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□高知競馬に「逆ハルウララ」地方馬最多タイ４６勝エスケープハッチ ［スポーツ報知］
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2460256/detail?rd
高知競馬に「逆ハルウララ」地方馬最多タイ４６勝エスケープハッチ…ＮｅｗｓＸ
かつて勝てないハルウララに沸いた高知競馬で、今度は歴代地方競馬最多勝記録更新を目指すスーパーホースが誕生。現役最多勝馬エスケープハッチ（牡６歳、アラブ）が１７日の第１０レースで快勝。高知競馬で通算６４戦４６勝とし、益田・福山で通算４６勝のニホンカイキャロル（アラ系・牝、００年引退）に並ぶ歴代１位タイ（平地のみ、６２年以降）となった。ハルウララ・ブームが去って再び経営難の同競馬を、「逆ハルウララ」が救えるか。
第１０レース「りんどう特別」（アラＡ級、１０頭立て、１６００メートル）で単勝１・３倍の１番人気に支持されたエスケープハッチは、５馬身差の圧勝。台風１３号の影響で県内全域に暴風警報が発令され、不良馬場のなか、他馬より３〜８キロ重い斤量５７キロのハンデをはねのけた。これで歴代地方競馬最多勝記録に並んだ。
４歳時に両副管骨を故障し、再発を気遣いながらの大記録。田中譲二調教師（４４）は「まだ６歳と若い。伸ばせるだけ伸ばしたい。ただ記録より元気に走ってくれるのが一番です」と謙虚に喜んだ。
連敗が人気を呼んだ異色のスターホース、ハルウララとは対照的に、エスケープハッチは９連勝したこともある勝率７割超えの実力馬。ただ、輝かしい戦績とは裏腹に、高知競馬は「大幅に売り上げが伸びることはなく、最近は全体に入場者数が下がり気味」（広報）で、新たなブームへ関係者は大きな期待を寄せた。
この日も記録達成の瞬間、一部のファンから歓声こそあがったものの、ウララの時のように場内全体が盛り上がることはなかった。それでも、ハッチ出走のレースの売上金は、７０４万２２００円で、前走（３日）より約１３０万円増加した。地元テレビ局も新記録達成時はニュースで特集するという。
２００２年度末に約８８億円の累積赤字を抱えた高知競馬は、０３年から独立採算制で赤字決算なら廃止の条件下、綱渡りの運営を続けている。ウララブームで一時は約１億２０００万円の剰余金が出たものの、以後は下降線をたどり、現在は剰余金８５０万円まで減った。出走手当、賃金などもカットし、賞金は３年前の約半分になった。
高知県競馬組合では、賞品の当たるカウントダウン企画や、公式ホームページの特集などで「逆ハルウララ」をＰＲしている。順調なら次走は３０日か１０月１日。エスケープハッチ（脱出口）の名前通り、その快挙で高知競馬を救えるか注目される。
◆エスケープハッチ 父ミスタージョージ、母ウインザオール。高知・田中譲二厩舎所属のアラブの牡６歳。２０００年４月９日生まれ。生産者は北海道沙流郡日高町の小西章氏。通算成績は６４戦４６勝。総収得賞金は１１３８万４０００円。馬主は西森鶴氏。
2006年09月18日08時15分
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