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［ワシントン １２日 ロイター］ 米商務省が発表した３月の貿易赤字は６２０億ドルとなり、前月の６５６億４０００万ドル（下方改定）から５．６％縮小し、前年８月の５８５億ドル以来の低水準となった。縮小は２カ月連続。対中を含め輸出が過去最高まで拡大したことが寄与した。エコノミストは、石油輸入量の増加など反映し、６７０億ドルの赤字に拡大すると予想していた。
０６年第１・四半期の貿易赤字は総額１９６２億ドルで、過去最高となった前年の通年赤字７２３６億ドルを超えるペースで拡大している。
モルガン・スタンレーの債券ストラテジスト、ケビン・フラナガン氏は「赤字額が予想を下回ったことから、国内総生産（ＧＤＰ）予想を上方修正する動きが出てくる可能性がある」と述べた。
輸出はおよそ１１４７億ドルで過去最高。カナダ、メキシコ、欧州連合（ＥＵ）、中国中南米への輸出はそれぞれ過去最高。ドル安が、米製品の海外での売り上げを支えしていることを示す結果となった。
輸入はおよそ１７６７億ドルで２カ月連続で減少。半面、ＥＵ、メキシコ、中南米からの輸入は過去最高となった。
対中貿易赤字は１５６億ドルに拡大。対中輸出は過去最高の５０億ドル、輸入は２０５億ドルだった。第１・四半期の対中貿易赤字は総額４７３億ドル。前年同期の４２０億ドルを上回った。
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