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(回答先: ２００６世界の表情 / 民営化破たんで再公営化 / 鉄道・水道 / イギリス ( しんぶん赤旗 ) 投稿者 gataro 日時 2006 年 1 月 11 日 19:00:44)
FujiSankei Business i. 2006/1/10 TrackBack（ 2 ）
【ロンドン＝蔭山実】英国の若手人気シェフが学食の栄養改善を訴える運動をテレビ番組で展開し、ファストフードの英食品会社が破産の憂き目に遭っている。ブレア英政権がシェフの運動を全面的に支援したことが大きな要因という。だが、同様の姿勢を打ち出した最大野党の保守党はビジネス界から批判を浴びる結果になり、子供の栄養問題は英政財界に波紋を広げている。
≪冷凍食品にソッポ≫
学食改善運動の仕掛け人は日本でも知られるシェフのジェーミー・オリバーさん、オリバーさんのホームページから。ハンバーガーなどのファストフードの冷凍食品になった学食を憂い、安い食材でもおいしくて体にいいメニューにする「グルメ番組」を英民放で展開した。
学校の調理人は冷凍食品を解凍するだけで、まともに料理もできないことに気づいたオリバーさんは番組で調理人に料理の手ほどきもした。悪戦苦闘する調理人の様子も話題になり、人気番組として知れ渡ったようだ。
オリバーさんは最終的に運動に賛同する親たちなどの署名を集めてブレア首相に学食改善を陳情し、運動を気に入った首相は学食の質向上のための予算を計上した。その一方で今月、ファストフードの冷凍食品を扱う英国の「カンタベリー・フーズ」が急激な業績悪化に見舞われて破産を宣言するに至ったのだ。
カンタベリー・フーズは従業員約６００人で、英国内に６カ所の製造工場を持つ中小企業。オリバーさんの学食改善運動の影響で昨年９月から赤字に転じ、最終的に１５００万ポンド（約３０億円）の債務を抱えることになったという。
学食改善運動と破産の因果関係は必ずしも明確ではないものの、「政府支持のキャンペーンが食品業界を揺るがした。とくに学食で栄養価の高い食品の開発を迫られた」というカンタベリー・フーズ幹部らの指摘は業界でも一致するところだ。
≪便乗姿勢に反発≫
ただ、事態はそう単純ではない。与党、労働党の支持基盤を崩そうと中道寄りの路線に転じた保守党がブレア政権と同様の姿勢をみせたところ、経済界から反撃を受けることになったからだ。
保守党のキャメロン党首はチョコレートを安売りした小売店を「国民を太らせるだけの無責任な商法だ」と非難。これにメディア王で知られるルパート・マードック氏の顧問が「保守党はビジネスに口をはさむべきではない」とかみついた。
キャメロン氏は経営者の政党という保守党のイメージをブレア政権下の労働党のような国民政党に変えようとして企業を敵に回しているといわれる。子供の健康問題に発した学食改善運動は企業倫理が求められる現代社会で国民の支持を得るための政党運営にも影響しているようだ。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。