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日本人とイギリス人の共通点はスポーツ好きということです。世界中で日本ほどスポーツマン精神が浸透している国はない。
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投稿者 TORA 日時 2006 年 6 月 12 日 14:34:15: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
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日本人とイギリス人の共通点はスポーツ好きということです
世界中で日本ほどスポーツマン精神が浸透している国はない

2006年6月12日 月曜日

スタンドを埋めた聖ジョージ旗とベッカム様 (NHKハイビジョン)


◆セント・ジョージ・フラッグの起源  6月4日 片野道郎の日記
http://plaza.rakuten.co.jp/starsoccerbp06/diary/200606040000/

ついにあと1週間を切ったワールドカップ。
 イングランド方面では、白地に赤十字のセント・ジョージ・フラッグ(聖ジョージ旗)があまりに氾濫しているのに対して、これは大英帝国に対する侮辱だから掲げるのを禁止してユニオンジャックに変えるべきとか、うるさいワールドカップに出るのは大英帝国じゃなくてイングランドなんだから当然だろとか、そういう瑣末な、しかし民族のアイデンティティにかかわる議論で盛り上がっているようで、イギリスで一番下世話で一番売れてるタブロイド紙『ザ・サン』は、こんなキャンペーンまで展開して、セント・ジョージ・フラッグを煽っています。
 画像は、同紙のサイトがプリントアウト用に用意したスリーライオンズ応援用特製フラッグ(印刷して使ってくれって言ってるわけですから、ここに載せても著作権侵害だとか言わないですよね)。

 でも、イングランドの皆さんは、この旗にどんな起源があるのか、ご存じなのでしょうか。

 イングランド王国とロンドン市が、このセント・ジョージ・フラッグを使い始めたのは、今を遡ること900年近い1190年のこと。中世の真っ只中、十字軍の時代です。
 当時ヨーロッパの辺境国だったイングランドにとって、大きな産業のひとつだったのが地中海貿易。しかし問題は、スペインをぐるっと回ってジブラルタル海峡経由で西から地中海に入り、東の果てであるコンスタンティノープルに行って戻ってくるまでの航程で、しょっちゅう海賊に襲われて略奪の憂き目に遭うことでした(英国艦隊が無敵を誇るようになるのは、それからまだ500年も先の話です)。
 そこでイングランドは1190年、当時地中海でヴェネツィアと並ぶ最大の勢力だったジェノヴァ共和国に上納金を払い、商船の護衛をしてもらうという契約を結びます。その時に、ジェノヴァの友軍であることを示すために、元々ジェノヴァの旗印だった白地に赤十字の旗、クローチェ・ディ・サン・ジョルジョ(聖ジョルジョの十字旗)を、イングランドの商船隊も掲げるようになったのが、この旗のそもそもの由来です。下の画像は、そのジェノヴァ市の紋章。

つまり、イングランド国旗は、元々はジェノヴァ共和国の旗印だったというわけ。少なくともイタリア側の史料ではそういうことになっています。セント・ジョージは英語ですが、イタリア語だとサン・ジョルジョ。同じ人です。
 
 元々は自国の商船隊の護衛をお願いした国の旗印でしかなかったのに、どうしてそれがイングランドの国旗にまで昇格し、その象徴たるセント・ジョージがイングランドの守護聖人という地位にまで出世したのか、そのあたりの事情は、ちゃんと調べてないのでわかりません。
 でも、このセント・ジョージ(=サン・ジョルジョ)さんについてちょっと調べてみると、なかなか興味深い話が出てきます。

 セント・ジョージというと生粋のイギリス人みたいですが、この人は紀元3世紀に当時ローマ帝国の属州だった小アジアのカッパドキア(現在はトルコ領内)で生まれた、ローマ帝国軍の将校でした。キリスト教の聖人として祀られるようになったのは、ディオクレティアヌス帝のキリスト教弾圧に反対し、処刑されて殉教したため。
 当時かの地で使われていたギリシャ語ではゲオルギウスさんという名前だったはずですが(ラテン語でも同じ)、それがイタリア語ではジョルジョ、フランス語ではジョルジュ、スペイン語ではホルヘ、ドイツ語ではゲオルグ、英語ではジョージと呼ばれています。みんな同じひとつの名前です。そこに聖人を表すセントとかサンとかいう接頭辞がついている、と。

