投稿者 天木ファン 日時 2006 年 4 月 02 日 17:49:58: 2nLReFHhGZ7P6
(回答先: 物腰柔らか 仕事に誇り 1年前本紙取材 丁寧に『カーテンの洗い方』 [東京新聞] 投稿者 white 日時 2006 年 4 月 02 日 12:24:28)
この場合「動く証拠」というべきか。川崎市の小三男児投げ落とし事件で、現場マンションの駐輪場わきを走って逃げる黒服の男▼防犯ビデオがとらえていたその映像と写真が、テレビと新聞で一斉に公開された一日朝、観念した男は「私がやりました」と警察に出頭、殺人未遂容疑で逮捕された
▼この男、今井健詞容疑者(41)は、現場近くで不動産会社勤めやカーテン販売店店長をしていたことがあり、問題のマンションに出入りしていた。現在はリストラされて無職という。それにしてもこの事件、犯行から出頭に至る経過も、男の動機も不可解に過ぎる▼供述によれば、先月二十日午後の犯行は「男児を殺そうと思い、投げ落とした。十五階は一番高く、死ぬだろうと思った」と殺意も計画性も認めるが、男児と面識があったわけではない▼さらに同じマンションで二十九日に女性清掃員(68)を突き飛ばし、投げ落とそうとした事件は「男児の事件があったから、二十九日にまた行った。女性を殺すつもりだった」という。殺人の現場に舞い戻ってまた同じ犯行を繰り返そうとした執拗(しつよう)さに比べ、映像や写真の公開ですぐ観念して出頭する淡泊さ。この落差をどう理解すればいいのか
▼実は昨春、本紙生活面にカーテンの洗い方を親切にアドバイスする今井容疑者の記事が載っていた。店のホームページでは、三人の子持ちで、子ども好きという横顔紹介も載っていた。親切な店長に何が起きたのか、高層マンションの廊下やエレベーターで一部始終を防犯ビデオは黙って見ていた。
筆洗「東京新聞」4/2
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