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東京地裁 故中原利郎医師の労災を認定。国に控訴させない要請行動にご協力を。
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/549.html
投稿者 どっちだ 日時 2007 年 3 月 14 日 18:53:49: Neh0eMBXBwlZk
 

----某掲示板より-----------------------------------------------------
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1173626205/307

自殺した小児科医の労災認める判決 (動画あり)

http://news.tbs.co.jp/part_news/part_news3515852.html

 東京の病院に勤めていた小児科医の自殺をめぐり、医師の妻が「労災と認めないのは不当だ」と訴えていた裁判で、東京地裁は、労災を認める判決を言い渡しました。

 この裁判は、8年前、東京の病院で小児科医だった中原利郎さん(当時44)が自殺したことをめぐり、妻の、のり子さん(50)が「夫が月6回の宿直勤務など過重な労働が原因でうつ病になった」として、新宿労働基準監督署に対し、労災と認めなかった処分の取り消しを求めているものです。

 14日の裁判で東京地裁は、「宿直勤務では深い睡眠を確保することは難しく、ストレスとなった」とした上で、うつ病は病院での勤務が原因だったとして、労災を認める判決を言い渡しました。


-----小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会----------------------------
http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/index.htm

裁判判決速報!

本日、東京地方裁判所で言い渡された行政裁判の判決は
故中原利郎医師の労災認定を認め勝訴いたしました。
皆様のご支援に感謝いたします。

国が控訴しないよう働きかける要請行動にご協力をお願いします。
下記のPDFファィルをA4サイズの紙に横向きに印刷して、
点線に沿って切り取り、官製葉書に貼り付け大至急発送してください。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/youseihagaki.pdf

あなたの子供のいのち、疲れ切った小児科医にまかせますか?

立正佼成会付属佼成病院勤務の小児科医、中原利郎先生は過酷な勤務状況と病院の経営方針の板挟みとなり、自らの命を絶ちました。

このホームページは小児科医の医療現場の改善を求め、そして、この様な悲劇を再び起こさない為にもと「小児科医師、中原利郎先生の過労死認定を支援する会」を立ち上げさせていただきました。


---故中原利郎先生の遺書を公開いたします。--------------------------------------
http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/sub100.htm

少子化と経営効率のはざまで

「週刊文春」誌に報じられた通り、都内の病院で小児科の廃止が相次いでいます。

 私も佼成病院に奉職して12年が経過しましたが、この間、近隣病院小児科の縮小・廃止の話は聞きますが、中野・杉並を中心とする城西地域では新設、拡充の連絡は寡聞にして知りません。

 もちろん一因として世界に類を見ない早さで進展するわが国の少子高齢化をあげる事ができます。小中学校には空き教室が目立ち、都立高校の統廃合の計画も明らかになりつつあります。

 しかし、小児科消滅の主因は厚生省主導の医療費抑制政策による病院をとりまく経営環境の悪化と考えられます。生き残りをかけた病院は経営効率の悪い小児科を切り捨てます。

 現行の診療報酬制度(出来高払い)では、基本的には薬は使えば使っただけ、検査を実施すればしただけ診 療報酬が上がり、病院の収入となります。例えば大人の場合は、だいたい注射アンプル1本分が通常の投与量となります。しかし、体重も小さ く代謝機構も未熟な小児では、個々の症例で年齢・体重を勘案しながら薬用量を決定し、その分量をアンプルから注射器につめかえて細かく、慎重な投与量を設定しなければなりません。

 検査にしても協力が得にくい小児の場合には、泣いたりわめいたりする子供をなだめながら実施しなくてはなりません。例えば大人なら2人・3人分のCT撮影がこなせる時間をかけて、やっと小児では、CT写真一枚が撮影できるという事も珍しくなく医師・放射線技師泣かせです。

 現行の医療保険制度はこのように手間も人手もかかる小児医療に十分な配慮を
払っているとは言えないと思います。

 わが病院も昨年までは、常勤医6名で小児科を運営して参りましたが、病院リストラのあおりをうけて、現在は、常勤4名体制で、ほぼ全日の小児科単科当直、更には月1〜2回東京都の乳幼児特殊救急事業に協力しています。

 急患患者数では、小児の方が内科患者を上回っており、私のように四十路半ばの身には、月5〜6回の当直勤務はこたえます。また、看護婦・事務職員を含めスタッフには、疲労蓄積の様子がみてとれ、これが“医療ミス“の原因になってはと、ハラハラ毎日の業務を遂行している状態です。本年1月には、朝日新聞に、私の大学時代の同級生の” 過労死“のニュースが報じられました。
(これは現場の我々には大変ショ ックでした。)

