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いま医療が大変なことになっている――『文藝春秋』7月号の多田富雄氏(免疫学者、東京大学名誉教授)の手記(森田実)
http://www.asyura2.com/0601/senkyo23/msg/247.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 6 月 14 日 19:29:15: KbIx4LOvH6Ccw
 

(回答先: <医療改悪>姥捨て山 あなたは大丈夫か(三流読書人) 投稿者 gataro 日時 2006 年 6 月 14 日 18:01:23)

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02704.HTML から転載。

2006.6.13(その1)
森田実の言わねばならぬ[153]

いま医療が大変なことになっている――『文藝春秋』7月号の多田富雄氏(免疫学者、東京大学名誉教授)の手記「小泉医療改革の実態・リハビリ患者見殺しは酷い(弱者は死ねと言わんばかりだ。医療改革の非情)」および朝日新聞6月10日2面「入院高齢者行き場は…38万の療養病床6割削減/突然閉院、介護ズシリ」の記事にあらわれた、日本医療の深刻な事態に目を向けよう

「必要な治療が受けられないような保険制度で、障害者の生存権まで侵害されるとは、一体この国は何をしているのであろうか」(多田富雄)

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 多田富雄氏は、「文藝春秋」7月号の手記の終わりに、次のように書いている。
 《小泉首相に問いたい。
 障害を持ってしまった者の人権を無視した今回の改定によって、何人の患者が社会から脱落し、尊厳を失い、命を落とすことになるか。そして一番弱い障害者に「死ね」と言わんばかりの制度を作る国が、どうして福祉国家といえるのであろうか。
 私は、このような矛盾だらけで非人間的な上限日数によるリハビリの打ち切りは、即刻撤廃すべきだと思う。少々の除外規定を積み重ねても、患者も国民も納得しないだろう。せめて二年後には、もっと人間味のある案を提出すると約束して欲しい。》
 日本の医療は大変な事態になっている。小泉医療改革とは、日本の医療の破壊そのものである。全国民の皆さんに多田先生の手記をぜひ読んでほしいと願う。

 6月10日付朝日新聞2面にも、大変な記事が掲載されていた。リード部分のみ引用する。
 《病状が安定しているお年寄りが長期入院している療養病床について、厚生労働省は12年度までにリハビリを中心とした老人保健施設などへの転換を図ることにしている。医療費抑制が狙いで、38万あるベッドを6割削減する方針を盛り込んだ医療制度改革関連法案が今国会で審議中。この病床に対して病院側に支払われる診療報酬も7月から引き下げられるため、早くも将来に見切りをつけて閉院したり、患者の入院を制限したりする病院も現れ始めた。患者や家族へのしわ寄せは防げるのか。》
 これにつづいて、恐ろしいことが書かれている。多田先生が書いているとおり「リハビリ患者見殺しは酷い」ことである。
 朝日新聞が書いているとおり「38万あるベッドを6割削減する方針を盛り込んだ医療制度改革関連法案が今国会で審議中」である。

 国会議員の皆さん。とくに参議院議員の皆さん。とりわけ、この法案をなにがなんでも成立させようとしている自民党、公明党の議員の皆さん。こんな酷いことをしていいのか、人間として恥ずかしくないのか、立ち止まって考えてほしいと願う。
 政治はこんな酷いことをしてはいけないのだ。

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