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(森田実)「警世の書」『売られ続ける日本、買い漁(あさ)るアメリカ』本山美彦著
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投稿者 heart 日時 2006 年 3 月 18 日 12:34:33: QS3iy8SiOaheU
 

2006.3.17(その1)
2006年森田実政治日誌[142]

日本国民待望の「警世の書」が出版された――本山美彦(京都大学大学院教授)の著書
『売られ続ける日本、買い漁(あさ)るアメリカ』ビジネス社、2006年3月刊

「米国よ、リンカーンの精神に帰れ」(賀川豊彦、本山美彦氏の著書の「あとがき」より引用)

 真の「警世の書」がこの3月、出版された。今日の日本の現実、その底にある本質、そして「米国の対日改造プログラムと消える未来」を抉り出した、国民必読の書である――と私は強く主張したい。

 表紙の帯に、本書の内容が要約されている。
《次は医療が売りに出される。
 日本市場「完全開放」のゴールを2010年と決めた米国は、肉や野菜を始めとした食品、電気通信、金融、建築、保険、法律、学校、証券市場など、ありとあらゆる社会構造の「最終改造」に入った。開放という美辞麗句の下、痛みを伴う構造改革の果てに、我々日本人がたどり着くのは、これまで経験したことのない想像を絶する「下流社会」と「植民国家」の誕生である。》

 本書の構成は次のとおりである。《『年次改革要望書』『共同現状報告書』『外国貿易障壁報告書』『日米投資イニシアティブ報告書』『首脳への報告書』――日本改造を進める五つのレポートとは!?》
《第一章−米国エスタブリッシュメントが進める日本改造
 第二章−「神々の争い」に敗れた日本
 第三章−日米投資イニシアティブの正体
 第四章−日本の「医療市場」が飲み込まれる
 第五章−「五つのレポート」が与えるアンダー・プレッシャー
 第六章−世界経済を恫喝する「USTK」》

 本書の「まえがき」に、今日の日本への鋭い警告が記されている。
《日本から「公」(おおやけ)の感覚が急速に消えつつある。
 私利私欲を満たすだけの行動が、社会の至る所で見られるようになった。公とは、社会全体の調和を図ることである。公という大きな倫理を実現させるために、個人の欲望は制限されても仕方がないという人々の合意が公だ。個人の人権は大事だが、公との調和がそれよりも優先される。そうした約束事が、倫理的な社会の基礎になっている。
 それは古今東西を包む「人間社会の掟」である。》

 さらに、著者はこう述べる。
《米国からの強力な圧力に押された政治家が米国寄りの法律を作る。この法律の作成過程で、権力の周囲に蠢く取り巻きが暗躍する。そうしたトップ層の導きで「民」が甘い蜜を吸いに群がり、蜜を既得権益へと変える。そして「真の民」=市民が被害者となる。
 本書は、日本から公を失わせることに躍起になっている、規制緩和という「新たな規制者=新たな既得権益者」の暗躍ぶりを告発することを目指している。》

 国民の皆さんに、この本山美彦氏の著書『売られ続ける日本、買い漁るアメリカ』を読んでいただきたい。とにかく、読んでいただきたい。
 とりわけ、国会議員、新聞人(マスコミ人)、エリート官僚、経営者、地方自治体リーダーには、ぜひとも読んでいただくよう、お願いする。
 本書は、関岡英之著『拒否できない日本』(文春新書、2004年4月刊)に始まる「日米関係の本質と日本の危機」を抉り出す研究の流れを集大成したような著書である。本書を著した本山氏の勇気に私は感謝する。 全国民必読の警世の書と言っても過言でないと私は思う。。
 著者・本山美彦氏は「あとがき」の最後をこう結んでいる。
《信義を踏みにじり、人を刺すことを恥としない風潮に抗するには、賀川(豊彦)が強調した「帰依」の精神を堅持することである。帰依とは何もキリストにかぎらない。心を預けうる存在をもつことである。》

 重ねて要請する。アメリカ政府に隷従し、弱肉強食主義の小泉構造改革ではしゃぎ大儲けしている経営者とそれをバックアップしている政治家とエリート官僚とマスコミ人には、ぜひとも、この本を読んでいただきたい。

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02521.HTML

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