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『米国:あるユダヤ国家』(イズラエル・シャミール著)全文和訳、第2回
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投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 7 月 09 日 19:31:15: SO0fHq1bYvRzo
 

『米国:あるユダヤ国家』(イズラエル・シャミール著)全文和訳、第2回


これは次の拙稿の続きです。(4回シリーズの第2回)
http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/296.html
『米国:あるユダヤ国家』(イズラエル・シャミール著)全文和訳、第1回


この文章はイズラエル・シャミールによる、2001年秋、9・11事変直後の作品です。

原文Url
http://www.israelshamir.net/English/Medina.htm

[1],[2]などは原作者がつけた注釈ナンバーです。その他の私からの注釈は【訳注: 】の形で訳文の中にはめ込んでおきます。またこの文章の中には、日本語ではその違いやニュアンスが非常に翻訳しづらいJew, Jews, Jewish, Jewry, Judeo-, Judaismなどが多く出てきます。普通に「ユダヤ人」と訳す場合はa Jew や(the) Jews、また形容詞的に「ユダヤの」「ユダヤ人の」はJewishですが、紛らわしい場合には原文を添えておきます。


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IV

 米国はユダヤ-キリスト教国家(a Judeo-Christian state)になったのだが、ユダヤ人、イスラエルそして米国の三角関係の中で《誰が誰を支配しているのか》という問題は単純なものではない。この3名の人間ドラマはバーミューダのそれよりも不可思議で間違いなくずっと危険な三角形を形作る。半年前に、ある怪しげな情報源が、シャロンが閣議で次のように語ったと伝えた。「米国については心配するな。そこは我々のコントロールの下にある」。この言葉は否定されたのだが、しかし、パレスチナの反乱が急激にヨシュア・スタイルの絶滅作戦に転化していく間に、その一方で米国は「テロに対する戦争を支持している」のだ。疑念は膨らむ。

 「ユダヤ民族("the Jewish People")」(あるいはユダヤJewry、またはユダヤ人The Jews)として知られる共同体的実体の存在自体がたびたび否定される。200年ほど前にはユダヤ(Jewry)はフランスや教会と同じくらいに明確な形で存在していた。我々の先祖はこの超地上的な国家のメンバーだったのだ。それは一つの権威主義的な擬似犯罪集団(semi-criminal order)であり、富豪やラビたちによって運営されていた。その指導部であるKahal(ヘブライ語で共同体)が重要な決定を行い、普通のユダヤ人(Jews)は彼らの指示に従った。その指導部は、ちょうどあらゆる封建領主がそうだったように、ユダヤ人の生命と財産を奪い取ることができた。ゲットーの壁の中には意見の自由は存在しなかった。反抗的なユダヤ人は死をもって罰せられた。解放の時代がやってきたとき、Kahalの権力は内と外から打ち破られた。ユダヤ人たちは自由になりそれぞれの国で国民となったのだ。

 現在、ヨセフを知らない新しい世代のユダヤ人が現れてきている。長年の言い訳がましい洗脳によって、彼らは、どうして我々の父祖たちがユダヤ共同体の鉄の壁を破りたいと望んだのかの理由を忘れさせられた。ユダヤの概念(the notion of Jewry)は未解決の点となっている。我々ユダヤ人(Jews)の子孫は、我々が住む国の国民なのか、それともユダヤ族(the Jewish People)の国民なのか? 「ユダヤ(Jewry)」はあらゆる国家が存在するのと同様に存在しているのか、あるいは単に言葉のあやに過ぎないのか?

