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非婚化、晩婚化、少子化、そしてセックスレス、現代社会の根底の問題は戦後における女性解放運動にあるのだろうか
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投稿者 TORA 日時 2006 年 9 月 14 日 13:16:36: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu127.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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非婚化、晩婚化、少子化、そしてセックスレス、現代社会の
根底の問題は戦後における女性解放運動にあるのだろうか

2006年9月14日 木曜日

◆セックスレス:年17回…半数近く「私はセックスレス」−−バイエル薬品のネット調査 9月6日 毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/news/20060906ddm013100182000c.html

年間平均のセックス回数は17回。半数近くの人が自分をセックスレスだ

と思っている−−。バイエル薬品(本社・大阪市)が行った「現代社会における2人の寝室と性生活に関する調査」でこんな結果が出た。セックスの少ない人ほど離婚を考える割合も高く、ストレスも強く感じていることもわかった。日本の寂しい寝室風景が浮かび上がってくる。【小川節子】

 ◆加齢とともに離れる、夫婦まくら

 ◇30代55センチ、40代65センチ、50代71センチ、60代82センチ

 ◇30〜69歳の823人

 調査は30歳から69歳の既婚男女823人を対象にインターネットで行われた。

 夫婦の枕の距離は30代で55センチで「腕枕」が可能な距離だが、年齢とともに離れ40代で65センチ、50代で71センチ、60代になると82センチと腕が届かなくなってくる。これと同時に一つの「ベッド」「ふとん」に眠る夫婦は30代で40%だったが、60代では21%と半減している。

 睡眠以外で寝室で過ごす時間は平日で41分、休日に57分あるが「会話」(72%)「テレビ」(45%」に時間を費やしており、「セックス」は29%だった。

 年間のセックス回数は平均17回だったが、「1年以上していない人」が34%もいるうえ、日本性科学会のセックスレスの定義「1カ月以上セックスをしていない人」は58%にも上っている。こうした自分たちの状態を「セックスレスだと思う」(23%)、「まあ思う」(26%)と半数近くの人が自覚している。

 ただ、6割の人がセックスは「配偶者との関係が円満になる」「愛情表現」として夫婦にとって大切なものだと考えている。

 このため、セックスレスは夫婦関係にも微妙に影響を及ぼしている。自分をセックスレスと思っている人とそうでない人を比べると、「日常生活の中で愛情を強く感じる」のはセックスレスの人が11%しかいないが、そうでない人は44%。「精神的なきずなを感じる」のもセックスレスの人の11%に対しそうでない人が36%と夫婦の結びつきの強さに大きな影響がある。離婚を考える率も、セックスレスの人が18%と多いが、そうでない人はわずか2%だった。ストレスとも密接に関係しており、セックスレスの39%の人が日常生活にストレスを感じており、そうでない人は10%と少ない。

 調査にあたったバイエル薬品広報部は「夫婦のコミュニケーションはセックスと深い関係がある。なぜ、セックスをしないのか、夫婦できちんと見つめなおし、改善するための方法をみつけてほしい」と、話している。

◆女(おんな)教の終焉・・・sexless(性的関係忌避)1 北村浩司
http://www.rui.jp/ruinet.html?t=400&o=10074#2652

セックスレスの問題は、今やどこにでもある日常的な現象として一般化してしまった。さらにネットに投稿されている内容からみると、単に同じ相手に飽きた(興味がなくなった)というだけでなく、出会った頃から淡白でもともとからセックスレスという低温カップルや、むしろ性的関係でないことこそに価値を見出す者も珍しくない。

セックスレスという生々しい活字が紙面を踊るようになり始めたのは、多分15年から20年前くらいではなかっただろうか。当時問題になっていたのは、現実の女に背を向けた、オタクのビデオ世界への埋没とマザコン男のセックスレスの問題であったようにおもう。

改めて振り返れば、当時はsex不能の男を単に女たちが、「オタク」や「マザコン」という異常人のレッテルを貼って、問題を捨象していただけかもしれない。しかし仮に、そうでないにしても彼らは明らかに時代を先取りしていた。

