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デス・ノート。
此の映畫はワーナー･ブラザースが配給してゐる。彼らは何の目的も意志も無く
此の樣な映畫は作らない。彼らは只金儲けだけの爲に此の樣な映畫は作らない。
其處には明確な意志がある、目的がある。
思想戰と云ふ概念が無いものは簡單に彼らの精神改造、破壞工作の罠に嵌まつて
仕舞ふであらう。
｢デス・ノート、チョー面白かつた。｣
｢サイコーでした。｣
｢今迄に無い映畫でした。｣
斯う云ふ人達は、知らぬ間に自分の精神、魂が破壞され、腐敗してゐる事に氣附かない。
かうやつて我々の心は腐れてゐく。
現代人でデーモンの實在を信じるものは殆ど居らず、デーモンは娯樂の對象と
見做されてゐる。此の態度はデーモン學文獻、映畫、ヴィデオにも滲透してゐ
る。デーモンの狙ひに通じてゐる祕教家達は、デーモンが此の有り樣に滿足し
きつてゐる事を知つてゐる。人がデーモンの存在を信じてゐないはうが、デー
モン共は仕事がやりやすいからである。
フレッド・ゲティングズ 氏 著/大瀧 啓裕 氏 譯｢惡魔の辭典｣
序文 三十一頁より
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