 ここにパラドクスがある。ユダヤ人の(Jewish)指導者はユダヤ(Jewry)をステルス・ジェット機のようであるように望んでいる。あるときあなたはそれを見るが次の瞬間には見えない。爆撃を受けるときにどこにも高射砲は無い。彼らは言う。「それはヒトラーが言ったことだ」、あるいは「それはあの偽書であるユダヤ長老の議定書の作者が発明したものだ」と。そして彼らはイスラエルの建国宣言にもまたそれが書かれていることを言い忘れる。イスラエルは実際に「ユダヤ民族の国家(the State of the Jewish People)」として描かれている。そしてそれが、目に見える(そして国境線に囲まれた領地を持つ)ユダヤ(Jewry)の部分として不相応な注意と影響を引き付けている理由なのだ。それが、テル・アヴィヴの大使としての地位が各国の外交官としてのキャリアにとって最も高く最も望ましいものであることの理由となっている。「ユダヤ民族(the Jewish People)」というコンセプトは国際法の中でユニークな認識を受けた。それはユダヤ民族(the Jewish People)が1950年と1991年に、現在のドイツによって遺言の無いユダヤ人たちの残余資産の受取人であると宣言されたときだった。イスラエルの刑法は、ユダヤ人個人、その健康、生命、財産および尊厳に敵対する行為を行った地球上に住むあらゆる人間を裁いて罰することを許可している。たとえそのユダヤ人がイスラエル国家と何らの関係も持たない場合でも同様である。

 我々は解放された世代のユダヤ人の両親を持つ者達だが、その我々が誰よりも驚いている。ユダヤ(Jewry)の奇跡的な復活に対して何の準備も無かったのだ。つい最近にそれは消え去ったばかり、実際に死刑を宣告されて、そして我々は自らを自由な人間と見なすようになったばかりなのだ。我々の生きている時代に、物事は根本的に変わってしまった。現在、我々はこの実体に忠実であることを宣言するように呼びかけられている。あるいは追放と屈辱、またはもっと悪い運命に悩むのか、である。ユダヤ(Jewry:どうかこの言葉を数百万人の中世ユダヤ人の子孫と混同しないでもらいたいのだが)は世界政治にその場を回復させ、唯一の超権力である米国の精神を征服したのである。

 イサァク・ドイチャーはユダヤ人のマルクス主義者でトロツキーの伝記作家なのだが、この現象に気付いたほとんど最初のユダヤ人であった。彼は「誰がユダヤ人か(Who is a Jew:出版the Jewish Quarterly, London 1966)」の中で、ユダヤ人(Jews)とユダヤ(Jewry)を区別するように提案した。ユダヤ人(Jews)が様々な意見と生き方を持つ個人である一方で、ユダヤ(Jewry)は国家機関に準ずるもの(a quasi-national body)であり独自の指導部とアジェンダを持っている。彼の意見では、ユダヤ(Jewry)は姿を消しつつあったが、第2次世界大戦の灰の中から「ユダヤ(Jewry)のフェニックスが起き上がった」のである。「私はユダヤ人(Jews)が生き残ってユダヤ(Jewry)は死んでもらいたかった。」と彼は書いたのだが、「ユダヤ人の絶滅がユダヤに新しい寿命を与えたのだ」。

よみがえったユダヤ(Jewry)の自己推薦による指導部は、超富豪のマモン崇拝者【訳注:マモンは貨幣の神】たちとつながりを作り権力の絶頂を成し遂げた。彼らはそのカルトと反対者の欠如に酔いしれている。彼らは戦争犯罪人シャロンを支持するが、彼を余りにも弱いとみなす。彼らは米国の超タカ派であるポール・ウォルフォヴィッツをも不満に思った。イスラエルの政治家たちは誰でもこれを知っていて気にかける。米国にもどこにでもパレスチナでの終りの無い戦争を望むユダヤ人権力者たちがいる。彼らは第2次世界大戦にロシアと米国の軍隊によって救いがもたらされたことを理解している。それはキリスト教世界に対する彼らの個人的な勝利として、またユダヤ(Jewry)の新たな世界的超権力の時代の印としてであり、それはタルムードとカバラの教えの中で約束されていたものである。

 イサァク・ドイチャーはイスラエルにおける変化を彼らの影響であるとする。

《富豪の米国ユダヤ人は、ニューヨーク、フィラデルフィア、あるいはデトロイトで、キリスト教徒である仲間や友人たちに混じる「世界的な資本家」なのだが、心の中で『選ばれた民』のメンバーであることを誇っている。そしてイスラエルでは彼は宗教的な反啓蒙化と反動に都合よく影響力を行使する。彼は種族的・タルムード的な排他主義と優越性の精神を生かし続ける。それがアラブ人に向かっての敵対心を養い増殖させるのだ。》[7]

