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http://www.cnn.co.jp/business/CNN200610030030.html
「煙害」が周辺国を襲う、スマトラ島９７カ所で火災発生
2006.10.03
Web posted at: 19:34 JST
- CNN/AP/REUTERS
シンガポール――シンガポールの環境行政当局者は３日、隣国インドネシア西部、スマトラ島中央部、南部で多発している森林火災の煙がシンガポールの到達、太陽光線をさえぎり、気温低下、視界減少の影響を及ぼしている、と述べた。「環境汚染指数（ＰＳＩ）」は７３で、今年の最悪水準としている。
ＰＳＩでは、ゼロから５０まで「健康的」、５１から１００まで「普通」、１０１から２００までは「非健康的」としている。ただ、シンガポールでは今後、雨天が予想され、被害が減少する可能性がある。
インドネシアやマレーシア一部地域からの「煙害」は農園の野焼きなどが原因で、乾季に毎年のように発生、周辺国に悪影響を与えている。インドネシア政府に早急な対策を求めているが、地方行政当局にはびこる汚職などの問題もあり、目立った成果は挙がっていない。
シンガポール環境行政当局によると、衛星写真の分析で火災発生地点は９７カ所となっている。インドネシア環境省は、スマトラ島南部の一部地域でのＰＳＩ指数は１００以上を観測、健康への害も懸念される、としている。約５００メートルの視界不良で、一部航空便は欠航ともなった。
煙害は、マレーシア・ボルネオ半島のサバ、サラワク両州にも及んでいる。サラワクでは、過去数周年、濃い煙霧に襲われているという。
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