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麻生外相、バグダッドへ 復興支援をアピール
2006年 8月 3日 (木) 11:46
麻生外相が３日午後にもイラクの首都バグダッドを訪れ、マリキ首相やジバリ外相と会談する。０３年のイラク戦争後、現職閣僚のバグダッド訪問は初めて。南部サマワからの陸上自衛隊撤収後、航空自衛隊による輸送支援活動拡大や円借款など最大３５億ドルの支援を確実に実行することをマリキ氏らに伝え、イラクの安定に貢献する日本の姿勢を内外にアピールする。
バグダッドはサマワに比べて治安状況が安定していないため、日本の閣僚は訪れたことがなかった。イラク支援策の内容はすでに表明済みだが、直接マリキ氏らと協議することで、イラク復興に対する日本政府の意欲を伝えたい考えだ。９月の自民党総裁選に向けて、麻生氏の存在感を高める狙いもあると見られる。
政府関係者によると、麻生氏は２日夜、日本を出発し、クウェート経由で日本時間の３日夕（現地時間同日昼）バグダッドに着き、数時間の滞在中に会談。同日夜（同午後）に現地を出発し、４日に帰国する予定だ。外務省は安全確保のため、麻生氏のイラク訪問を正式に発表していない。
麻生氏は会談で、約２年半にわたる陸自の活動への協力に感謝を伝え、空自の輸送支援活動を拡大する一方、政府の途上国援助（ＯＤＡ）による支援について、両国で協議を加速させることを確認する見通しだ。
イラク戦争後、０４年１２月に大野前防衛庁長官、０５年１２月に額賀防衛庁長官がサマワの陸自視察などの目的で訪問した。だが、外相は一度もイラクを訪問したことがなかったため、外務省が訪問時期を探っていた。陸自撤収後、復興支援が本格化する前の訪問が望ましいと判断したようだ。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20060803/K2006080300990.html?C=S
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