この「富豪のユダヤ人」が遠く離れたイスラエルだけに影響を与えるとするのは奇妙だろう。彼の影響力はむしろ自分の国、米国の中でより強いのである。そこで彼は同じ『種族的・タルムード的な排他主義と優越性』の思想を、アメリカの「ユダヤの(Jewish)」精神と十分に調和させて、推し進めるのだ。

 これらの富豪たちはパレスチナの土地など必要としない。彼らがイスラエルに移住してブドウ畑で働くことはない。彼らはイスラエルとその国民を、世界規模のゲームの中で取替えの効く道具として利用する。彼らはキリスト教徒たちの同情を弱さの印であると誤解する。彼らは彼らの親愛の情を服従であると誤解する。ネズミをくわえた猫のように、彼らはキリスト教が終に死んでしまうときを、それが反応をやめてしまうかどうかを、チェックするために生誕教会で賭けをする。同時に、彼らはエルサレムのモスクを脅かし、そして米軍の巡行ミサイルをバグダッドに導く。キリスト教とユダヤ教の代りに、彼らは新たな信仰を導入する。彼らは十字架の地位をホロコーストに置き換え、キリストの復活をイスラエル国家の創設で置き換える。彼らにとっては、キリスト教徒とイスラム教徒の聖地に対するユダヤのコントロールが、彼らの支配の目に見える証拠なのだ。両者の破壊が全面勝利のサインなのかもしれない。ある意味で彼らは正しい。一つの社会はその神聖な価値を失えば滅亡に追いやられるだろう。

 多くのユダヤ人とユダヤ人の子孫たちはユダヤ(Jewry)の観念に脅かされている。彼らは通常は「十把一絡げなとらえ方」や「民族全体に対する非難」つまり「ヘイト・モンガー」に反対する。最初のうち私は彼らの反応にびっくりした。後になって私は彼らの反応が他の人々によっても同様に使うことができるくらいに良いものであると思った。良いものを打ち捨てるのは残念である。例を挙げよう。

−あなたはどうしてアメリカ人が広島に原爆を落としたなどと言うのだ? 私はアメリカ人だが私は広島に原爆を落とさなかった。
−あなたは「イギリス人がインドを支配した」という。ナンセンスだ! 私はインドを支配しなかった何百人もの貧しいイギリス人を知っている。
−あなたはアルジェリアの解放を求めている。これは反フランス主義だ! 本当に違いがあるのはフランス人とアルジェリア現地人の間にではなく、文明かされた人々とイスラムの過激主義の間だ。
−ロシアの帝国主義政策? それはロシア人たちへの嫌悪を引き起こす人種主義的な難癖付けだ。

 たぶんあなたはこれが馬鹿げているというように受け取るだろう。ポリシーはエリートたちによって考案され、多かれ少なかれ意識的な多数派によって実行され、アウトサイダーはその結果に苦しむ。ユダヤ(Jewry)は他のあらゆる国家や国際企業と変わるものではない。ユダヤの指導部はポリシーを持っておりそれを変更できる。当然、普通のユダヤ人たちはそれに従うことも拒否することもできる。


VI

 このことはそれほど機密情報とは思えないが、あなたはあまりこれを大声で言うべきではないだろう。ユダヤの指導階層はブッシュに自分たちを「叔父さん(uncle)」と言うように命令することができるし彼はそれに従うだろう。これはフランス語で言うところの「a Polichinelle secret【訳注:公然の秘密、とでも訳すべきか?】」である。世界の他の場所は、極東から北欧に至るまで、これを十分に知っている。そして時として不注意な首相か議会の演説者がつぶやいてしまう。米国議会は常にそのような危機を切り抜け、そしてその攻撃者のつぶやきに対する強烈な反論を行う。ちょうど飲み友達の前では女房の怒りが怖いことを認めようとしない恐妻家のように。

