の雇用コスト指数は昨年9月までの1年間で3%上昇と、
過去5年余りで最低の伸び率にとどまった。

FOMC議事録はこうしたことを背景に、昨年11月1日のFOMC以来、
「短期的なインフレ圧力に対する懸念がある程度緩和されたことをメンバーが
示唆した」とも記している。連邦準備制度とともに、民間においても、インフ
レ圧力の大きな高まりにつながる個人や企業による需要の急拡大は予想されて
いない。

経済成長見通し

議事録によれば、12月のFOMCに提出されたFRB調査スタッフ予測は、
経済成長ペースが「2005年に比べ減速することを示唆」しているものの、しっ
かりとした足取りを維持し、「今後2年間にわたり潜在成長率付近で推移する」
としている。

これは正しく、今回の利上げを局面が始まった04年6月時点で連邦準備制
度当局者が最終的に達成することを望んでいたことだ。もしFRBスタッフ予
測が正しければ、連邦準備制度は望んでいた地点に達することになる。

米バンク・オブ・アメリカ(BOA)のエコノミスト、ミッキー・D・レ
ビー氏も3日示した見通しで、連邦準備制度が目標達成に向かって進んでいる
と指摘する。

同氏によれば、「連邦準備制度の目標は、コア・インフレ率を2%付近に安
定的維持し、名目GDP(国内総生産)の伸び率を5.25―5.5%」と05年から
緩やかに減速させることだとしている。

レビー氏は、この目標達成に対する最大のリスクは「総需要の落ち込みに
つながる行き過ぎた利上げだだ」としているが、BOAは政策金利が5%を上
回る水準まで引き上げられると予想している。
(ジョン・ベリー)

(ジョン・ベリー氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。
このコラムの内容は同氏自身の見解です)

原題:Fed Can See an End to Interest Rate Increases: John M. Berry
(抜粋) {NXTW NSN ISJY5P1A1I4H}


http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=04bloomberg21ag5NGKk76N1s

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