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楽天、ライブドア社員に食指…技術者を優先獲得
堀江貴文容疑者（３３）の逮捕で評判ガタ落ちとなったライブドアの社員を、なんとライバルの楽天が優先的にヘッドハンティングする計画を立てていることが９日、分かった。２年前、球団買収でつばぜり合いを演じた両社だが、楽天の三木谷浩史社長（４０）は、本業のＩＴ関連事業でも新生ライブドアに仕掛ける形となり、激しいバトルが再燃しそうだ。
関係者によると、楽天は無料で開設できる日記風簡易サイト「ブログ」に関する高い技術を持つライブドアの技術者に着目。退職した社員を積極的に採用する方針を打ち出すとともに、人材紹介会社に対して転職を希望するライブドア社員を優先的に獲得できるよう要請を始めた。
ライブドアのブログは動画の似顔絵イラストを付加することが可能で、携帯電話のカメラで読み取れるＱＲコードも付属するなど、他のポータル（玄関）サイトにあるブログより、機能性に富み、人気が高い。
昨年末現在でライブドアのブログ開設数は１０５万件を超えており、シェアは業界最大。堀江容疑者の「社長日記（現・堀江貴文ダイアリー）」や美人広報、乙部綾子さん（２９）の「お仕事日記」のほか、インリン・オブ・ジョイトイ（２７）、氣志團といった話題の有名人もブログを開設。中には役者の梅沢富美男さん（５５）のお悩み相談も存在するなど、強力なコンテンツが人気の牽引（けんいん）役となっている。
楽天はこうしたブログのノウハウを生かし、ブログ上にはり付ける成功報酬型ネット広告「アフィリエイト」を自社の通販サイト「楽天市場」に連携させ、売り上げ増加につなげたい考えで、これまでにもサイト強化のため技術者を中心に毎月３０人程度を中途採用している。
一連の事件で「嫌気が差した社員が次々と退職している」と、一部で報じられたライブドアだが、実際には「続出しているというワケではない。みな淡々と仕事をこなしている」（ライブドア現役社員）のが現状。ただ、「技術畑の人間はもともと出入りサイクルが早い。どこへ行っても仕事ができるので、事件にかかわらず辞める人も多い」と話す。
楽天以外にも多くのＩＴ企業が技術を持つライブドア社員を狙っており、カリスマ経営者の失脚で引き抜きが加速するのは間違いなさそうだ。
ZAKZAK 2006/02/09
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_02/t2006020923.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。