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(回答先: 【暴かれたヒルズ至上主義】 フジ照準 堀江被告を鼓舞 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 6 月 06 日 18:54:13)
4000億運用資金メス 違反…出資企業困惑
ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引事件で５日、「村上ファンド」の中核会社などに対する家宅捜索が行われ、謎に包まれた運用資金に初めて捜査のメスが入った。４０００億円にのぼる村上ファンドの運用資金の出資者名はこれまで、「投資家保護」の壁に阻まれ、捜査機関も容易に内情をうかがえずにいた。
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投資家から資金を預かり株や不動産などに投資するファンドは、資金の出所や運用金額がほとんど把握されていない。ガラス張りにすれば公表を嫌う投資家が逃げ出し、相場を冷やす恐れがあるだけに、日本でも欧米でも、情報開示に向けた法制度は整っていないのが実情だった。
「村上ファンドの資金の中身をのぞいてみたい。何年も前から何度そう思ったことか」。経済犯罪を追ってきたある捜査当局関係者はそう漏らす。
「ファンド・オブ・ファンド」という言葉がある。捜査機関や国税当局が犯罪収益などの行方を追ってファンドのベールをめくってみても、出てくる出資者はまたファンド。つまり別のファンドから資金を集めていることが分かるだけで、海外に拠点を置くファンドが出てくれば、源泉をたどれないケースがあるのだという。
「投資家の６割は米国の大学財団」。村上容疑者は５日の会見で、これまでベールに包まれていた村上ファンドの実態を初めて明らかにした。資金の出し手は国内外の機関投資家など１００社程度にのぼるという。
複数の関係者によれば、村上ファンドに流入している運用資金は、このほか米国系の年金基金や中東のオイルマネーなど。日本人の資金が海外を経由して入るケースもあるといい、「実際は『黒い目をした外国人』も少なくないのではないか」（国税関係者）との指摘もある。村上ファンドへの出資を公表している国内の企業・団体は数少ない。
村上ファンドの設立時に出資しているオリックスは、産経新聞の取材に「当初から資金を委託しており、ファンド規模の増大に伴って増加している」（社長室広報グループ）と話す。今後の対応については「推移を見守りたい」とした。
農林中央金庫は「個別案件については答えられない」としながら、「一部で報道されたような多額な運用委託はしていない」（広報部）と事実上、委託を認めた。今回の事件については「経済活動のルール順守は大切なことで、違反があるなら遺憾。状況をみて適切に対応したい」と困惑を隠せない様子だ。
またＫＤＤＩの独立法人、ＫＤＤＩ企業年金基金も村上ファンドに投資していた一つだったが、今年４月に解約したという。
ＫＤＤＩ広報部はその背景について、「村上ファンドはコーポレートガバナンス（企業統治）をうたっていたものの、当初の運用方法からズレが生じてきたように思う。拠点もシンガポールに移りきちんと把握するのが難しくなった」と話した。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/06pol002.htm
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