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(回答先: 夕張市の負債５００億円に、財政再建団体の申請検討へ [読売新聞］ 投稿者 white 日時 2006 年 6 月 17 日 23:15:48)
□夕張市の巨額負債問題：「再建団体」転落に現実味 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060617-00000086-mailo-hok
夕張市の巨額負債問題：「再建団体」転落に現実味 ／北海道
◇道、一時借入金も点検項目に
５００億円超の巨額負債を抱える夕張市の後藤健二市長が１６日、「自主再建」の意向を事実上軌道修正したことで、同市の財政再建団体転落は一層現実味を帯びてきた。同日の記者会見で高橋はるみ知事は、道が実施している市町村財政の点検で、財政悪化の主因となった一時借入金がチェックされていないことを明らかにし、点検項目を見直す考えを表明した。
「夕張は石炭で生まれ育った街。閉山して人口が１０分の１に激減し交付税も減った。見通しが甘いと言われればそうかもしれないが、（観光投資など）何もしなければ人の住めるような環境だったのか」
後藤市長は会見で炭鉱閉山後の苦しい市政運営を吐露した。閉山で基幹産業を失った同市は観光を頼みの綱にがむしゃらに投資を続けた。資金源となった一時借入金は最後の炭鉱が閉山した９０年ごろから増え出した。０１年に産炭地を対象とした財政優遇措置が打ち切られて以降、さらに５年で２倍近く（２９２億円）に膨れ上がった。
一時借入金は、予算で上限額は定めるものの「一時的な資金繰り」（道市町村課）の性格から実際の運用額は予算・決算に表れない。このため、道が全市町村を対象に春夏の２回実施する財政状況の聞き取り調査でも、点検項目に入っていなかった。
高橋知事は「（一時借入金が２９２億円まで膨れる）ここまでの状況はありえないという想定でヒアリングをしてきた。今回の反省を踏まえ市町村の財政状況の把握の仕方を拡充する」と語り、一時借入金を点検項目に加える方針を示した。
今後は後藤市長の判断が焦点となる。仮に財政再建団体を選んでも道のりは険しく「国と道の協力を得ないと（負債返済は）無理」（後藤市長）という状況だ。
９２〜０１年に財政再建団体だった福岡県赤池町（現・福智町）は歳出削減のため水道料金や町営住宅家賃、給食費など、住民負担が軒並み２割増しとなった。当時の同町担当職員は「歳入は簡単に増えず、歳出を削るしかない。当時はまだ地方交付税の増額が見込めたが、夕張市はさらに厳しい状況下にあり、再建計画の立案は相当難しいのではないか」と語る。【有田浩子、横田愛】
◇不安にじます市民
炭鉱都市からの脱却を目指したスローガンを掲げ、観光都市への転換を目指した夕張市。市の独自政策が厳しく制限される「財政再建団体化」の可能性が強まり、市民は不安をにじませる。
同市のＪＲ南清水沢駅で無職の伊藤一さん（４８）は「財政が厳しいことは知っていた。夕張に生まれ、夕張で育った。まちの将来が見えない」と肩を落とした。「（炭鉱閉山後の）観光による地域振興には賛成だったが、建設費だけではなく維持運営費が必要な箱物の観光施設は必要だったのだろうか」とこれまでの市政運営に疑問をぶつけた。
自営業の女性（５０）は「まちにほとんど観光客が来ない。来ても韓国人や中国人ばかり」と嘆いた。市によると、０５年度の観光客は約１４６万９０００人で、その５年前に比べ約５４万人減少した。「財政再建団体に転落し、映画祭の開催ができなくなったり観光施設がさらに減れば、私たちの収入源はどうなるのだろう」と語った。【水戸健一】
◇「まずは道がしっかりと」−−竹中総務相
竹中平蔵総務相は１６日の閣議後会見で、夕張市への対応について、「まずは道にしっかりやっていただき、（総務省としての）対応はそのうえでのことになる」と話した。来月策定される「骨太の方針」に盛り込まれる地方財政再建策について、夕張市の状況もみながら議論を進めるとした。
竹中総務相は総務省として従来も道を通じて適切に助言してきたことを明らかにした。そのうえで地方自治法上は市町村の財政運営に関する助言などの一義的責任は都道府県にあると指摘した。
６月１７日朝刊
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