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皇室:GHQが「在り方」提言か 学習院に英文資料(毎日新聞)
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投稿者 熊野孤道 日時 2006 年 2 月 17 日 03:22:05: Lif1sDmyA6Ww.
 

毎日新聞からhttp://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/koushitsu/news/20060211k0000m040158000c.htmlより引用

皇室:GHQが「在り方」提言か 学習院に英文資料

 皇室の在り方を提言した英文資料が、昭和天皇の人間宣言に関する資料などとともに学習院院史資料室に保存されていることが分かった。天皇に国民との直接的な触れ合いや音楽会鑑賞、英語学習などを勧めた記述がある。専門家は「戦後の天皇制を決定付けた昭和天皇の人間宣言に続き、連合国軍総司令部(GHQ)が皇室に具体的な行動様式などを示した文書の可能性が高い」と分析している。

 提言文書は、学習院院史資料室に保存されている人間宣言に関する一連の資料の一部。これらの資料は、学習院事務官を務め、宣言作成にかかわったとされる山梨勝之進・学習院院長(当時)の秘書役だった浅野長光氏が保管していたもので、死去後の92年に遺族が寄せた。

 3枚つづりで、表題に「Suggestions」(提言)とある。個条書きで、親は子供の健康や教育に責任を負うことを公式に示す▽温かな気持ちを示すため国民と直接触れ合う▽天皇一家の温かい関係を大衆に知らせる▽音楽奨励のための音楽会鑑賞▽英語の習得−−など8項目にわたって提言している。

 文書は、宮内省(当時)など皇室側に提示されたのかどうかは不明だが、当時提言を受けたとみられる皇室の動きもあった。提言では、自分の子供たちと過ごす様子を写真で国民に見せることを勧めているが、人間宣言と同じ46年1月1日付新聞には、昭和天皇の「家族だんらん」の写真が掲載された。46年2月から始まった地方巡幸では、昭和天皇が国民に直接話しかけた。現在の皇室では、音楽鑑賞は一般行事になっている。

 一方で、現在の天皇、皇后両陛下は阪神大震災など大災害の被災地に積極的に出かけ国民らを激励しているが、提言では、被災地訪問について、「何か出来る立場なら別だが」としたうえで、「訪問しない方が良い」としている。【竹中拓実】

 ▽渡辺治・一橋大大学院教授(政治史)の話 初めて見る資料で非常に興味深い。当時、日本人が天皇の身ぶり手ぶりまで指示する文書を書く可能性は極めて少ない。占領政策遂行のため天皇の利用を考えていたGHQが「天皇の民主化」を求めていたことなどを考えると、GHQ作成とみて間違いないだろう。

 ◇「天皇の民主化」の指針、具体的な行動も示す

 昭和天皇の人間宣言は、当初から公表することを前提に作成作業が進められ、1946年の元日の新聞紙上に掲載された。提言は、連合国軍総司令部(GHQ)が作成し日本側(皇室など)に提示したものとすれば、本来は表に出てこない性格の文書だ。宣言とは文書の性格が異なり、資料的価値は高い。

 GHQは当時、占領政策を円滑に遂行するため天皇の利用を考えており、「天皇の民主化」を求めていたとされる。GHQのこうした政策に基づき、昭和天皇が自らの神格性を否定した人間宣言があった。提言は、それに続いて天皇や皇族の行動の具体的な在り方を示したものと考えると理解しやすい。

 提言の中で、国民との触れ合いについての項は興味深い。国民を激励する際、「その場にあった言葉遣いを」としたうえで、「不誠実、無関心と取られぬよう、いくつかの言い回しを用意しておくと良い」とまで細かく記している。

 提言内容と皇室の活動とを比較すると、被災地訪問など実際とは結びつかない点もある。皇室が素直に受け入れた提言内容もあるが、実際の行動の中で取捨選択していったということだろう。【竹中拓実】

 ◇「提言」全文の日本語訳は次の通り。

 1 親たちが自分の子供たちの健康、道徳観念、そして教育について責任を負うということを、天皇は一刻も早く公式に述べるべきだ。これらの問題を専門家に任せるのではなく、天皇は自らの役割として気を配るべきだ。

 《天皇と皇后は、自分たちの子供たちに、さまざまな知識を与えたり、しつけたりしている様子を写真に撮って(国民に見せて)も良いのではないか》

 2 天皇は、自らの自然な温かな気持ちを、身ぶりや手ぶりで示す機会を持つべきである。例えば、握手をしたり、人々と触れたりするのを避けてはならない。

 3 さまざまな人々の集団に対して、元気付ける言葉を掛ける際には、天皇は場所ごとに、それぞれに合った言葉遣いで話し掛けたら良い。

 《重複を避けるために、その場にふさわしい、いくつかの言い回しを用意しておくと良い。(言葉がいつも同じでは)不誠実、無関心な様子と受け取られる》

 4 時には、天皇は訪問先の人々に演説する時に、きちんとした日本語で話すべきだ。

 《そうしないと、天皇がくだけたことしか知らないのではとの特別な印象を国民に与えてしまうことになる》

 5 天皇と皇后、親王、内親王は、音楽を奨励するために、日本人音楽家のいくつかのコンサートを聴きに行くべきだ。

 《プログラムには、価値があるものならば、新しい曲も含めるべきだ》

 6 何か出来る立場であるならば別だが、例えば洪水被災者のような非常な苦境に置かれている人々のところは訪問しない方が良い。

 7 7人の天皇一家の人々の間の温かく称賛すべき関係を、大衆に知らせるべきだ。

 《だれでも、温かな関係をほほ笑ましく思う》

 8 天皇は、話すためではなく、雑誌の写真の説明を読むことが出来る程度は英語を学ぶべきだ。一般大衆は、天皇が語学を学んでいることを知るべきだ。

英文を読む
毎日新聞 2006年2月11日 3時00分

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