では、「オタク」といわれた彼らは、なぜ女に背を向けていたのか。

彼らに性欲がなかったわけでは、決してない。
彼らが対象にしたのは、幼児や成人の女を感じさせない女、特にアニメやビデオの女である。


〔男はイメージとsexしていた〕

彼らに限らず(現代の?)男の性欲は常にイメージで左右される。それは高貴で清純なる存在としてイメージ化された幻想に対して、その幻想を自らの手で剥ぎ取るという、ある意味で身勝手で、自慰的な行為として存在する。そのイメージはおそらく支配欲の充足をより深く満たすためのものであり、そのための道具立てである。
しかも今から考えれば信じがたいことに、女たちはそんな男たちの幻想期待に喜んで付き合ってくれていたらしい。
つまりオタクは男の象徴であり、イメージや観念にもっとも忠実な男である。

おそらく、彼らが求めていたのは究極の理想の女像だったのではないだろうか。この場合の理想とは、男にとって自分の言うとおりになる、従順な女ということになろう。
その点については、ものの見事に男たちの、古い価値意識の中身そのものである。ただし“一見”古い価値意識と異なる点は、その理想の中では、生の性的な部分が捨象されていることである。だがよく考えてみれば、これもかつて男たちが聖なる存在としての幻想を膨らませた、純粋観念上の必然的帰結であるように思う。

ところが、当時(バブルの最盛期に特に顕著だったが)の女は、大人しい男にとっては手におえない存在となった。つまり、現実の中では女幻想を抱きようがなくなってきた。正確に言えば女は強くなることで、身勝手な男の幻想に付き合ってくれなくなった。
その結果、古きよき幻想に忠実だったばかりに現実の対象を見失った男たちは、生身の女を捨象して、自分の頭の中だけで女に対する完全支配欲を充足させていたのである。

◆女(おんな)教の終焉・・・sexless(性的関係忌避)2 北村浩司
http://www.rui.jp/ruinet.html?t=400&o=10074#2653

この点では実は同世代に生きていた我々も大差ない。
我々の世代は方向を見失っていく。

ある者は、その反動として刹那的刺激へとエスカレートさせる。彼氏彼女関係は男にとっても単なるファッションとしての位置にまで転落した。そして残された満たされない男の幻想欠乏はやがてドラッグへ、さらにはコスプレに向かい、イメージは更なる倒錯度を深めていく。

多数派たちは女に対してそれなりに付き合いながら幻想充足(性幻想と征服欲)が満たされない分、やがて、女たちに対してメンドウくさい、煩わしい(だからあれは女じゃない)という感覚を増大させていく。
そして、そんなマイナス意識が先立つうちに、そのマイナス意識はやがて女に対する否定の言葉となって意識化され、女たちに対する不信感や、女に対して向かう気持ち自体を希薄にしていき、いずれその状態は、それが正しい、当たり前との観念で正当化されていく。
「男・女(性的関係)の前にまず人間として見る」「セックスレスでも仲がよい」etc、そんな男たちの言い訳は、今までの男の独占欲・支配欲からくる性に対して警戒心を持ってしまった女にとっても都合が良かったらしい。


〔聖なき時代の性〕

そして、今やセックスレス化しているのは、特殊な男だけではない。一見女を忌避していない男や傍目に見れば仲のいい夫婦(カップル)がセックスレス化している。だがこの問題もおそらく男のオタク化の延長上にあるのではないか。

現在の若い世代は、(中学生や高校生を見てつくづくそう思うが)、明らかに女は元気で男は圧倒されつづけている。つまり女上位はほぼ子供の頃から肉体的に思い知らされつづけている。当然男にとって女は思い通りになる存在とは程遠い。つまり男の性欲をかき立てる女像は、もはや幻想の世界にさえイメージできない。

とすれば、後は少しでも新鮮味のある、刺激を求め続けるか、心にふたをしたままの義務感に基づく演技しかない。そしてこれでいいんだと自分を納得させつづけるしかない。夫婦の最低の規範である、世間の目をくらますだけの仲のよい夫婦像はそれでも演じつづけることは可能である。

男の征服欲を充足させるための男と女の共演の時代は、女が男の幻想に付き合うのをやめたことによって、終わりを遂げた。

女教信仰はここにおいてようやく終焉のときを迎えた。

しかし男と女はようやくスタートラインに立つことができたともいえる。
幻想から覚めてありのままの男と女に戻れる、そんな時代がようやく来たような気がする。
今、多くの若者が、そんな自我幻想的な性を捨て去り、もっと奥の心の充足を求め始めたことは、その大きな流れの一つといえるだろう。
後はそこから、新たな性(セックス)の在り様を模索して見つけてゆけばいいだけである。


