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ホツマツタヱは宗教ではありません、など
http://www.asyura2.com/0601/idletalk18/msg/470.html
投稿者 ぷち熟女 日時 2006 年 7 月 01 日 02:32:25: WgkZZjZT3HifU
 

(回答先: ワシの文章は余程下手くそかのう、それとも読まずに書いとるんかいのう。 投稿者 ぼけ仙人 日時 2006 年 6 月 30 日 18:39:47)

HPを拝見するとご存知なようではありますが:

ホツマツタヱを読むようにとのことですが、あれは簡潔に言えば日本の超古代に生きた生身の人間とそのビッグバン以来の宇宙史観・物理観(天体観測によって判明していた事実に基づいている)・倫理観・祭礼慣習・生活慣習の記録であって、今日の我々が言うような「宗教」ではありません。
アメミヲヤとは古代人が自らが捉えていた宇宙原理につけた名であって、神ではありません。
彼らは自分たちの天と地上の諸現象についての観想を生活と精神の基本としていたのです。
それが後世に漢訳版「秀真伝」(漢訳ですから帰化人の手になるものだったのでしょうが)となった時には神話化されてしまっていたということのようです。
日本列島の先住民をもって日本人とするのであればですが、日本人はもともとあまりベタベタの宗教的民族ではないように思えます。
熱心に宗教を持ち込んだのは帰化人勢力ではなかったのでしょうか。現在もそんな感じはありますが。


ホツマツタヱは脇へ置いて。

あたくしは宗教と宗教団体を一緒にしているつもりはありません。

あなたの定義では宗教とは「教えそのもの」とのことですが、その「教え」が人間である預言者によって作られ、場合によっては他の人間の手も経て整備され、伝えられることには変わりないと思います。
神が手ずから作るのではなく、神から言葉を預けられたと信じる人間がその言葉を記録するのです。

宗教団体については「教えを学ぶ人々の集団」と定義なさっていますが、それも人間によって組織されることも言うまでもありません。


宗教の教義が預言者によって直接書かれているとも限りません。

例えばキリスト教の起源などは、クルド〜ペルシャ圏の学説に拠れば、その起源にまつわる現在の教義などはほぼ「創作」に過ぎず、実のところ、中東〜アジア由来のミトラ教が一旦はローマ帝国の国教となったところへ、ローマ帝国とササン朝ペルシャの軍事衝突が起こったため、ミトラ教からペルシャ的記述が削除されたものがその後ヨーロッパ的に発展したものなのだそうです。(http://homepage2.nifty.com/Mithra/HP_Mithraism_History_West.html ページのずっと下方「2.クルド・イランの人々の見解」の箇所を参照)
つまり、イエスが12月25日(ミトラの誕生日と同じ)に厩で生まれて云々以下、聖書全編の記述の多くはミトラ教の名残だというわけです。いかにもイエスの時代に起こったように辻褄を合わせて書かれた聖書の内容は「嘘の連続」である可能性もあります。

この学説をキリスト教会が公式に認めることはあり得ないでしょうが、そういった一宗教の教義の成立過程を例に見ていくと、「宗教を学ばない」ことが「己の人生を否定するようなもの」だとなどとは思えません。
他の多くの宗教の教義だって歴史書と同様、統治者側の都合で書き換えたり切ったり貼ったりツギハギにリフォームされ続けてきたものなのに。


「ワシは宗教団体入って盲目的に信仰せよとか、いい人をつくれとも言っとらんけどな。」
とおっしゃいますが、スレ元のご投稿の「下記のHPでしっかりと勉強しとくれ。」と掲げておられたHPのコンテンツ(あなたご自身の書かれたものですね)には「信じるとは、口先で簡単に言うような「信用する」ではなく、心から信じ切ること」「宗教の道に入った時が救われる道を学ぶスタート」などとお書きですよ。

あたくし個人はこの自然界で命ある限り生かされ、自分の精神と肉体を通して自然・宇宙と繋がることで癒されたいと思いはしますが、自分という存在の救済が「宗教」という体系に求められるとは思ったことがありません。これまでに教義に触れた宗教の中に何かしら納得できない点や無理があると感じる点に出会わなかったものはありませんでした。
「納得できないことには納得しない」という当たり前な態度が、あなたの感覚では「安易な否定」になるのでしょうか?


