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金融政策の時機ずれると市場が混乱、解除は的確に判断=日銀総裁 (ロイター)
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投稿者 愚民党 日時 2006 年 2 月 13 日 12:16:19: ogcGl0q1DMbpk
 

金融政策の時機ずれると市場が混乱、解除は的確に判断=日銀総裁 (ロイター)


2006年2月13日(月)10時59分


 [東京 13日 ロイター] 福井日銀総裁は、13日午前の衆院予算委員会で、金融政策のタイミングがずれると市場が混乱して経済に悪影響を及ぼすと指摘し、適切なタイミングで政策判断を行う姿勢を示した。量的緩和の解除時期は、経済全体の需給関係などを精緻(せいち)に分析しながら、冷静かつ的確に判断する、と語った。山本幸三委員(自民)の質問に答えた。

 <日銀もデフレ脱却に執念燃やしている>

 福井総裁は、デフレ脱却について「デフレの状況、デフレ的状況から経済を早く脱却させる、この点について執念を燃やしている。日銀も、山本委員に負けず劣らず執念を燃やし続けている」と語った。 そのうえで「景気が持続的な回復を続けるもとで、物価が基調として下落からプラスで安定的な状況に戻っていく、転じていくと見込まれる状況であるかどうか。ここに的確な判断を下す」ことが大事と指摘。

 その際の判断材料となる物価指数は「CPIが基本的な指標となる」とし、「特性を踏まえながら、その他の物価指標も活用していくべきものと認識している」と語った。

 さらに「もっとも重要なことは、さまざまな物価指数の動きの背景にある経済そのものの動き、とりわけ経済全体の需給の状況、ユニット・レーバー・コスト(単位労働費用)の状況、さらには市場や人々が先行きの物価をどうみているかという物価観、これらに十分注目していく必要があり、それらを総して的確に判断する必要がある」と語った。

<CPIの上方バイアスは十分念頭>

 CPIの上方バイアスについては「金融政策の運営上、CPIを重視しながら運営をしている。CPIが上方バイアスを持っているということは、十分念頭に置きながら、物価についての基本的な判断を進めている」と述べた    景気認識については、昨年10月の段階と比べて「さらによい方向に向けて日本経済は着実に歩を進めている」と述べた。そのうえで「需給バランスをみても、ユニット・レーバー・コストをみても、物価の基調は、よりしっかりする方向に動いていることが確認できる状況だ」と指摘した。さらに「今後ともこうした情勢分析を精緻(せいち)に極めながら、CPIの表面的な動きとかみあわせて、量的緩和の枠組みの修正の時期がきたかどうか、冷静かつ的確に判断したい」と語った。

 <緩和解除後は比較的低い金利で経済を良い方向へ>

 デフレ脱却と量的緩和解除との関係を問われ、総裁は「ある日突然一夜明けたらデフレ脱却というように、明確な分岐点はない」との認識を示した。

 経済は、デフレスパイラル懸念の時期から、物価安定の下で経済が持続的な成長をするという段階まで、連続線上に変化するものだとしたほか「デフレから脱却すれば満足いくということが、政策目的ではない。デフレを脱却した後、よりバランスの取れた、よりダイナミックスな経済というところまで運び進めなければ、経済政策の目的は達せられない」と指摘。そのうえで「全ての過程で経済をスムーズに運営していきたい。政策によって、経済に不必要な波を加えないことが、経済政策の使命だ」とし、連続線上での政策運営の必要性を強調した。

 量的緩和政策は「経済が危機的な状況にあった時に、異例の措置として、金利機能を犠牲にして施してきた政策」と位置付け「経済が比較的好ましい状況に近づいてきているという段階では、この政策を修正し、今度は通常の金利政策の下で、比較的低い金利で、その後の経済のパスを滑らかに良い方向に持っていく、という一連の過程にスムーズにつなげていかなければならない」と語った。

 <金融政策の不必要なためらいは、市場の混乱要因>

 山本委員は、量的緩和を解除すると、ターム物金利が上がり、為替が円高に振れるのではないかと指摘した。これに対し、総裁は「為替相場は、何によって決まるか難しい。経済が一連の動きを示していくということを正確に読み取っているひとつの市場だ。金融政策も経済の流れにスムーズに即して、適切なタイミングで修正が行われていくことを為替市場が確認すれば、あまり一方に偏ったポジションを形成することは、市場自身が難しくなる」とした。

 さらに「日銀の政策が何かの事情でずれると、ずれている間、偏ったポジションを持ち、やがて溜め込んだところで政策修正をすると、一挙にポジションの巻き戻しが起こり、かえって市場が混乱し、経済に相応に悪い影響が跳ね返ってくる。これは、金融政策として採るべき道ではない」と指摘。

 そのうえで総裁は「金融政策がある時点で、仮に適正なタイミングで行われても、市場にはある程度前もった読みが集積されていくので、瞬間的な市場への波紋は避けられないと思うが、政策が不必要にためらって、溜め込みを大きくリスクよりは、少なくてすむ可能性が強い」と語り、適正なタイミングでの政策の必要性を強調した。


http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=13reutersJAPAN203021

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