 あなたは、米国がアフリカ人、WASPs、フリーメーソン、あるいは灰色のエイリアンによって動かされている、と言うことができるし、それに対して何の反応も起きないだろう。あなたはこの地が企業群、スタンダード・オイル、そしてボーイングによって調整を受けていると言うこともできるが、誰もそれには反対しないだろう。しかし一言でも「ユダヤ人が米国を動かしている」と言ったが最後、あなたは大変なトラブルに放り込まれることになる。さてそれでは、実際に米国でのユダヤ人はどのような地位にいるのだろうか?

 これはいろんな方法で描くことができる。彼らは新しいユダヤ-アメリカ的信仰の教会(つまり思想的装置)を代表する。彼らは米国のバラモン階級【訳注:インドのカースト制度で最高位の司祭・僧侶カースト】である。彼らは、もし支配的少数種族でないというのなら、むしろ極めて卓越したものと呼んでもよい。この点は奇妙に聞こえるかもしれないがしかし唯一というわけではない。つい最近まで英国はイートン卒業生の小さなカーストによって運営されていた。どんなユダヤ人と比べてもひけをとらぬほど排他主義的で、彼らは自分たちのグループ内で婚姻関係を結ぶことすらした。

 これが、どうしてパウエルとブッシュがシャロンに命令を下すことができないし、しようとしないのか、の理由である。彼らは何らかの自由な役割を持っている。ただし、ユダヤ民族(the Jewish People)が2つの心を持っている限り――その単一の実体がまだ自分の欲するものを決めていないうち――なのだが。今や、明らかにそのユダヤ人たち(the Jews)(ユダヤ人(Jews)に対抗するものとしての)が一つの共通意思、単一の目的と権力への意識によってまとまっている。権力中毒と統一性がこの用心深い民族の仮面を落とさせ、見せ掛けの素振りをやめさせているのだ。この新しい開けっぴろげさが、ユダヤ人たちの精神とその貨幣神崇拝者(Mammonite supporters)に対する前例の無い洞察を我々に提供するのである。

本物の言論人であるシカゴ・トリビューンのロン・グロスマンは次のように書いた[8]。『自称ヒューマニストとして、私は、戦車が都市を、それが誰の都市であろうとも、蹂躙するという考えから来る恐怖に震え上がってしまう。私の頭は、ベツレヘムとラマラでの市街戦(というより虐殺)のテレビ映像に悲しみで垂れ下がってしまう。しかしちょっと言いたいことがある。講義も説教もしないでくれ。我々の善意に訴えかけることはもう水に流してくれ。』

そう、彼らの善意に訴えかけることは水に流してくれ。彼らが善意など何も持っていないからである。「より良い奴隷」は単なる装置だった。そして今、彼らの本当の奴隷たちはそのあらゆる残忍な権力の中に現れているのだ。


VII

 映画の台本に話を移し、この分野からBBCによって提供されるいくつかのスナップ・ショットを交互に出すこととしよう。パレスチナでは、UNRWA 【注記:United Nations Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near East】の主任であるピーター・ハンセン(Peter Hansen)がこう語った。『我々は全くの恐怖についての報告を手にしています。ヘリコプターが一般市民の居住地区を砲撃しています。戦車によっての組織的な砲撃が何百人もの負傷者を作り出しました。ブルドーザーは難民の家を倒壊させ、食料と医薬品はじきに尽き果てるでしょう。』数十名分もの死体がジェニン難民キャンプの通りに横たわっている。生誕教会は火に包まれている。614年にそうであったように。

 その一方で、何万人ものユダヤ人たちがニューヨークに集まってイスラエルによるパレスチナ人虐殺への支持を見せ付けている。15万人のユダヤ人デモ隊がパリの通りを占領してイスラエルへの連帯を表している。イスラエルの旗をひらめかせ彼らの国旗の色である青と白に身を包み(三色旗は投げ捨てられ忘れられている)、デモ隊は共和国広場からパリのバスティーユ広場まで行進した。フランス語とヘブライ語で歌いながら「昨日はニューヨーク、今日はエルサレム、明日はパリ」と読めるプラカードを掲げていた。

