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県立奈良病院の産婦人科医5名、2年間の未払い超勤手当約1億円の支払いと、医療設備の改善を求める申入
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/299.html
投稿者 どっちだ 日時 2006 年 10 月 22 日 21:32:45: Neh0eMBXBwlZk
 

朝日関西版の他には、マスメディアでの報道はされていないようです。朝日でも少なくとも東京本社版には載っていないとのこと。

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http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200610210041.html
asahi.comトップ > 関西 > ニュース

「過酷な当直」、産科医5人が超勤手当1億円要求 奈良

2006年10月21日

 奈良県立奈良病院(奈良市)の産婦人科医5人が04、05年の超過勤務手当の未払い分として計約1億円の支払いと、医療設備の改善を求める申入書を県に提出したことがわかった。医師らは「報酬に見合わない過酷な勤務を強いられている」と訴えており、要求が拒否された場合は、提訴も検討する方針。

 県によると、同病院の年間分娩(ぶんべん)数は05年度で572件。産婦人科関連の救急患者は年間約1300人にのぼる。産婦人科医が当直をした場合、1回2万円の当直料が支払われるが、当直の時間帯に手術や分娩を担当することも多いという。

 申入書によると、当直について労働基準法は「ほとんど労働する必要がない状態」と規定しており、実態とかけ離れていると指摘。当直料ではなく、超過勤務手当として支給されるべきで、04、05年の当直日数(131〜158日)から算出すると、計約1億700万円の不足分があるとした。現在9床の新生児集中治療室(NICU)の増床や、超音波検査のための機材の充実なども要求している。

 医師の一人は「1カ月の超過勤務は100時間超で、医師の体力は限界に近い。更新期限を過ぎた医療機器も少なくなく、これでは患者の命を救えない」と訴える。

 県は、産科医を1人増員するなどの改善策に乗り出すとともに、医療設備の改善を検討しているが、超過勤務手当の支払いは拒否した。担当者は「財政難のため、すべての要求に一度に応えるのは難しい」と説明する。

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参考リンク

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=02&hanreiNo=25242&hanreiKbn=01

最高裁判所判例集  

事件番号 平成9(オ)608
事件名 割増賃金請求事件
裁判年月日 平成14年02月28日
法廷名 最高裁判所第一小法廷
裁判種別 判決
結果
判例集巻・号・頁 第56巻2号361頁

原審裁判所名 東京高等裁判所
原審事件番号 平成5(ネ)2484
原審裁判年月日 平成8年12月05日

判示事項

1 実作業に従事していない仮眠時間と労働基準法上の労働時間
2 ビル管理会社の従業員が従事する泊り勤務の間に設定されている連続7時間ないし9時間の仮眠時間が労働基準法上の労働時間に当たるとされた事例

裁判要旨

1  労働者が実作業に従事していない仮眠時間であっても,労働契約上の役務の提供が義務付けられていると評価される場合には,労働からの解放が保障されているとはいえず,労働者は使用者の指揮命令下に置かれているものであって,労働基準法32条の労働時間に当たる。

2 ビル管理会社の従業員が従事する泊り勤務の間に設定されている連続7時間ないし9時間の仮眠時間は,従業員が労働契約に基づき仮眠室における待機と警報や電話等に対して直ちに相当の対応をすることを義務付けられており,そのような対応をすることが皆無に等しいなど実質的に上記義務付けがされていないと認めることができるような事情も存しないなど判示の事実関係の下においては,実作業に従事していない時間も含め全体として従業員が使用者の指揮命令下に置かれているものであり,労働基準法32条の労働時間に当たる。

参照法条 労働基準法32条


病院・医者@2ch掲示板
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161473105/


元検弁護士のつぶやき(但し、Blog主は草加なので、そのつもりで)
●産科医が改善要求 産科医が超勤手当1億円と設備改善を要求 奈良県立病院
http://www.yabelab.net/blog/2006/10/22-091109.php


No.1 コバッチさんのコメント | 2006年10月22日 10:18 | (Top)

医療崩壊がおこりつつある現状と、その原因と、今後の見通しと、
民意と、行政と、司法と、マスコミの影響と、医師の現状と
朝まで生テレビとかでだらだら垂れ流してはどうだろうか。

解決にはならんだろうが、彼我の溝の深さと危機感は伝わるかもしれないし、
味方と敵との見分けはつくかもしれん。

テレビ出演で生計をたてるようなノーリスクの医者に「ぼくだったら・・・」
みたいなことを言われてはこまる。


No.2 元田舎医さんのコメント | 2006年10月22日 10:48 | (Top)

医師に労働者としての権利をきっちり与えると、現行の診療報酬制度の下ではおそらく病院の9割以上が崩壊します。

似た事案の報道はこれまでにいくつかありましたが、今回は、
・大淀病院の件で産科医を始め医師自身の目が報道に敏感になっている時期
・まさに大淀病院の件の渦中の病院からの発言
・5人というある程度まとまった人数で出した要求
・それゆえに「1億円」と見出しにしやすい高い額
などの点で医師側に与えるインパクトは相当なものでしょう。
労働争議などというものは、経営側と労働者側が断絶しているほど起こしやすいものです。
今後とも「県立奈良病院」クラスの大病院で連鎖反応が起こる可能性があります。

これまでの医療崩壊は主に僻地の小さい規模の病院から起こっていたものでしたが、今度は都市部の大病院からの崩壊も無視できない流れになりそうです。
山手線内で問題にならないと霞ヶ関や永田町には危機意識が芽生えないものですので、以後の経過に非常に興味があります。
医療費を減らしたい一心の国として、医師を労働法規の枠外に置く措置で対処しようとしたとき、国からも完全に見捨てられたと感じた医師がどう動くか。
さて。


