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太田龍の時事寸評
今、公開されたキッシンジャーの一九七二年の發言の意味。
投稿 平成18年05月31日00時15分
平成十八年(二〇〇六年)五月三十日(火) (第一千六百九十四囘)
米國の情報公開システムによつて、一九七二年、米國、キッシンジャー(當時、ニクソン
大統領鋪佐官)が、田中内閣の支那との國交恢復政策を、口をきはめて罵倒した。と言ふ發
言記録が公表されたと言ふ。詰り、キッシンジャーによれば、此れは日本の最惡の裏切りで
ある、と言ふ。今と成つて思へば、僅か三十四年前の日本が、何十萬前もの大昔、のことの
やうに思はれる。
田中角榮は、日支那交恢復をなし遂げただけでない。角榮は、サウジアラビア國王に近附
いた。此れも、キッシンジャーにとつては、｢此のジャップヤロウめ!!｣と成つたであらう。
更に角榮は、オーストラリアとウラン鑛の日本への輸入の擴大強化に就いて交渉した。此れ
らは、ひとつひとつ、孤立した現象ではない。角榮は、明らかに日本の對米獨立のアジェン
ダを持つて、日本の首相の坐を奪取したのである。かくして、キッシンジャーが其の一員で
あるところの、イルミナティサタニスト三百人委員會世界權力は、角榮を消せ!!との命令を
下したのである。
小泉は、まさしく、三十四年前のイルミナティサタニスト世界權力の絶對命令を、今、完
成した。
所謂ロッキード事件に就いて、其れが米國の陰謀ではないか、と疑ひ、其の線で取材を始
めた、ひとりの日本經濟新聞記者が、忽ち、暗殺された。そして此の政治的暗殺事件は闇の
中に封印された。此の事件は、日本の全マスコミ人に對する脅迫である。「餘計なことをす
る」ジャーナリストの運命はかくの如しだ、と。
（了）
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