 また、小児病棟の採算性の悪さから、今まで24床のベッド数を誇ってきたわが病棟には、最近では高齢の方の入院が相次ぎ「小児・老人混合病棟」の様相を呈して来ました。つい最近、緊急事態宣言が出された 結核の院内感染をおこさないか否か、また、心配のタネが増えています。

 今、医療の第一線は瀕死の重態におちいっています。

 小児科学会としても、小児科医の1/4以上を占める女性医師が育児と仕事の両立をはかれるよう提言を行ってはいますが、わが病院でも女性医師の結婚・出産の際には、他の医師に過重な負担がかかっているのが現状です。

 更に、病院の経営環境の悪化は、特に地価が高く、敷地に余裕のない都市部では、建物の更新をむずかしくして老朽化した比較的小規模の民間病院が散在しているという状況を生みだしています。わが病院も、人口が密集し、木造建築物の多い中野地区において、東京都より「災害時 後方支援病院」に指定されています。しかし、先に行われた病院の耐震 検査においては、中規模以上の地震の際には、病院自体にもかなりの被 害が発生する可能性が高いとの指摘がされ、十分な病院機能が発揮できるか極めて疑問です。
 

 間もなく21世紀を迎えます。

 経済大国日本の首都で行われているあまりに貧弱な小児医療。不十分な人員と陳腐化した設備のもとで行われている、その名に値しない(その場しのぎの)救急・災害医療。

   この閉塞感の中で私には医師という職業を続けていく気力も体力もありません。


-----遺族からの訴えとお願い-----------------------------------------------------
http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/sub4izoku.htm

遺族からの訴えとお願い

故中原利郎の妻 中原 のり子

 私は亡夫,中原利郎が大学を卒業し医師になるのと同時に結婚し,その後19年間,夫が小児科医師として成長していく姿を見つめ続けていました。

 もともと子供好きだった夫は,昔から小学校の先生か小児科医になることが夢であり,数ある診療科目の中でも迷うことなく小児科医になる道を選んでいました。病院から自宅に戻ると,子どもたちが回復したときに見せる笑顔のことなどを,嬉しそうに話してくれました。また,患者さんが重篤な危機的状況に陥った時には,寝食を忘れ,不精ひげをたくわえながら,診療にあたっていました。夫は,本当に心身込めて誠意を持って診察に当たっていたのです。

 このような夫が何故,自ら死を選ぶに至ったのか,今となってはその真相を夫の口から聞くことはできません。

 しかし,私は,夫が亡くなる間際まで,佼成病院による経営の締め付けや小児科医の減少による仕事量の増加の中で,もがき苦しんでいたことを知っています。

 夫の様子が変わり始めたのは,平成8年4月から佼成病院小児科単科での当直制が始まったことからでした。すでに40歳を越えていた夫には非常に応えたようで,当直明けの時には,明らかに疲労困憊している様子でした。この頃に,夫以外の小児科医は全員女性であり,家族の介護や結婚・出産・育児で忙しい女性医師らをカバーするために,夫は常に月1〜2回は女性医師よりも多く当直を担当していました。

 平成11年1月から4月にかけて,小児科医が6人から3人に半減してしまい,夫は3月には月8回もの当直を受け持ちました。

 さらに平成11年2月からは,それまでの部長にかわり夫が小児科の部長代行として科の責任者を務めることになりましたが,収益が上がらないと医局ごと他の大学病院系列の医師に交替させるという圧力を加えられ,追い込まれた状態で働いていました。
 このころから,以前に比べて夫の様子は目に見えて変わってきました。大好きだったサッカーにも興味を失い,いつもぴりぴりしていました。「病院に殺される」と口走ることもありました。

 「俺はこのままではダメになる,狂いそうだ」といいながら,ピアノの椅子を狂ったように殴り続けたこともありました。そうかと思うと,部長会議の前夜には「怖い」と言って泣いて私にしがみついたり,ちょっとしたことですぐに涙ぐんでしまうようになりました。

 以前,温厚だった夫からは想像も付かないほど情緒不安定になってしまった夫に対し,私たち家族は腫れ物に触るようにして接するしかありませんでした。
 そして,8月15日の夜に当直があると言って佼成病院に出かけたきり,その翌日,夫は帰らぬ人になってしまったのです。

 昨今,小児科医の不足による急患患者のたらい回しや小児科医の過労死が報道されています。日本の小児科医療は勤務条件の悪さがさらなる医師不足と勤務条件の悪化を招くという悪循環に陥っていると聞きます。私は,二度と同じような悲劇が繰り返されないように,小児科医療の改善を訴えるために,労災(過労自殺)の認定申請と佼成病院の安全配慮義務違反に基づく損害賠償請求訴訟を提起致しました。

 どうか,みなさまのご理解とご支援をお願い致します。

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