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TOP 【在野のアナリスト】http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
2006年06月05日
秋田の小学１年生殺害事件に対する報道について
秋田の米山豪憲君殺害事件、あえて記事にすることはしていませんでしたが、何となく腑に落ちない展開ではありました。まず、今回の事件のメディアの報道の仕方ですが、第三者的な落ち着いた視点で眺めていても、犯人は誰かを言い含みつつ報道しているのが分かりました。確かに二つの事件が重なった特異な性質の事件として、メディアが群がるのは分かります。ですが今回の事件でもそうですが、最近のメディアはメディアという大枠の中での報道の自由を、個別の報道機関の営利目的に利用しているような気がしてなりません。
テレビ、新聞、週刊誌でもそうなのですが、狭い集落に大量の報道陣が群がればそれだけで異様な光景となり、集落に与える精神的苦痛も相当なものでしょう。そうであることを知りつつ、各報道機関は特ダネ、独自ネタを求めて集落を跋扈することになります。なぜならそれが視聴者の求めるものだと信じているからです。
本当にそうなのでしょうか？よく犯罪が疑われる人物の家の前に大量の報道人が集まり、「まだ動きがありません」と伝えている映像を見ます。堀江氏が釈放される時でも、報道機関のヘリコプターの音がうるさいと、近所から苦情があったそうです。報道するという目的で全く関係ない方々が迷惑を受ける。結果、物凄い興味をひく映像が撮れることもなく、大したことのない映像が流れて終わります。堀江氏の乗った車を追う映像でもそうですが、それを皆さんは本当に見たいのでしょうか？
私は最近のメディアの報道の仕方に危機感を禁じ得ません。どう見ても、最近の報道機関には行き過ぎた特ダネ主義が横行している気がしてなりません。結果、何かが犠牲にされているのです。その何かは個々の件によって違うとは思いますが…。
今回の秋田の事件、畠山容疑者が逮捕されましたが、これで彩香ちゃんの件が風化されるような気がします。それはそれで個別にしっかり検証することが必要でしょう。今回の件で、メディアが一方的な報道に偏らないことを願っています。最近のメディアは善、悪二元論に傾いた報道になっていまいます。つまり畠山容疑者を悪とし始めると、一気にそちらに流れてしまう可能性があるのです。報道機関は理性的にこの事件に対する姿勢を示してくれることを、私は願っています。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/50760686.html
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