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□【SUNDAYウォッチ】北朝鮮核危機と安倍首相の訪中 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0610/0610082427/1.php
【SUNDAYウォッチ】北朝鮮核危機と安倍首相の訪中 2006/10/09
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北朝鮮が先週水曜日（３日）、核実験を行うと宣言した。実施が有力視されていた８日、安倍首相は北京に向けて飛び立った。もともと安倍氏は北朝鮮問題で頭角を現したが、初の外交舞台も金正日総書記が引き立て役の格好となった。「日曜ニュース特集」は各局とも「北朝鮮核問題」を掘り下げた。
■報道２００１（フジテレビ）
●北朝鮮核問題
ゲスト：石原慎太郎・東京都知事／中川昭一・自民党政調会長
重村智計・早大教授 ／朱建栄・東洋学園大教授
筋金入りの対中・対北強硬派の石原都知事と党内きっての右派の中川政調会長が登場した。「新しい歴史教科書」を支持するこの番組らしいゲストだ。
両氏のコメントは以下（要約）―
中国、北朝鮮はブラフ（脅し）外交。ところが日本は「やるならやてみろ」とはいえない。外交ベタだ。米国は日本から逃げ出そうとしている。核の拡散に拍車をかけているのが北朝鮮。領空領海侵犯し日本を恫喝するのが中国だが、これを機にノーマライズに願うことを期待する〜石原氏〜
石原氏の発言に中国人学者の朱建栄氏は顔をひきつらせた。テレビカメラはそれをアップでとらえた。
安倍総理の初外遊で最重要かつ緊急課題がこれ（北の核実験）になった。共通の方向を持った会談ができる。いいことだ。北朝鮮が核保有国になれば（ミサイルを）向けてくるのは日本でしょう〜中川氏〜
朝鮮半島ウォッチャーの重村氏は次のように分析する―
（核実験強硬には）北朝鮮の内部事情がある。金融制裁と食料不足だ。金総書記が訪中するはずだったがダメになった。北朝鮮は中国に石油掘削権（北朝鮮はわずかながら石油を産出する）を与えるかわりに３０億ドル要求した。米国は「次は軍事行動もありうる」ことを示唆している。北にとっては脅威だ。北朝鮮の核開発に金を出しているのはイラン。米国はイランに渡るのが一番怖い。
北朝鮮の後ろ盾といわれる中国はどう出るのだろうか。朱建栄氏は次のように見る―
北はプライドが高い。中国の意向を無視する形でスリリングなことをやってくるが、核実験をすれば経済協力しない、と言っている。（今度は）看過できないだろう。北朝鮮はこれまで各国関係（日中・日韓関係の亀裂など）を利用してきた。だが、核実験をすれば深刻な結果になることを、中国は厳しい言葉でアドバイスしている。
●後半は東京改造計画と日本人再生論
ゲスト：石原都知事に建築家・安藤忠雄が加わる
安藤忠雄は「第２の丹下健三」と化したのだろうか！？
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番組評価
ゲスト：★★★
MC回し：★★
映像と演出：★★
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■関口宏のサンデーモーニング(TBS)
●北朝鮮、核実験宣言
レギュラーコメンテーターは口を揃えて北朝鮮の姿勢を批判した―
止まりようがない。カウントダウンに入った。（核実験宣言は）金正日がしかけたチキンレース。（実験を）やめれば屈服になる。（国内における）金正日の統率力はなくなる。よほど米国からの見返りがない限りボタンを押す。きょうからカウントダウンに入った〜辺真一・コリアリポート編集長〜
北朝鮮は体制崩壊のタイミングが近づいている。（日本は）制裁で溜飲を下げてはいけない。核不拡散で日本はバンと意見を出すべきだ。日本が進めている濃縮ウランの平和利用の枠組みなどを提案すべきだ〜寺島実郎・日本総研会長〜
７５年前の日本と同じように開戦前夜を思わせる。国際社会から孤立している〜岸井成格・毎日新聞特別編集委員〜
●安倍首相、訪中・訪韓の背景
●首相の歴史認識、国会で野党が追及
「靖国神社に行く行かないを言わない」ということで中国はホッとしている。「行く行かないを言わない」ことが訪中合意の背景にあったのではないか。当初は１１月のAPEC（ハノイ）で会うはずだったのが、鉄は熱いうちに打て、で早くなった。国賓的な待遇〜岸井氏〜
韓国もバスに乗り遅れるな、で合意した。今後懸念されるのは閣僚の失言。せっかく動き出した外交関係がギクシャクし始める〜辺氏〜