 このゲオルギウスさんの聖人としてのキャリア、これがなかなか輝かしいものです。
 殉教してから何世紀か後、キリスト教をアルプス以北の異教徒(当時はフランスから北はみんなバーバリアンの異教徒)に布教するために、各地の神話や民間伝承を動員してでっちあげられた作られた様々な説話の中で、悪いドラゴンを魔法の剣を使って退治し王女を救った、という英雄譚の主人公に昇格。
 中世にはその話が、当時流行した騎士物語のひとつとしてヨーロッパ各地で大流行し、「ドラゴンスレイヤー」として一大スターにまで成り上がりました。
 ゲオルギウスさんが生まれ故郷から遠く離れたイングランドの守護聖人に就任したのも、たぶん、元々はジェノヴァからの借り物だったけどそのうちイングランド商船隊の旗印になったこの旗のシンボルが、勇猛果敢な「ドラゴンスレイヤー伝説」(とか書くとゲームソフトのタイトルみたいですが)の主人公で、当時としては最高にカッコよかったからでしょう。
 英国大使館のホームページには、14世紀から15世紀にかけて戦われた百年戦争中、イングランドの騎士たちがセント・ジョージ旗の下で、セント・ジョージの名を叫んで戦ったと書いてあります。でも、6世紀よりも前の話はなかったことになってます。
 
 『ザ・サン』は、ナショナリズムを煽るためにキャンペーンを展開しているのでしょうが、その旗が元々はイングランド人のアイデンティティとはなんの関係もないジェノヴァ起源だとか、イングランドの守護聖人であるドラゴンスレイヤーのゲオルギウスさんが実はアジア人だったとか、そういうオチがついてしまうところに、ヨーロッパがひとつの文化圏としていかに広い共通の土台を持っているかが、よく表れているような気がします。■


◆日本人とイギリス人 6月9日 反日ワクチン
http://vaccine.sblo.jp/article/824427.html

「東京に暮す」1928〜1936,キャサリン・サムソン著
 キャサリン・サムソン夫人は1883年イギリス生まれで、外交官の夫と1928年(昭和三年)から39年9月(昭和14年)まで東京で暮しました。その間日本の社会、文化、慣習の研究にも精を出し、日本人と一緒のバスに乗り、わざわざ二等の列車に乗り、旅先では日本人と一緒に温泉に浸かり盆踊りの輪に加わったりしています。
 この本の中から、“日本人とイギリス人”という章の一部を掲載して、昭和初期の日本を見てみましょう。

(中略)
日本人とイギリス人の共通点はスポーツ好きということです。・・・
しかも世界中で日本ほどスポーツマン精神が浸透している国はありません。日本のテニス選手は、勝っても負けても見せる明るい笑顔で欧米の観客を魅了しています。
 繊細な心の持ち主である日本人はスポーツを芸とみなしています。私はイギリスと日本以外の国で、素敵な淑女や頑強な紳士が、相手が見ていない隙に、非常に打ちにくいラフの中から打ちやすい位置へゴルフボールを移すのを一度ならず目撃しました。 日本人やイギリス人が絶対にいんちきをしないとはいいませんが、両国民ともスポーツをする時は真剣で、このようないんちきはめったに見られません。
 日本人とイギリス人の基本的な類似点は派手よりは地味を好むこと、静かで落ち着いた態度を好むということです。そうでないイギリス人もたくさんいますが、私たちが理解し尊敬する性質や行動の基準と、日本人がよいと考えるものはとてもよく似ているのです。
 イギリス人が地味な服装を好むということは、イギリス人の性格を考えると納得がいきます。特に優秀な人は別として、イギリス人は謙虚さを好み、理想とします。従って自慢とか、謙虚さの無い知識のひけらかしを嫌い、そういう人たちを信用しません。
 この傾向は日本人になるともっと強くなります。だから自慢したり威張ったりする日本人に会うと、私たちの方が驚いてしまいます。
 日本人は非常に謙虚な国民で、慎み深い振舞いや言葉遣いがすっかり身についています。彼らも他の国民のように誇り高いのですが、自慢することを嫌います。日本人としての誇りを持ち、かつ外国人から学ぼうという謙虚な姿勢のために、日本は今日の世界の中で重要な位置を占めるようになったのです。
 ところで、イギリス人と日本人が対等に競うことができる芸が一つあります。それは園芸です。どちらの国の庭園も有名ですし、イギリス人はバラやスイートピーなどに、日本人は桜、梅、松に夢中になります。自然環境はまったく異なりますが、田舎を愛する心と、自然の一部を柵で囲い、自然の中にもう一つ自然を作るということは、両国民の生来の特徴のようです。・・・略・・・
 しかし、もっと重要なのは、両国が非常に古い歴史を持つ国であるということです。