 イスラエルでは、『この首相のように大部分のイスラエル人の熱望を実現させる者は誰一人いない。これは「戦争屋」シャロンによって起こされた戦争ではない。これは我々全員の戦争なのだ。』と、心と自覚のある人物、ギデオン・レヴィ(Gideon Levy)【訳注:イスラエルの日刊紙HAARETZの論説委員で、シャミールの元同僚である】が書いている。『イスラエル人の大部分にによって与えられた圧倒的支持を考えると、シャロンをこの戦争の結果によって非難することもまた非常に難しいだろう。およそ3万人の人間が一個の人間としての義務感に駆り立てられて報告を行い、無関係な容疑で刑務所にいる21名の兵役拒否者と共に、戦争反対運動を起こしている。保守主義者たちは「我々は理由を問わなかった。我々はただ集まって来ただけだ。」と首相に語った。このような時期のイスラエルを特徴付ける症状である『みんないっしょに』を表現しながらである。何万人もの人間がその故郷を離れ普通の生活を捨て去り、そして殺し殺されるために配置された。そうして彼らは「なぜ?」と問うことすらしない。これは群れの行動なのだ。』結論を出したようだね、レヴィ。

 レヴィは思い違いをさせられているようだ。この巨大な粘結力とずうずうしいまでの自民族中心主義こそが本当のユダヤ(Jewry)の強さなのだ。たとえば、マーク・スタイン(Mark Steyn)という男がナショナル・ポストに書いている。『あらゆる文明化された民族はユダヤ人を殺すことは悪いということに同意する。』(「殺すこと」が悪い、というのではないのだ。それならパレスチナ人を殺すことは悪いということになってしまう。ひとえに「ユダヤ人を殺すこと」だけが悪いのである。このアプローチは十戒のユダヤ的解釈に基づいている。「汝ユダヤ人を殺すなかれ」なのだ。キリスト教徒の「汝殺すなかれ」ではない。)

 デイヴィッド・D.パールムッター教授はLAタイムズに書いている[9]。『私は白日夢を見る――こうであってくれさえすれば! もし、1948年、1956年、1967年あるいは1973年にイスラエルがほんの少しだけ第三帝国のようにふるまったとしても、現在は、イスラエル人たちはピザを売ったり食べたりし、楽しみ、そして聖日を心置きなく楽しんでいる、というような。そしてもちろん、シーク教徒たちではなくユダヤ人たちが湾岸の石油を手にしている、というような。そのような白日夢は教育システムから注意深く取り去るべきである。ナチスを再建させないために。だが心配は無用だ! ユダヤ-ナチズム(Judeo-Nazism)は米国では勝利のイデオロギーなのだ。
 もし英国の週刊誌スペクテイターの俗物タキ(Taki)が次のような新しいユダヤ人の熱意と一本気に関する逸話的な事象を広めてくれるのなら愉快なのだろうが。『復活祭の日曜日、昼食をとっている最中に、イスラエルで最も金持ちの女性であるイリット・ランド[10]が、急に私の家に飛び込んできて、アダム・シャピロについて私の友人たちと家族に向かって熱弁をふるい始めた。彼女が私の妻の古い友人で昼食後に立ち寄るように招待されていたにもかかわらず、私は非常に気分を害した。私はイリットに、私の家はイスラエルの占領地にあるのではない、そして今日は復活祭だ、と念を押した。すると、パレスチナ人たちの苦境について私がどのように感じているのか分かったと見えて、彼女は話題を変えた。彼女がその代わりに主題としたことは、新聞を開き、彼らがどのように憎たらしい裏切り者のアダム・シャピロを宣伝しているか、ということだった。』
【訳注:アダム・シャピロはニューヨーク出身のユダヤ人で、親パレスチナ団体である国際連帯運動(ISM)の創始者の一人】