(私のコメント)
9月3日の株式日記で白河桃子の「キャリモテの時代」を紹介しましたが、高学歴高収入のキャリア女性の結婚難を指摘していた。確かにキャリア女性が自分以上の学歴や収入のある独身男性を見つけるのは難しいだろう。20代30代で年収が600万円以上ある独身男性は3,5%しかいない。これでは結婚難も当たり前だろう。

現代の社会問題にもなっている非婚化や晩婚化や少子化は、ある意味では結婚からの解放であり、戦前の産めよ増やせよの反動でもあるのだろう。男女に限らず生活が向上して社会制度も整ってくれば結婚して子供を作る動機も薄れてくる。戦前においては結婚して子供を作る事は生活の保障であり老後の保障でもあった。

戦後においては生活の向上によって医療も向上して子供の死亡率が激減した。団塊の世代と呼ばれるように、当時生まれた子供はほとんど元気に大人にまで成長したから人口は爆発的に増加した。昔は10人近く子供を産んでも二人しか大人にまでなれなかった。だからこそ結婚して産めよ増やせよと号令しなければ江戸時代のように人口は停滞していただろう。

現代では3人子供を産めば3人とも元気に大人にまで成長をする。このような社会になれば生命に対する価値観も変わってくるし、結婚や出産に対する価値観も変わってくる。会社の経営者達は若年労働者の不足を心配するが、今までが恵まれすぎていたのだ。女性も出産や育児のノルマから解放されて、無理に結婚せずとも仕事に専念できるようになった。

これは男も同じであり結婚して子供を持つと言うノルマから解放されて、30代でも半数以上が独身でいる。つまりは結婚と言う制度は現代社会に合わなくなって来ているのであり、男も女も結婚するのならかなりレベルの上の人を望むようになる。そして結婚しても性格が合わなければ離婚と言う割合も増えて三組に一組が離婚するようになった。

このように社会の環境が激変しているので世代の意識格差が激しくなり家庭では親と子が、学校では先生と生徒の意識の断絶が起きている。また男と女の意識の差も激しくなり、結婚して始めて相手との意識の差に絶望する事も多いのではないかと思う。恋人同士の時は会いたい時に会って相手のマイナス面は見ずに済みますが、結婚すれば家庭は権力闘争の場となり男の征服欲は幻想であった事に気づく。

毎日新聞のセックスレスの記事は嘘ではないかと驚くようなデーターですが、30代から60代の夫婦は年に17回しかセックスをしていない。グラフによれば4人のうち3人までが月一回以下しかセックスをしていない。体力的に見れば60代でも週一回は出来るはずですが、何が原因でセックスレスになってしまうのだろうか。

北村氏の記事に寄れば男が求める女性像と実際の奥さんとのイメージの乖離がセックスレスの原因になっているようだ。実際に結婚してみると家庭では奥さんが主導権を持って亭主は単なる安月給の運搬人になってしまう。そして奥さんから絶え間なく要求が出されて愚痴を聞かされて、亭主は奥さんと口をきくのも億劫になり、セックスレスの原因になるのだろう。このような光景は私の周りにもいやになるほど実例がある。

私の会社員時代も家に帰りたがらない上司が沢山いた。そして30代の若さなのに月一回のセックスがやっとだともぼやいていた。物理的に時間が無いし、体力的にも無理なのかもしれない。私などもストレスと過労で風俗やソープなどに行く気もなかった。会社では過労死する人もいたし自殺する人まで出たほどで待遇は良くても職場環境は苛酷だった。

このような環境から見れば夫婦がセックスレス化してしまうのも不自然ではない。だから結婚しても非常に貧しい性生活を送っているのは悲劇と言うしかない。その半面セックス産業は大変繁栄しているように見えていますが、実際には金で女を奴隷のように扱ったり、妻には要求できない変態プレーをしている産業なのだ。

インターネットのおかげで夫婦生活といったプライベートな情報もあふれていますが、解放されたセックスを満喫しているのはごく一部のようだ。多くの場合はアダルトサイトなどのエロ動画などを見てバーチャルな架空の世界の女とセックスしている。そして女性がますます強くなり要求も上がって行くにしたがって男性はネットの中のバーチャルな世界に逃げ込んでいく。

私が考えるには戦後の女性解放運動は強い女性にはまさに解放でしたが、弱い女性にとっては過酷な社会で男達と同等の労働を求められる事になる。昔なら専業主婦で子育てに専念出来ましたが、現代では専業主婦は上流の特権階級しか出来ないことであり、中流以下は夫婦共稼ぎで夫も妻も疲れきって年に17回しかセックスは出来なくなっている。まさに現代の悲劇だ。


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