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５月対米証券投資:買い越し696億ドルに拡大-日本は国債売り越し(３) (ブルームバーグ)
2006年7月18日(火)23時27分
７月18日（ブルームバーグ）：米財務省が18日に発表した統計によると、外国の政府と投資家が保有する米金融資産額は５月に696億ドルの買い越しとなり、買い越し額は前月の511億ドル（速報467億ドル）を上回った。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査で、５月買い越し額の予想中央値は584億ドルだった。
５月の海外投資家の米金融資産保有額が４月の水準から増加したことから、ドルの押し上げ要因となる可能性がある。ドルは５月末以来対ユーロで2.7％上昇している。ＢＭＯネスビット・バーンズ（トロント）のシニアエコノミスト、マイケル・グレゴリー氏は、新興市場株式市場が最高値圏から下落していることや原油価格の高騰、イスラエルとヒズボラの抗争激化などを受けて、米資産が投資家にとってより安全は投資先となっていると指摘した。
ＩＤＥＡグローバルの首席通貨ストラテジスト、デービッド・パウエル氏（ニューヨーク在勤）は、５月の海外投資家買い越し額の拡大は債券への投資増が主因だと指摘し、「そのほとんどは質への逃避買いだ。市場参加者はリスクの低い投資先を探っている。米国は明らかに低リスクだ」と述べた。
海外投資家の月間の米証券買い越し額は昨年10月に1064億ドルでピークを付けた。４月までの12カ月間の平均は721億ドル。
５月の外国政府と海外投資家の米国債投資（短期債除く）は132億ドルの買い越しと、買い越し額は前月の33億7100万ドルを上回った。政府機関債は 363億8500万ドルの買い越しだった。
株式は27億100万ドルの買い越しと、前月の65億9200万ドルの買い越し額を下回った。一方、米社債投資の買い越し額は364億9700万ドル（前月 359億6900万ドル）。
米証券投資の買い越し額を国別でみると、日本の米国債（短期債含む）投資は13億ドル純減し、米国債保有額総額は6379億ドルとなった。中国は29 億ドルの純増、保有総額は3261億ドルとなった。英国は79億ドルの純増、保有総額は1747億ドル。
原題：Foreign Investors Lift Purchases of U.S. Securities (Update2) （抜粋） {NXTW NSN J2LQSL07NBB5 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先： http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext/?id=18bloomberg33a8Mw_3JnFjFw
ニューヨーク 鮫島 道子 Michiko Sameshima
msameshima@bloomberg.net Editor:Yamahiro
記事に関する記者への問い合わせ先：
Kevin Carmichael in Washington at
kcarmichael@bloomberg.net
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