 アダム・シャピロのような少数のユダヤ出身の異端者がますます隅に追いやられつつある一方で、塊となったユダヤ人たちがシャロンとイスラエルを支持するために再結集している。米国の高官たちはその指示のままになるしか選択の余地が無い。米国のキリスト教徒たちはその点をはるか昔に了解した。もしあなたが政治やメディアの中でキャリアを積もうと思うのなら、あなたはひたむきにユダヤ人を支持しなければならないのだ。さもなければあなたは、気が付いたときには犬に投げ与えられているだろう。もし一人の人間が米国権力の高い階級への道を見つけたというのなら、彼は引き上げてくれるロープについて学びそして彼の力の限界を知っているわけである。


VIII

ネイションのエリック・アルターマン(Eric Alterman)は無制限にイスラエルを支持する知識人のリストを公表した。これはエキサイティングな読み物である。

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[反射的にそして無条件にイスラエルを支持すると判断できるコラムニストとコメンタイター]
【訳注:以下このリストは原文のまま取り上げる。各行で最初に人物名があり続いて契約している新聞や雑誌名が続く。】

George Will, The Washington Post, Newsweek and ABC News
William Safire, The New York Times
A.M. Rosenthal, The New York Daily News, formerly Executive Editor of and later columnist for, The New York Times,
Charles Krauthammer, The Washington Post, PBS, Time, and The Weekly Standard, formerly of the New Republic.
Michael Kelly, The Washington Post, The Atlantic Monthly, National Journal, and MSNBC.com, formerly of The New Republic and The New Yorker.
Lally Weymouth, The Washington Post and Newsweek
Martin Peretz, The New Republic,
Daniel Pipes, The New York Post
Andrea Peyser, The New York Post
Dick Morris, The New York Post
Lawrence Kaplan, The New Republic
William Bennett, CNN
William Kristol, The Washington Post, the Weekly Standard, Fox News, formerly of ABC News
Robert Kagan, The Washington Post and The Weekly Standard,
Mortimer Zuckerman, US News and World Report (Zuckerman is also Chairman of Conference of Presidents of Major American Jewish Organizations ).
David Gelertner, The Weekly Standard
John Podhoretz, The New York Post and The Weekly Standard
Mona Charen, The Washington Times
Morton Kondracke, Roll Call, Fox News formerly of The McLaughlin Group, The New Republic and PBS
Fred Barnes, The Weekly Standard, Fox News, formerly of The New Republic, The McLaughlin Group, and The Baltimore Sun
Sid Zion, The New York Post, The New York Daily News,
Yossi Klein Halevi The New Republic,
Sidney Zion, The New York Post, formerly of The New York Daily News
Norman Podhoretz, Commentary,
Jonah Goldberg, National Review and CNN
Laura Ingram, CNN, formerly of MSNBC and CBS News
Jeff Jacoby, The Boston Globe
Rich Lowry, National Review
Andrew Sullivan, The New Republic
Seth Lipsky, The Wall Street Journal and The New York Sun, formerly of the Jewish Forward
Irving Kristol, The Public Interest, The National Interest and The Wall Street Journal Editorial Page
Chris Matthews, MSNBC Allan Keyes, MSNBC, WorldNetDaily.com
Brit Hume, Fox News
John Leo, US News and World Report
Robert Bartley, The Wall Street Journal Editorial Page
John Fund, The Wall Street Journal Opinion Journal, formerly of The Wall Street Journal Editorial Page
Peggy Noonan, The Wall Street Journal Editorial Page,
Ben Wattenberg, The Washington Times, PBS
Tony Snow, Washington Times and Fox News
Lawrence Kudlow, National Review and CNBC
Alan Dershowitz, Boston Herald, Washington Times
David Horowitz, Frontpage.com
Jacob Heilbrun, The Los Angeles Times
Thomas Sowell, Washington Times
Frank Gaffney Jr, Washington Times
Emmett Tyrell, American Spectator and New York Sun
Cal Thomas, Washington Times
Oliver North, Washington Times and Fox News, formerly of MSNBC
Michael Ledeen, Jewish World Review
William F. Buckley, National Review
Bill O'Reilly, Fox News
Paul Greenberg, Arkansas Democrat-Gazette,
L. Brent Bozell, Washington Times
Todd Lindberg, Washington Times
Michael Barone, US News and World Report and The McLaughlin Group
Ann Coulter, Human Events,
Linda Chavez, Creators Syndicate
Cathy Young, Reason Magazine
Uri Dan, New York Post
Dr. Laura Schlessinger, morality maven
Rush Limbaugh, radio host.