(私のコメント)
今回のワールドカップの優勝候補はイングランドだと言う事ですが、前回のワールドカップまではイングランドとイギリスの違いも分からないくらいでしたが、セント・ジョージ旗も始めてみるものでした。大英帝国はイングランドとスコットランドとウェールズと北アイルランドの連合国だからユナイテッド・キングダムと言うのですが、その中からイングランドがワールドカップに出場している。

今回はハイビジョンテレビでワールドカップを観戦しているのですが、視野が広くて鮮明で実際のスタンド観戦している様な感じが味わえます。今日は日本とオーストラリアの試合がありますが、勝てる可能性がある試合はこの試合しかないのですが、負ければトーナメントに進める可能性はかなり低くなる。出来れば日本旋風を巻き起こして欲しいのですが、無理だろう。

私は野球にしてもサッカーにしても熱烈なファンではなく、大きな試合だけ見るのですが、国際試合の生中継は情報の元であり、テレビのニュースや報道番組ではないその国の生の状況がよく分かる。サッカーのおかげでアジアやヨーロッパの生中継が見られるようになりましたが、やはりドイツはサッカーの本場だけに試合会場が非常に豪華だ。日本には4万人以上入るサッカー専用スタジアムは3ヶ所しかない。

それだけサッカー文化が根付いていないのですが、都内にも6万人くらい入るサッカー競技場が欲しいものだ。野球がアメリカ文化を象徴するものならサッカーはヨーロッパの文化を象徴しているのですが、日本はアメリカ文化とヨーロッパ文化が混在している。今回のワールドカップを見ているとイングランドのサポーターの応援が目立ちますが、日本のプロ野球の阪神や巨人の応援団とよく似ている。

スタジアムでは垂れ幕などは禁止されているはずなのですが、イングランドのサポーターはかまわずにイングランドの旗で埋め尽くして、試合観戦より応援してお祭り騒ぎの方が中心のようだ。だからイングランドの応援団はヨーロッパでは歓迎されていない。フーリガンの本場でもあり負けると暴れるようですが、最近は厳しく取り締まられている。

イングランドのセント・ジョージ・フラッグはもともとはジェノバ共和国の旗だったのですが、海賊よけのために上納金を払ってジェノバの旗を掲げていたらしい。それがいつの間にかイングランド旗になったらしい。今で言うならば日本の商船が中国や東南アジア海域をアメリカの旗を掲げて航行するようなものであり、イングランドは12世紀頃は北の小さな国に過ぎなかった。

セント・ジョージ・フラッグのセント・ジョージもアジア出身のローマ帝国の騎士であり、イングランドとは関係はないようですが、いつの間にかドラゴンを退治した騎士にされて広まったらしい。ドラゴン退治は各地の神話にもありセント・ジョージは英雄伝説から広められたらしい。だから起源はイングランドとは関係がないが歴史があるものなのでイングランドの旗になってしまった。

イングランドのサポーターは歌や太鼓でお祭り騒ぎですが、スポーツを楽しむ事は阪神ファンやジャイアンツファンと共通している。試合で勝つことも大切ですが、勝敗よりもフェアプレーと内容を重視して、応援のお祭り騒ぎを楽しむ事も忘れない。それに比べると他の国は勝敗にこだわったり、ナショナリズムの捌け口になっていることが多い。

だから韓国のように審判を買収して勝つこともいとわない国もありますが、そのような国ではスポーツ競技は国威の発揚の場でしかない。そうなるとドーピングをしてまで勝とうという選手も出てくるが、日本やイギリスでは少ない。そのかわりにオリンピックなどでのメダル獲得競走では日本やイギリスは勝敗にこだわる事が少ない分メダル獲得は少ない。

キャサリン・サムソン夫人の書いたものによると、イギリス人との共通点を多く挙げていますが、どちらも歴史のある島国であるところから似たようなメンタリティーがあるのだろう。しかしながら片方は16世紀以降は七つの海を支配するほどになったのに、日本のほうは鎖国してしまった。しかし第二次世界大戦ではイギリスは植民地を失い、日本も植民地を失ってお互いに普通の国になってしまった。アジアとヨーロッパの違いがありながらよく似た国があるものだ。


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