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一日の国民投票法案の審議;自民党の新憲法草案は近代憲法の原理を逸脱している(辻本清美ブログ)
http://www.asyura2.com/0601/senkyo22/msg/736.html
投稿者 heart 日時 2006 年 6 月 03 日 00:46:41: QS3iy8SiOaheU
 

(回答先: 国民投票法案が審議入り(瀬戸智子の枕草子) 投稿者 gataro 日時 2006 年 6 月 02 日 23:28:25)

http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2006/06/01-991.htmlより転載。

2006年6月 1日
国民投票法案めぐり与野党決裂――憲法の未来を見据えた一日(2)

午後1時から、本会議。提出された両法案の趣旨説明が始まった。自民党側の議員席にはパラパラと空席が目立つ。委員会の状況が、そのまま本会議にももちこまれている。

趣旨説明のために、民主党の枝野幸男議員が登壇すると、猛烈な野次が飛んできた。「民主は引き伸ばすつもりだろう!」
私のときの野次もすごいが、私の場合は政府案に反対の立場だから仕方がない。
しかし民主党は法案提出者だ。
この野次は異常、そして幼稚。
ときおり「うるさい!」と制しながら原稿を読み進めていた枝野議員だが、答弁のときにいったん原稿から目を離し、野次のとんでくる方向を見据え、声をおとして「いいのか、それで?」と言った。もちろんマイクは拾っていたから傍聴席にも聞こえていたとは思うが。
私はこのとき、枝野議員が腹を固めたな、と感じた。

私の質問のときも、枝野議員のときほどではないがすごい野次。
とくに「自民党など保守の人たちも含めて、歴代の内閣もまた『改憲手続き法』を作らないことに、意味を見出してきたのです」と述べたときには蜂の巣をつついたような騒ぎに。
でもその通りなんだから仕方がない。
自分たちの先輩方が何を考え、何を選び、または選ばなかったのか――いまの自民党議員たちは、もっと謙虚になって学んだ方がいい。

とにかく私は、この法案が「手続法」の名を借りた「改憲準備法案」であること、その証拠に「憲法審査会」なる耳慣れない機関がツルっと設置され、自動的に改憲へのベルトコンベアーに国民みなが乗せられてしまう危険を力説した。

私はまた、自民党ではなく、民主党だけに次のように質問した。

「昨年、自民党は『新憲法草案』を発表しました。
この草案については、『国民が遵守しなければならない責務を国家が規定している』などの点において、近代憲法の原理を逸脱している、という指摘が専門家からも出されています。
自民党の『新憲法草案』についてのこのような指摘を、民主党の法案提出者はどのように考えますか。
率直な意見を求めます」

答弁に立った枝野議員は、ちゅうちょなく「自民党の新憲法草案は、今申し上げた憲法の定義を全く理解していない論外のものであると強く申し上げたい」と発言。
これまで以上のすさまじい野次。
枝野議員がひるまず「国民に対する命令と解される内容が含まれていること、これは憲法のイロハがわかっていない議論であるといわざるをえない」と指摘。
そもそも国会は憲法の範囲内で国民に対して自由に義務を課せるのだから、<法律でこれを定める>という規定を憲法に書くこと自体、これまた憲法のイロハがわかってない――と発言したときが、賛同の拍手と罵声が入り混じった、今日の本会議最大の見せ場となった。

本会議は30分以上も延長し、間髪いれずに憲法調査特別委員会が再開。
両法案の趣旨説明が機械的に行われ、すぐさま理事懇談会へとなだれこむ。
全理事が席につくやいなや、自民・民主は互いに怒りをぶつけあう。
「あの野次はなんだ! ひどすぎる!」と民主。
そうだそうだと私。
自民党の面々も枝野議員があそこまではっきり批判するとは思ってなかったらしく、怒りで顔が紅潮している。
「こんな状態では委員会はセットできない」と民主・古川議員。
来週の憲法調査特別委員会は開かないことになって解散。
自民・公明は無理して理事懇談会を開いたものの、民主を含めた野党との立場の違いだけを浮き彫りにした結果となった。

国民の多くに知らされないまま、憲法が静かに死に向かう危機が迫っている。
しかし今日、わずかな希望の光は見えてきたと思う。
朝から傍聴に来て下さった方、お疲れ様でした。
国会の会期延長はどうやらしない方向でかたまりつつある。
もちろん何が起こるかわからないのだから(やっぱり延長とか、強行採決連発とか・・・)、気をぬかず、これからの動きを見守っていただきたい。

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