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 『おそらく最も興味深いものはイスラエルを反射的にそして無条件に支持する非ユダヤ人の長いリストだろう。』――このようにカリフォルニア州立大学のケヴィン・マクドナルド(Kevin McDonald)教授は書いた[11]――『イスラエルに対する無条件の支持は米国の主要メディアによって受け入れられる決定的なリトマス・テストである。有望な知識人たちはイスラエル(そしておそらく他のユダヤ人関連の事柄)への献身を示すことによって「業績を上げる」のだ。個々人の態度の結果としてのある種の巨大な選抜要因が無い場合にはこのイスラエルに対する大変な偏りを説明することは困難に思える。そして、このリストに挙げられたユダヤ人は人種的な俳優たちと見なされなければならないが、その一方で、非ユダヤ人たちは間違いなくその地位を手に入れるのに非常に上手な実績作りを行っているだろう。この有力なオピニオン・メーカーに対するリトマス・テストは、ジョー・ソブラン(Joe Sobran)が、米国の外交政策は「何がイスラエルにとって最良なのか」によって検討されるべきものではないと無謀にも示唆したために、ナショナル・レヴューをクビになった事実によってもさらに明らかになるものである。』

 この立身出世主義者たちは米国国民の利益を無視する能力によって選び抜かれたのである。エリートの構成と態度を計るための良い指標はアイヴィー・リーグの大学に入学を許される者たちの中で発見できる。伝統的な米国エリート、つまりWASPが占める割合は85%から35%に縮んでおり、一方でユダヤ人(人口の2%)の割合はすでに40%に届いている。言い換えると、非ユダヤ人がエリートの中で地位を見出すチャンスは大幅に減っているのである。

 このようにして、長期間の選抜過程の後に、親ユダヤ勢力が米国の中で権力と影響力を持つ地位に上ってきたのだ。このすべては次のように告げる。米国はそのイデオロギーの効力によって、ネオ・ユダヤ国家(Neo-Jewish state)になるように、ほとんど運命付けられている。アンソニー・ジャッジ(Anthony Judge)は次のように書いた。『「神が所有する国」としての米国の異常な排他主義的な見解と、「選ばれた民」への神の贈り物としてのイスラエルのそれとの間には、一つの尋常ならざる相似性が存在する。こういった見解が多国の土地に侵入し、現地人たちを追い出し殺し、‘居留地’に閉じ込め、他の文化のある空間に「西欧文明」を拡張させるための戦略的枠組みを発達させるのか、一体なぜだろうか?

 米国の創設者であるピルグリム・ファーザーたちは、自らを新しいイスラエル(a New Israel)と呼んだ。ところがサタンはそのWASPの子孫たちと残酷な取引を行った。彼は彼らを新しいユダヤ人とすることを約束し、そして自らの約束を良いものとしたのである。しかしながら、彼らはユダヤ-貨幣崇拝者同盟(the Judeo-Mammonite alliance)の中でマイナーなパートナーとなってしまい、日々その忠誠を誓うように運命付けられてしまったのである。


【以下、ここまでの作者による注釈】

[7] The Israeli-Arab War, June 1967, New Left Review, 23.6.67
[8] http://www.chicagotribune.com/news/opinion/perspective/chi-0204070422apr07.s
[9] April 7, 2002
[10] I normalised the spelling of her name. Taki the snob had to spell quite an ordinary Jewish name Landoi (var. Landau) in the French way.
[11] in private communication to the author

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