●大沢親分と張本のスポーツご意見番
「金正日に喝ーッ！」
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番組評価
ゲスト：★★★★
MC回し：★★★
映像と演出：★★
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■徳光のザ・サンデー（日本テレビ）
●大雨
●国会 真紀子VS安倍
●ヒューザー小嶋被告、初公判
●生活保護、１００万世帯を超える
●滝川市いじめ自殺問題
●北朝鮮きょうにも核実験か
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番組評価
ゲスト：★★
MC回し：★★
映像と演出：★★
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■日曜討論(NHK)
●安倍外交・教育再生をどう見る
〜与野党の政策責任者に聞く〜
ゲスト：中川昭一（自民）、斉藤鉄夫（公明）、松本剛明（民主）、小池晃（共産）、阿部知子（社民）
「日中・日韓首脳会談」「首相の歴史認識」「北朝鮮核実験」「教育制度改革」「格差社会と教育」などを与野党の政策責任者に聞いた。
首相の歴史認識で中川氏(自民)と小池氏（共産）がちょっと熱くなった。この他は、国会の場などで何度も耳にした各党の公式見解の繰り返し。
【電視解剖】
「面白くなければテレビじゃない」が報道のワイドショー化を招いたことも事実だ。小泉劇場はその典型である。だが「日曜討論」のように観ていて聞いていて、あまりにも退屈するのもどうだろうか。難しすぎる議論は国民の政治離れの要因のひとつになりはしないか。
NHKは受信料強制徴収の前に、視聴者に報道番組をもっとわかりやすく見てもらえるように工夫する必要がある。
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番組評価
ゲスト：★★
MC回し：★★
映像と演出：★★
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■サンデープロジェクト（テレビ朝日）
●早期実現した日中首脳会談
〜舞台裏を徹底検証〜
ゲスト：小池百合子・安全保障担当首相補佐官／石原伸晃・自民党幹事長代理／森本敏・拓殖大学教授／浅井基文・広島市立大平和研究所所長
小泉政権でズタズタになった対中国外交。安倍首相が就任から２週間たらずで訪中することができた舞台裏を探った。北京での日中首脳会談は５年ぶり。新首相の初外遊が米国をおいて中国・韓国となるのは前例がない。
司会の田原やゲストコメンテーターの話をまとめると以下のようになる―
日中首脳会談の立て役者は日本外務省の谷内次官だった。谷内次官は、安倍晋三が安倍（父・晋太郎）外相の秘書だった時からの盟友。
中国外務省の戴次官と詰めた。落としどころは「『村山談話を踏襲する旨』を首相が国会で言う」ことだった。谷内次官は米政府に事前に説明するためワシントンにも飛んだ。日本でどかりと構えていることが多い次官が、こうまでも動くのは珍しい。
北朝鮮の核実験宣言は安倍首相にとってはラッキーだった。靖国問題をはじめとする歴史認識がクローズアップされずに済むからだ。ただし釘は刺されるだろう。
胡錦涛主席の来日は来年あたりになりそう。今回の首脳会談で一気に日中関係が改善に向かうと思うのは間違い。
※この番組はいつもは、司会の田原総一朗とゲストが丁々発止のやりとりをする。本音を引き出すために田原が挑発的な質問をし、気色ばんだゲストがつい真相を話してしまうケースが多い。ところが今回は司会者もゲストも思想性が似ているので、議論は対立しなかった。「サンプロ」の欄ではいつも田原とゲストの一問一答（興味深いところだけ）を紹介しているが、今回は上記のようなスタイルとなった。
・北朝鮮の核実験―
北朝鮮国内にもやるといっているのでやらざるをえない〜森本氏〜
金融制裁はベトナムにもモンゴルにも広がり、ボディーブローのようにきいている。（核実験を）やらざるを得ないような絶望的な状況だ〜浅井氏〜
●竹中平蔵が小泉改革の裏表を明かす
●自治体再生
〜民間を超える役所〜映像リポート
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番組評価
ゲスト：★★★★
MC回し：★★★
映像と演出：★★★★
(竹谷昇)
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