ある特定の宗教に入信した人ですら、思考を通した理解抜きに教義の丸暗記を義務づけられているのでもない限り、実際にはその宗教を大なり小なりカスタマイズせずには自分のものにしていないのではないかと推測します。

教義の解釈によって論争が起こったりセクトが分化していったりするのもその証左でしょう?

つまり最終的には信仰とは、程度の差はあってもほぼ常に個人的なものなはずではないのか、と。


あなたのHPの「この世の摂理、法則」の項(http://www.k2.dion.ne.jp/~well0369/newpage11.html)を拝見いたしました。

その中の精神(霊)界と物質界の仕組みにまつわる内容はかなりエキュメニカルなもの(ああいったことを言うのは宗教家だけではありませんから)だという所感です。
ですから、比較的抵抗なく読める部分がなかったわけではありません。

ただ、文末で言及なさっている日月神示について:

大本教の流れを汲む、「世界終末期のメシャとしての弥勒降臨」を説く宗教ですね?(一見仏教ですがそうではありませんね。)

先の投稿にも書きましたように、もともと弥勒教は蘇我馬子によって日本に持ち込まれた「五教帰一」(儒教・仏教・道教・耶蘇教・回教を統合しようというもの)を説く中国の民衆宗教である、ということになっています。

あなたのスレ元のご投稿の中の以下の部分はその「五教帰一」に通ずるものなようですね:

「宗教を正しく学ぶには、まず教義じゃわな。邪神の妨害にめげず、各宗教・教祖の残した重要な教えについて深く思考し、現実に目を凝らし耳をすませば、そこに漠たる状況ながら教祖の思いや、指差す方向が見えてくるもんじゃて。しかも不思議なことには、正しい教えは、同じような方向を指差しとるんじゃのう」


弥勒教は、共産主義体制を経た国であるにもかかわらず地下に潜伏し、現在も中国を代表する宗教であり続けているということですが、これもミトラ教の一形態らしいです。

http://home2.highway.ne.jp/miiboat/HP_Mithraism_History_EastProp.html
「弥勒信仰は、アフガニスタンでミトラ教とインド系宗教(ヒンドゥー教・仏教)が習合して生まれたものである。それゆえ、二七宿は、ミトラ教、弥勒信仰、ヒンドゥー教の三つが共有する文化であっると言える。この地では、MytraあるいはMytrakと書いて、ミトラ/ミトラクともマイトラ/マイトラクとも読み、ミトラと弥勒の区別はない。ミトラは弥勒であり、弥勒はミトラである。」

弥勒教(ミトラ教)は日本に伝わると修験道、空海の真言密教、北斗妙見信仰(陰陽道と道教のハイブリッド)となって今日に至っており、日月神示の絶対神である艮の神もミトラ教の聖牛の供儀に由来するようです。


上にキリスト教の起源についての一説も書きましたが、東西に伝播したミトラ教は、土地によってはその民族を「選民」的存在として称揚する「人民おだて支配ツール」的宗教に発展している様子がうかがえます。
「選民意識」はあなたが最近の我が国でも忘れられているとお嘆きの「他者への思いやり」とは対極に位置するものであるように思いますが、そういった教義を信じ切ることで人の魂が向上するのでしょうか。

日月神示の信者の方々に至っては「弥勒が降臨すると日本がユダヤ(メーソン)に付き従われ、地上の天国を建設する時が来る」などと信じておられる向きが非常に多いようですね。
HP中で日ユ同祖論者イザヤ・ベンダサン(山本七平)に言及なさっているあなたも、やはりその日月神示の信者でいらっしゃるのですか。


元々信仰とは大変個人的なものと捉えていると申し上げた通りですので、あなたの宗教観について拝読するところまでは特に問題ありませんし、スレ元のご投稿中に示された例のリンク先にあるあなたの文章が、あたくし個人には「ひとつの気の持ち方」についてアバウトに記述された程度以上のものとは映らないことも脇へ置きましょう。

しかし:
あなたがそこに書かれたことをどんなに重要だとお思いであったとしても、「しっかりと勉強しとくれ」という、まるで「この天の下に唯一無二、完全無欠、絶対無瑕な真実は我が掌中にこそあり。苦しゅうない、教えてやろう」とでもいった風なあのおっしゃりようには、実のところ少なからず辟易しております。

「宗教を否定する輩は、邪神のお手伝いをしとる」のだそうですが、あなたご自身は「したり顔して知識人のように振る舞い、狭い思考回路で判断して」おられないのだかどうだか?

一度お考えになってみていただけると有り難く思います。

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