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南條陽(みなみ)さん(17)は「社長」の名刺を持っている。     【毎日新聞】
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投稿者 hou 日時 2006 年 1 月 11 日 20:04:05: HWYlsG4gs5FRk
 

http://72.14.203.104/search?q=cache:918fftw7fkwJ:210.173.172.30/shakai/edu/mori/archive/news/2004/10/20041018ddm004070092000c.html+%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%80%80%E3%81%97%E3%81%B0%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86&hl=ja

自分で稼ぐ 高校生が“会社作り”
 ◇英語で商談し民芸品輸入、もうけは全出資者に配当

 フリーターや中途退職者の増加を受け、各地の学校が「インターンシップ」(就業体験)に力を入れている。就職する前に実際に働いてみることで、企業を知り、職業意識を高めようという狙いだ。中には、単に企業に受け入れてもらうだけでなく、学校の中に“会社”を作って活動している高校生もいる。自分たちで「稼ぐ」ことを通じて、生徒たちは何を感じたのか。二つの取り組みを紹介する。【北川仁士、木戸哲】

 「バリ島の民芸品はこちらでしか売ってません!」。台風22号が関東地方を過ぎ去った翌10日。東京都港区の「みなと区民まつり」の会場に、都立芝商業高3年生の声が響いた。区商店街連合会の会員による出店に交じって、生徒たちが構えた店舗に並ぶのは、自分たちで海外から輸入した雑貨だ。売れ筋は1個300円の「バリネコ」の置物。現地に直接、英語で電子メールを送って商談を重ねた。購入数が少ないためか無視されたこともあったが、何とか1個200円で仕入れた。

 隣の店舗では、別の生徒が地域の養護学校や中学校の生徒が作った小物を売る。まつりに多くの市民を呼ぶため、事前にパソコンを使って商店街のホームページを作り、当日は会場の案内役として汗を流す生徒もいた。

 生徒たちは芝商業が今春、設立した模擬株式会社「芝翔(しばしょう)」の“社員”だ。教職員や保護者、卒業生から出資を募り、二十数人から約50万円集まった。3年生34人が国際・地域・サービスの3事業部に分かれ、週3時間の選択科目の授業などの中で準備を進めてきた。

 ★地元と協力し

 まつりに参加するきっかけは2年前にさかのぼる。卒業生の約半数が就職する芝商業は、以前からインターンシップに力を入れていた。2年前に生徒を受け入れてくれたのが地元商店街だった。就職希望先ではなかったが、物を売ることの大変さを1週間、親身に教えてもらった。生徒たちに好評だったという。

 高齢化や後継者不足に悩むのはどこの商店も同じ。イベントの活性化も大きな課題だ。昨年のまつりでは「心に残るような企画を考えて」と商店街側から逆に学校側へ協力の依頼があった。昨年の3年生は墨でしま模様を描いたオリジナルハンカチの作製を20万円の経費で請け負った。

 ★「手伝い」超え

 そして今年、手伝いからもう一歩踏み出して「自分たちのお店をまつりで開いてみたい」という声が生徒たちから上がった。当初は「何ができるのか」と冷ややかな声も商店街の中にあった。生徒たちは「大人が気づかないことを探すことから始めた」という。イベント会場のどこで何を売っているか、客にパソコンで検索してもらってはどうか。そんなアイデアが出たが、商店街側からは「いろいろな人が来る。それぞれに対応しなきゃ」と注文がついた。そのアドバイスに従って、パソコンだけに頼らず、来場者に1対1で対応することにした。

 「おいしいチーズケーキはどこに売ってる?」「包丁を研いでほしいんだけど」。実際、案内役の生徒たちは当日、想定外の問い合わせを受けて戸惑った。昨年は会場にあったのに今年はなくなっていたコーナーもあった。事前のデータ集めだけでは不十分だということを痛感したという。

 ★客の希望は?

 案内役の責任者を務めたサービス事業部長、佐藤寛子さん(18)は「会話を重ねる中でお客が本当に求めているものを理解できた。体験しなければ分からないことばかりで、良い経験になった」と話す。自らの腕一本で生計を立ててきた商店主たちの言葉の重みを実感した様子だった。

 国際部が仕入れたバリネコの置物は、大半が売れた。売り上げは約2万7000円。その約2割が生徒たちが稼ぎ出した利益だ。芝翔は利益のすべてを出資者に配当することにしている。

 ◇社員は3年生…90人でネット商店街運営

 私立城南静岡高校(静岡市)3年の南條陽(みなみ)さん(17)は「社長」の名刺を持っている。学校がインターネット上で運営する商店街「学美舎(まなびや)」の責任者だ。法人化されているわけではないが、専務や事業部長といった「重役」から、一線の「営業マン」まで90人の全スタッフを生徒たちが務め、企画も運営も自分たちの手でしている。

 ★商品は370品目

 地元名産のお茶からお菓子、そして簿記のテキスト。学美舎では現在、370品が販売されている。中にはここでしか買えない限定商品もある。出店企業は70社。仲介手数料は無料なので学美舎に利益はないが、出店企業の売り上げは月々計10万円を超える。

 学美舎が生まれたのは01年のことだ。当初は3年生を対象にしたIT(情報技術)教育の授業の中で、校内限定の仮想商店街として作られた。だが、架空の商品を互いに購入し合うだけでは物足りないと考えた当時の生徒たちが、実際に出店企業を募り、本物の商品を一般向けに販売することを考えた。

 教員が地元企業約100社に声をかけたが、協力してくれたのは10社足らず。そこで、生徒たちは自分で企業を対象に説明会を開いて、出店を直接頼み、54社を集めることに成功した。

 現在の3年生は「課題研究」と「総合実践」の2科目の授業で、週6〜8時間、簿記やコンピューターを勉強しながら、学美舎の活動に取り組む。商品や企業をどうやってネット上で紹介するのかも腕の見せどころだ。グループごとに担当企業を持ち、企業側と打ち合わせを重ねる。なかなかOKが出ないこともある。商品が売れなければ退会される可能性もあるので、生徒たちも必死だ。

 開業以来の売り上げは800万円を超え、30万人以上がホームページに接続したが、生徒たちは満足していない。今年の夏休みには、大規模なショッピングモールを運営するヤフーの出店セミナーにも南條さんと営業部長の手塚由紀子さん(17)が参加して、売れる店の秘けつを学んだ。

 ★求人増えた!

 企業の担当者と話し合う中で、生徒の「働く」ことへの意識や企業への関心も高まり、学校への求人も増えた。中には担当企業から名指しで求人された生徒もいる。南條さんや手塚さんは「本物の社長さんにあいさつの仕方を教わったり、担当者と仕事の話ができることが楽しい」と話す。後輩には100社の出店と月100万円の売り上げを期待しているという。

 学美舎は常時、出店企業を募集中。詳細はホームページhttp://www.manabiya.co.jp

毎日新聞 2004年10月18日 東京朝刊

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