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◇社会環境厳しく働けない／「負け組」切り捨て社会だ
◆「希望格差」
■千葉県習志野市、派遣会社社員、細野和彦さん（２６）
ニートの人たちは労働環境や社会環境が非常に厳しいため、働けない心理状態なのだと思う。考える力があるゆえに、考えがまとまるまで動けない人も多いように感じる。私の会社では記事に登場するような２０〜３０代の人たちに、働く意義を考えながら働き、夢を見つけてもらう取り組みをしている。設立６年目のベンチャー企業だが、会社を去った人はほとんどいない。
■大阪府吹田市、公務員、大原真さん（５０）
記事にあった「（ニートやフリーターに）不器用な人が多い」という意見に納得したが、以前の社会はそんな人たちも包み込む幅と温かさがあった。「不器用＝非効率な人間＝負け組」という社会に変わりつつあることに怒りを感じる。高校や大学を出れば、ぜいたくできなくても未来が見えて、そこそこの将来が見通せる社会だったのに、そうではなくなりつつある。私の周りにも一生懸命働いているのに先の見えない若者がいる。彼らは怠け者でも、それに満足しているわけでもない。
■大阪市東住吉区の男性会社員（４８）
「小さな政府」という言葉が、使う人は何を意図しているのか、現実にどういう結果をもたらすのか、ほとんど説明されないまま世間に広まっている。小泉純一郎首相や取り巻きたちは、説明責任を果たそうとしないどころか、「小さな政府」があたかも「無駄を省いた政府」を意味しているかのような誤解へと誘導していると思う。「小さな政府」以外の選択肢を具体的に示す記事を期待したい。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/tatenarabi/news/20060119ddm010040096000c.html
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