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試合もドイツも面白かった/後藤健生
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投稿者 white 日時 2006 年 7 月 12 日 08:54:36: QYBiAyr6jr5Ac
 

□試合もドイツも面白かった/後藤健生

 http://wc2006.yahoo.co.jp/voice/nation/goto/at00009878.html

第6回 試合もドイツも面白かった

■全体的にストレスの少ない大会だった

2006年ワールドカップ(W杯)は、ラストゲームのジダン退場。そして、PK戦でイタリアが優勝という意外な結末で終了した。
 僕にとって、W杯は今回で9回目だが、これまでで最高に面白い大会だった。
 良かったのは、まず、なんといっても試合内容。ヨーロッパ開催の大会だったので、強豪といわれるヨーロッパの伝統国が、それぞれ力を出し切ったことが原因のひとつ。同じヨーロッパ開催のW杯でも、イタリア大会やフランス大会よりゲームは面白かった。
 ベスト8以降は守備の強いチームが勝ち残ったため、得点の少ないゲームが多かったが、退屈なゲームはなかった。「守備が強い」といっても、ベタ引きの守備ではなく、どんどん前からボールを奪いに行く積極的な守備だったこと。そして、相手の強い守備に対して、ロングボールを入れて相手のミスを待つような攻めではなく、人もボールも動いて攻めきる姿勢が一貫していたことが、試合が面白かった原因だろう。攻守ともにアグレッシブなサッカーが見られた。
 組織、運営もうまくいった。
 僕は仕事の都合上、メディア用のシャトル中央駅からバスに乗ってメディアセンターに行き、そこで仕事をして、試合を見たのだが、そうした移動もスムースだった。
 準々決勝あたりでメディア席が不足して、日本人メディア(とくにフォトグラファー)は試合に入るのに大きな苦労をしたが、ウェイティングリストによるチケットの配分も、フランス大会よりはスムースだった。全体的に、ストレスの少ない大会だった。

■世界一を求めるドイツ人気質も変わってきた?

 「ドイツ人」というと、頭が固くて、怖そうな印象もあったが、それも今大会で変わってくることだろう。ボランティアの人たちは、もちろん完璧ではないが、笑顔を絶やさず、ゲストを温かく迎えようとしてくれた。
 僕にとってドイツでのW杯観戦は32年ぶりのことだが、ドイツ人の印象は前回よりずっと良かった。30年、つまり一世代の時間が経てば、国民性なども変わってきて当然である。32年前、東西冷戦の真っ只中にあったドイツは、今ではEU(欧州連合)の中心となり、ドイツ統一からもすでに15年以上が経過しているのだ。
 様変わりという意味では、かつては「勝利=優勝」以外は眼中になかったようなドイツ人が、3位になったことで大喜びしているのも驚きだった。「ドイツ国民が今のドイツ・チームの実力を客観的に見ていた」という面もあろうが、やはり、何事でも世界一を求めるかつてのドイツ人気質も変わってきているのだろう。

■バラエティ豊かなドイツ代表は西欧化のおかげ

 1998年にフランス代表がW杯初優勝したときに、フランス代表にアフリカ系選手が多いことが話題になったが、今回はドイツにもオドンコーやアサモアといったアフリカ系選手がいたし、そのほか、スイスのフランス語圏出身のヌービル(ドイツ語ならノイビル)やポーランド系の何人かの選手など、血統的に純粋ドイツ人ではない選手が多く入っていた。
 フランスは、もともと国籍法も属地主義を採っている。つまり、フランスで生まれた人間には血統を問わずフランス国籍が与えられる。だから、フランスにはアフリカ系が増える前から、コパ(=ポーランド系)、プラティニ(=イタリア系)、ジョルカエフ(=アブハジア系)など非フランス系選手が多かった。
 だが、ドイツの国籍法はつい数年前まで完全な血統主義を採っていた。つまり、ドイツ人の親の下に生まれた子どもにしか、国籍が与えられなかったのだ(日本の国籍法も同じ)。
 昔だったら、ドイツ人は、自国の代表に多くの外国系選手が入ることにかなり違和感を持ったことだろう。だが、今では、ほとんどそのことを不思議にも思わず「ドイツ代表」を心から応援するようになっていた。ドイツ人の西欧化のおかげのような気がする。
 32年ぶりのドイツW杯は、本当に楽しい経験だった。
(メディアアトリエ)

後藤健生(ごとう・たけお)
1952年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。1964年の東京オリンピック以来のサッカー観戦歴は、生涯観戦試合数が約3500試合、ワールドカップは74年西ドイツ大会以来現地で観戦している。「CLからユース・大学まで"なんでも生観戦"!」がモットー。2006年はドイツ開催だけに、32年ぶりに原点に戻る大会となる。著書に「決定版・世界サッカー紀行2006」(文春文庫)、「日本サッカー史・代表篇」(双葉社)など。

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