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『ミクシィ12月より会員の実名公開を制限』どう評価する?(FPN)
http://www.asyura2.com/0601/it09/msg/361.html
投稿者 あっくん 日時 2006 年 11 月 14 日 07:21:20: hhGgKkD30Q.3.
 

http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=1822

『ミクシィ12月より会員の実名公開を制限』どう評価する?

2006-11-13 7:20:00 by borg7of9
 大手電機会社社員のパソコンから女性の映像が流出し、ミクシィから女性の実名などが流出した例の事件対策として、ミクシィは現在、全登録会員に公開されている会員の実名の公開範囲を、希望すれば知人だけに制限できる選択制を12月に導入するそうです。10日の中間決算発表の席上で明らかになりました。

ミクシィが招待制を取っている以上、この手の情報漏洩は、個人情報保護法に触れる可能性も無くは無い(少しは疑義がある)と考えられますので、少しは手を打って来た訳ですね。


またマイスペースと言うライバルの登場も背景にあるようです。


関連記事は以下の通りです。

▼ ミクシィ、会員の名前公開を制限へ 携帯と連携も強化
http://www.asahi.com/business/update/1110/154.html


引用

引用:

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)国内最大手のミクシィは、現在、全登録会員に公開されている会員の実名の公開範囲を、希望すれば知人だけに制限できる選択制を12月に導入する。10日の中間決算発表の席上で明らかにした。会員のパソコンがファイル交換ソフトのウイルスに感染し、SNSサイト内の個人情報が流出したとされる問題が発生したためだ。同社は会員登録に知人の紹介や実名登録を求めることでサイトの安全性を高め、会員数を伸ばしてきた。今回は利用者の不安を取り除くことを優先させた。


引用終り

まだまだ同様の個人情報漏洩事件は続いています。例えば以下のような事件も一種の情報漏洩事件と考えられるのではないでしょうか。


▼ 飲酒運転隠しを告白 mixiに書かれた日記炎上
 http://www.j-cast.com/2006/11/10003783.html

引用

引用:
事実とすれば、犯罪だ。父親と息子とも証拠隠滅罪などに問われそうだ。中身がうそで、悪質ないたずら、という可能性もないとはいえない。ただ、日記のプロフィール欄には、本名と思われる名前と現住所(和歌山県)、出身地、年齢、誕生日などの情報が掲載されていることなどを考えると、事実と考えておかしくない。 コメント欄にカキコミが増えてくるのはその日の19時ごろからだ。
「心の底から軽蔑します。子が子なら親も親ですね。二人そろって捕まってしまえ」
「早く自首すれば」
「犯罪者日記はここですね。一応、和歌山県警にも通報しておきました」
「笑えんだろ」
「●●まだぁ〜?」(●●は本名と思われる苗字)
「マジで親子揃って拘留されてんじゃないの?」。

引用終り


 さて問題は、飲酒運転が事実かどうかはさて置き、日記に実名があり、それが勝手に警察に通報されたなどとなると一種の情報漏洩と言えなくもありません。今回のFPN投稿の論点は、ミクシィの情報漏洩対策ですので。


● 個人情報保護法上の疑義は殆ど解決されたのでは。


  今回のミクシィの対策はライバル・マイスペースのオンライン・プレディター対策を参考にしていると考えられます。自由登録制のマイスペースに比べて招待制のミクシィは、個人情報保護法上の疑義が少しはある一方、対策は全く何も打たれていませんでした。

今回の『会員の実名の公開範囲を、希望すれば知人だけに制限できる選択制を12月に導入する』対策により、個人情報保護法上の疑義は殆ど払拭されると考えられます。


でも実名登録しないと同窓生など昔の知り合いを捜せない、捜してもらえない、同じ会社や学校の仲間を見つけられないなどのソーシャルネットワーキング上の不便が発生しますね。SNSもやりにくい時代になったものです。


 それにしてもフレンドスターの提唱した『実名原理主義』はこうして見事にまで捨てさられてしまいました。あんなに実名だから安全だと言う宣伝が為されていたのに。


 それに上場企業のミクシィも金融商品取引法により、2008年4月から内部統制を強化する義務がありますので。(J−SOX法の適用開始に備える義務あり)

 
 個人情報保護法上の疑義やオンラインプレディター対策は『収益に係わるリスク』です。5%位は直ぐ広告費に影響します。


● オンライン・プレディター対策は十分か?

さてそうなれば、残るは、オンライン・プレディター対策が十分かと言う点でしょう。


例のマイスペースは2006年6月頃から個人の公開情報をプライベートの範囲に留める指定が出来るようになっています。その前はオンライン・プレディター対策と言うことで14歳と15歳だけが対象でした。それが全参加者に広まった訳です。(一般の参加者から検索できなくする、コンタクトできなくする、コメントを見たり投入できなくするなどです。ミクシィの日記は今、そうですよね。)


マイスペースに関しては17歳以下の子供達の両親に対して『MySpace Unraveled』と言うオンライン・プレディター対策用のガイドブックが出版されています。


それによれば以下のポイントが書いてあります。

@ できればニックネームで登録し、姓(苗字)は明かさない。

A 学校の名前は入れないほうが良い。

B その上で友達申請者が自分のemailアドレスか苗字を知っていた場合のみ申請を認める。

C 大人の参加者も勤務先や前勤務先のプロフィール表示は慎重にすべき。


  その他色々書いてありますが、開かれた社交の為の情報はオンライン・プレディターにも攻撃の口実を与える情報だと言う点でしょう。


恐らくミクシィもマイスペースのオンライン・プレディター対策、セキュリティ対策に近い基準を採用する方向に今後行くと思いますが、そうなればもうミクシィ環境はインターネット上と殆ど同じと考えた方が良いでしょう。

● 携帯電話機能やマルチメディアで出遅れたミクシィは焦っている!!


引用


引用:
また12月4日から、登録者が携帯電話のインターネット接続機能を使って知人をミクシィに招待できるようにするなど携帯との連携を強化する。


引用終り

  EZGREEによるAUのサポート、ソフトバンク・モバイルとマイスペースの連携など携帯電話や音楽、動画などにSNSの注目点がシフトする中、出遅れたミクシィは焦っているようですね。


情報漏洩やオンライン・プレディター対策に真面目に取り組み始めたのも、これらの競争環境激変の一環でしょう。

上場により特に使うあても無く調達したお金をこの際、投資してもらいましょう。


それにしてもSNSの栄枯盛衰は激しそうです。中間決算で約19.5億円稼いだミクシィですが・・・


昔、藤原の道長さんが『この世をば我が世とぞ思う望月の欠けたる処のなきを思えば』と歌を詠みました。でも望月は翌日には欠け始めます。


 Web2.0もWeb3.0も、昔言われたドッグイヤーよりスピードが速そうです!!

トヨタもミクシィも『いずれ満月が欠け始める』んだろうなあ・・・トヨタはゆっくり、ミクシィはもしかして、あっという間に・・

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