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<公安の汚いやり方>「立川・反戦ビラ弾圧事件」ってなあに?
http://www.asyura2.com/0601/senkyo21/msg/567.html
投稿者 heart 日時 2006 年 5 月 03 日 21:42:41: QS3iy8SiOaheU
 

http://www.geocities.jp/sacchan_mangostin/infomation/dannatu.htmlより転載。

「立川・反戦ビラ弾圧事件」ってなあに?

「反戦ビラ弾圧事件について、初めての人にもすぐわかる文章ってないの?」
とのご要望があったので、ここでは2004年2月27日に発生した例の事件について、
ちょっと詳しく説明したいと思います。

★反戦ビラを自衛隊官舎にまき始めた背景★

小泉首相が閣議決定も経ずにいきなり、
戦時下のイラクへの自衛隊派兵を発表したのは2003年夏ころのことです。
それから反対の声は日増しに大きくなり、世論はまさに「国論を二分する」というような状況。
各地の反戦運動に対して自衛官やその家族からの相談が持ちかけられるというできごとが相次ぎ、彼(彼女)らの不安が頂点にあることがひしひしと伝わってきていました。

そんな中、立川の小さな反戦運動グループ
「立川自衛隊監視テント村」(以下、テント村)のみんなで近所の自衛隊官舎に、「イラク派兵にについて一緒に考え反対しよう」と呼びかけるビラをポスティングしはじめました。
それが2003年秋のことです。

ビラをポスティングしようと思った理由はいくつもありました。
ひとつは、新聞やテレビは伝えてくれない情報(自衛官向けの人権相談の窓口など)を知らせる為。
ひとつは、近所の住民も反対していると知ってもらうことで、本当はイラク派兵に反対したいと思っている自衛官や家族を孤立させない為。
そしてもうひとつは、その方法(官舎へのポスティング)がテント村が30年以上も続けてきた、安価で自分達でできる当たり前の方法だったから。

★突然の逮捕、拘束75日間★

そうやって月に一度平穏に行われていたビラまきを理由に、突然逮捕されたのは2004年2月27日のことです。
早朝にいきなり自宅のドアがガンガン叩かれ、私を含む3名が同時に令状逮捕されたあの日から、私たちは75日間も拘束されました。

連日の取り調べは酷いものでした。
腰縄を椅子に縛りつけられて、4畳半ほどの狭い取調室に刑事がふたり。
味方は私ひとりなのです。
「立川テント村を俺が潰してやる!」
「運動をやめて立川から出て行け!」
「運動をやめないなら、自転車で立川をフラフラ歩けないようにしてやる!」
「寄生虫!」
「浮浪児!」
「二重人格のしたたか女!」
…これが人の税金で食ってる公安刑事の、まぎれもない姿です。

また、私たちには70日もの間「接見禁止」という処分が付けられ、弁護士以外の誰にも面会することができませんでした。
運動の仲間はもとより、家族、職場の同僚、音楽仲間…誰にも会う事ができないのです。
こんな状況で、外の誰かに事情を分ってもらえるように伝えるのは非常に困難なことでしたし、獄中で精神状態や健康を維持するのも大変な苦労をしました。

75日間を経ての保釈後も「刑事被告人」との汚名を着せられ、
ある者は「起訴休職処分」になって生活に困窮し、
またある者はライブのための外泊先を逐一裁判所に申請しながら、
激烈な忙しさで裁判を闘い抜かなければなりませんでした。

★公判の中で、明らかになってきたこと★

公判の中では、検察側の証人として幾人かの自衛官が登場しました。
「被害届け」を提出した人たちです。

彼らの話の中から分かってきたことは、

・公安刑事が「被害届を出しませんか」と官舎を回っていたこと
・官舎内で「反戦ビラを見かけたら110番通報するように」と通達が回っていたこと
・「被害届け」の多くが、被害者であるはずの官舎住民から事情を聞く前に書き上げられていて、住民はサインしてハンコを押しただけだったこと
などでした。

仮に「本当にビラがいやだ」という住民がいたならば、私たちがその家には撒かなければいいだけのことです。
私たちを逮捕し、長期拘留し、まして犯罪者として扱うことを正当化できるような証言は、結局出てきませんでした。

★私たちを支えてくれたもの★

そんな中、私たちを支えてくれたのは多くの人々からの支援・応援の声でした。
アムネスティ・インターナショナルの「良心の囚人」認定や、大勢の法律学者が名を連ねての「法学者声明」、朝日新聞の社説記事などが、その口火を切るのに一役買ってくれました。

さらに、裁判の滅茶苦茶な忙しさを上回る速さで全国から次々と寄せられた署名は1万筆以上にもなり、カンパ総額も1000万円を超えました。
弁護士さんが運んでくるみんなからの声や、監獄の外から聞こえてくる叫び、歌、そしてカンパや署名用紙に同封されてくるメッセージのひとつひとつに、どれだけ勇気づけられたことか!
「これは私たち3人だけの問題じゃないし、3人だけの闘いでもないんだ」
そんな想いだけがこの裁判闘争の原動力だったし、今もそうでありつづけています。

★無罪判決、そして…★

結果、八王子地裁での一審は3名とも無罪。
この判決が出たときは、みんなと頑張って本当に良かったと思いました。

しかし、検察側は無罪判決を不服だとして、高裁に控訴してきています。
一審では「テント村は過激派だ」というキャンペーンに奔走していた検察側ですが
控訴趣意書(控訴した理由を書いた書類)を読んだ感じだと、今度は「ポスティングは全部犯罪」という風に取り締まれる範囲を拡大してきてる様です。
こんな風に解釈ひとつで誰でも恣意的に逮捕されたんじゃ、たまったもんじゃありません。

控訴審の第1回は9月14日(水)、東京高裁第725法廷。第2回公判は10月3日(月)、法廷は同上。
両日とも3:30開始なので、2:30頃に傍聴券が配られると思います。

今、私たちは皆さんに再び呼びかけます。
控訴審での無罪判決(=控訴棄却)を求める署名に、ご協力ください。
そしてお時間のある方は、ぜひ傍聴に来て下さい。
どっちもできない人はせめて、この問題をあちこちで話題にして下さい。

私たちの「表現の自由」をムザムザ奪われないために!
そして自衛官もそうでない人も、反対意見でも自由に話し合いながら暮らす為に!

<2005年7月6日 記>


≪関連投稿≫
<共謀罪>すでに行われている思想弾圧:立川反戦ビラ入れ裁判の場合
http://www.asyura2.com/0601/senkyo21/msg/529.html

★ 逆転有罪判決の言渡し

 昨年12月9日、能面のように無表情な、東京高裁第3刑事部中川裁判長の口から「原判決を破棄する」と言い渡された。
「高裁は危ないよ」と、いろんな人から言われていた。
しかし、逆転有罪という現実は重かった。

以下略。

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