No.3 座位臥位立位さんのコメント | 2006年10月22日 11:45 | (Top)

================
医師達の立ち去らないもう一つの選択
================

医療崩壊をめぐる大状況として

1 医療費抑制政策を補完補強する各種動向
(混合保険の解禁、財界の医療産業進出、国策としての医療バッシングby検察)
2 大学医局の変容と求心力の低下
(IF重視臨床軽視の教授選、教授職の相対化、新臨床研修後の研修医大移動)
3 患者側モラルの低下と呼応するマスコミの非健全性
(未払い、悪罵、コンビニ感覚、衆愚視聴率優先マスコミによる医者バッシング)

上記の様なものが列挙出来ると思ってます。
そんな状況下で産科医の改善要求が起きたわけです。

勤務医達は、過酷な労働環境と訴訟ハイリスク業務を
病院管理者達に押しつけられて来ました。今まで逃散
立ち去り型サボタージュで対抗してきた公立病院等の勤務医に
とり、別の選択枝であり労働者意識の芽生えだと、思います。

自ら交渉団体を持たない勤務医達は、手強い相手である、
マスコミや、患者側弁護士と戦うよりも遙かに、共感と支持を
得やすい戦いの選択として、労働基準法遵守の戦いを開始しました。

この労働基準法遵守を勝ち取る為の勤務医達の戦いは
=========================
最終的に医療費抑制政策と立ち向かう必然性を孕んだ運動
=========================
であり現存の医療体制を変革しうる鍵(かぎ)になりえます。

患者さん達の悲鳴が消え、医師達の悲鳴も消える、より良き社会
をつくる流れに必ず繋がることと思います。


No.4 クルンテープ さんのコメント | 2006年10月22日 11:58 | (Top)

やっと言うべきことを言い出したのかなという感想です。

受け入れられる、られないは別としても、医師の外に実情を知らせていかないと、根本解決は無いと思いますので、日本の医療を良くする第一歩だと思います。

どんどん、改善要求をしていっていただきたいと思います。
No.5 たぬきさんのコメント | 2006年10月22日 12:52 | (Top)

より良い医療のために、私にもお手伝いができることがありそうな、そんな流れができる予感がします。タイミングといい、手段といい絶妙です。
いち患者予備軍、重症児を持つ親として、ハラハラしながら見守っているところです。いつでも応援に参じることができるよう準備していきます。


No.6 konaki さんのコメント | 2006年10月22日 15:11 | (Top)

勤務医の先生から出された意見がやっと報道されましたね。

至極当然な要求だと思いますし、他の勤務医の先生もどんどん要求したら良いとおもっております。
フランスに倣ってスト権をバシバシ行使して、医療の有限性をアピールしてくださっても仕方がない状況だと思っております。

件の大淀病院の件でも、県立奈良病院では4人のスタッフが深夜に病棟にいたと報道されてますが、その4人のスタッフが勤務医の先生であったら5人中4人が深夜勤務をなさっていたことになりますので、労働条件からすれば異常な状況であると思います。

不払賃金という債務の履行は拒否するが、県民から反発を受けるであろう機材の更新は仕方なく受け入れる「県」の姿勢には、場当たり的な発想があると感じております。
No.7 元小児科、現内科医Nさんのコメント | 2006年10月22日 16:50 | (Top)

これは、ネットでは流れていますが、肝心の朝日新聞(少なくとも本日の東京本社版)には載っていません。

代わりに1面トップは在宅療養支援診療所が都市部に偏在しているですよ。(どこまでも患者=読者受けする記事を書き、自分等は年棒1400万円の高給を取って、弱者の味方面しているんだから。)

医師会は、勤務医の訴訟を全面バックアップして欲しいです。

医者も労働者なのだから。


No.8 山口(産婦人科)さんのコメント | 2006年10月22日 17:29 | (Top)

しばらく前の「新小児科医のつぶやき」というブログで、この手の訴訟を封じる恐ろしい制度が論じられていると報道されていました。
「ホワイトカラーエクゼンプション」というのだそうですが、一定収入以上のホワイトカラー職では、一種の結果報酬制度にしてしまう(つまり労働時間制限なし、時間外割り増しなし)という制度です。(記憶に頼って書いていますので不正確です)こんなものが通ってしまったら、訴訟の基盤である労働基準法自体の崩壊です。確か年収で制限して、年500万円以上だったら該当という話だったような。500万円なら、かなりの医師が該当してしまいますよね。


No.9 Level3 さんのコメント | 2006年10月22日 18:00 | (Top)

>これは、ネットでは流れていますが、肝心の朝日新聞(少なくとも本日の東京
>本社版)には載っていません。

西日本版(?)には載ってましたよ.土曜日の夕刊です.


No.10 PINE さんのコメント | 2006年10月22日 18:39 | (Top)

No.8の山口(産婦人科)さん、コレ↓のことでしょうか?

http://plaza.rakuten.co.jp/machine10/diary/200606150000/

日本経団連は年収400万円を提案しているとか。


No.11 座位臥位立位さんのコメント | 2006年10月22日 19:01 | (Top)

山口(産婦人科)さん
『新小児科医のつぶやき』でYosyanさんが、かなりつっこんで検討しています。9/15〜9/17のコメントです。
臨床医の場合、とても純粋なホワイトカラーとは思えないのですが、
官僚なら様々な知恵をだして、一括しかねません。
経団連の提言として、 http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2005/042/teigen.pdf
でていますので、少しみんなで勉強してみませんか?
専門業務型裁量労働制http://www.mhlw.go.jp/general/seido/roudou/senmon/index.htm
との兼ね合いでも、該当HPで論議されています。
Yosyanさんは、かなり先進性を持った才人でして、いつも感心して読んでいます。

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