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□安倍政権 ポスト争奪戦が始まった [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2319096/detail
安倍政権 ポスト争奪戦が始まった
津島派が額賀防衛庁長官の擁立を見送り、伊吹派は「落ちこぼれなく安倍さんを支持する」（伊吹元労相）――。１０日のこんな動きで、安倍政権誕生は本決まりだ。永田町ではポスト争奪戦が始まった。
自民党内は猫も杓子も安倍支持だ。森派は当然としても、丹羽・古賀、二階の両派も安倍に乗る。高村派でも若手が高村に安倍支持を直談判。“不戦敗”の津島派も大半が安倍に流れるから勝負ありだ。
「どの派閥も勝ち馬に乗ろうと必死です。小泉首相は派閥順送り人事を否定し、一本釣りで組閣しました。でも安倍にそんな芸当はムリ。派閥のバランスを考えてポストを割り振るとみられているから、みんな焦っているのです」（政界事情通）
官房長官で名前が挙がっているのは、町村信孝と、森派のベテラン連中を安倍でまとめた尾身幸次だ。
尾身は、安倍と森派１、２回生議員の会食もセッティングするなど、涙ぐましい努力をしている。だが、党内では「フレッシュな安倍のイメージが損なわれる」（関係者）との声があり、中堅議員の抜擢がウワサされる。政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「まずは石原伸晃氏です。安倍氏とはウマが合うし、知名度も高い。若々しい政権とアピールできます。昨年５月の安倍訪米に同行した盟友・塩崎恭久氏の可能性もある。もっとも、彼の場合は、今の外務副大臣から一段上がって外相という線もあります」
外相は安倍の対抗馬というより当て馬になりつつある谷垣も狙っている。
「谷垣は財務相留任でもいいし、そろそろ外相か経産相あたりを経験しておきたいらしい。もう一人の総裁候補、麻生も外相留任は最低ライン。幹事長なら文句なしといったところです」（自民党関係者）
経産相には、再チャレンジ議連会長を立ち上げた高村派の山本有二という声もあるし、「山拓派の甘利明を据え、山拓を丸裸にする」（事情通）かもしれない。
激戦区は財務相。安倍が苦手の経済政策を口にする中川政調会長が本気で取りにいっているという。これを追いかけるのは、与謝野経財相と党税調会長の柳沢伯夫とか。
安倍の総裁選出馬宣言は３１日になりそうだが、そのころにはリストができあがっているかもしれない。
【2006年8月11日掲載】
2006年08月14日10時00分
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