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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20060519NTE2IFT0118052006.html
仏クレディ・アグリコル「買収資金に150億ユーロを準備」(5/18)※
資産総額でフランス最大手銀行のクレディ・アグリコルは17日、過去最高となった第１四半期業績を発表するとともに、買収資金として当初想定していた３倍規模の150億ユーロ(191億ドル)を準備していることを明らかにした。同行に続き、18日にはソシエテ・ジェネラル、19日には、ＢＮＰパリバが同様に好調な第１四半期業績を発表するとみられる。
仏大手銀行がこぞって最高益を更新するなか、フランス銀行(日銀に相当)は今週発表した年次報告の中で、「低金利と潤沢な流動性が続く中、当然のように銀行は高収益を求めて、リスク・エクスポージャーを高めてきた」と現在の不動産ブームに内在するリスクを警告した。銀行が高リスク、あるいは高コストの買収に乗り出すことへの懸念はアナリストからも聞かれる。
今四半期利益が13億9000万ユーロと前年同期の９億500万ユーロから53％増加したにも関わらず、上述の懸念から17日のクレディ・アグリコル株は6.5％下落し30.97ユーロで引けた。
一方、最高益にわく銀行側では、クレディ・アグリコル株を55％保有する地方銀行の全国連合会（ＦＮＣＡ）理事長が17日、買収資金として追加的に100億ユーロを提供すると発表した。クレディ・アグリコルは昨年、国外からの収益を35％から50％に引き上げる３カ年計画を発表した際に、50億ユーロを買収資金に当てていた。
同行は昨年、エジプト、ポルトガル、ウクライナで小規模の買収を実施した。また最大株主として伊バンカ・インテーザの株式18％を保有しており、買収に乗り出すとの憶測が高まっている。さらに英アライアンス・アンド・レスター買収の噂も絶えない。
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