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(回答先: すみません。まとはずれのおせっかいさんからの引用文を 何の記号もなくそのまま残してしまいました。 投稿者 東京音頭 日時 2006 年 10 月 02 日 23:16:30)
東京音頭さん、こんにちは、お久しぶりです。
横レスにて失礼します。
＞私は もともと 西洋生まれの ”思想、良心の自由”が胡散臭いんですね。
＞金持ちや権力者ががその地位を奪われないためにあるようで。彼らの地位の固定化のための自由であり、民主主義であるようで。もし、日本人が解釈するような素晴らしいものなら、それを実践できている国はないでしょう。実際、民主主義が成熟している国っていうとみな、アメリカやイギリス、フランスなどをあげるわけでしょう。多民族虐殺国家ワースト３みたいになりますよ。
以前にも東京音頭さんがキリスト教的倫理観にたいする不信感のようなものを吐露されていたことは承知しております。また、民主主義の導入でさえも西欧社会が時代的な要請によって制度変更を迫られた結果という側面ばかりではなく、むしろ為政者（支配層）側による統治策のより狡猾化したものという側面が強いとの見解があることを認めたいと思いますし、ＵＳもＵＫもRＦも他国を侵略し他民族虐殺を繰り返して来た過去の歴史の頚木を何れも脱していないと考えています。しかしながら...⇒
＞日本が過去に行ったことを真実反省するなら、もっとひどいことして、反省もせず、それどころか、正当化し、やりつづけている国の中の思想、哲学なんかありがたがらず、自らもっていた国土の中で、自然と共存し、基本的人権を傷つけることなくくらしてきた 人々（そんな民族はいないとしても、近い人々はいるでしょう。）の生活、文化をみならうべきでしょう。日本だって、長い間 多民族をいやっていうほど虐殺、抑圧、奴隷化してきた国より、自国の江戸幕府の方が百万倍ましでしょう。（同時代の西洋国と比べて）。自分達の伝統文化から学んだ方がまだましでしょう。
...⇒、上のパラグラフには少なからず論理の飛躍が見られ肯じしかねています。何世紀にもわたり渡来人が流入した時代のことを歴史探索してみれば、先んじて定住した民がアジアの人々との混交を繰り返しながらユーラシア大陸の東端で密やかに平穏な暮らしを永らく営んで来られたことは殆ど奇跡に近い偶然の賜物であることが判るでしょう。だからと云って日本人は自らを特別視することや下手に自負心を抱くのは間違いのもとではないでしょうか。それは先の大戦での敗戦が証明してもいます。
学ぶべき自分達の伝統文化とは何なのでしょうか。私と同様、東京音頭さんも多分まとはずれのおせっかいさんも戦後の生まれでありましょう。良くも悪くも我々は戦後（民主主義）を肯定することから始めなければならず、そこに立脚しての否定をも含む問題の解析や独自の解釈の作業を行わずして、皮相の伝統に阿ることは俄かの先祖帰りや過去の幻影を求めて彷徨うことにも等しい所作だと考えます。おそらくまとはずれのおせっかいさんの今までの投稿内容を参照してみても、今回の投稿はこのことを充分認識した上での見解の表明であると受けとめています。
さて、嘗て夏目漱石が拘ったように我々日本人が独自性を失うことなく西欧社会とどう折り合いをつけていくべきか、私にとっても長年のテーマであり続けていますが、現状もその狭間にある東京音頭さんにとっては殊更に切実な問題でありましょう。独自性とは何か、もしそれがなかなか見出せぬとしたならば、措定し直してみて新たに構成し検証すると云った地道な作業が必要なのかも知れません。それこそが、新たな、そして世界に誇れる日本人を生成させていくのではないかと希望的な観測をしています。
また、会いましょう。
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