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安倍晋三の本「美しい国へ」を嘲笑う「醜い国」の現実 小泉暴政悪政はこの国をこれほど悪くした
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投稿者 黄昏時のパルチザン兵士 日時 2006 年 8 月 19 日 15:30:43: WCbjO5fYf.pMQ
 

小泉デタラメ政権5年間の末期に噴出しているペテン首相のメチャクチャ政治がもたらした殺伐とした社会の現状実情

連日、不快で凶悪な事件が続発し貧富の差が拡大し金がすべての世相の中で、平和憲法を否定するナショナリズムが幅を利かせる全く嫌な国に様変わりしている


内政では庶民生活を圧迫し痛みを強要、外交では四面楚歌。その結末は、財政は破綻し国民は少数の大金持ちと大多数の貧者に二分され、いずれはいつか来た道をたどることになる

この国は本当にイヤな殺伐とした国になってしまった。
小泉の8・15靖国参拝を批判していた加藤紘一の実家が、右翼の焼き打ちにあった。犯人とみられる東京都内に住む右翼団体の幹部(65)は、前日から入念に下見したうえで、1階に油をまいて火をつけた可能性が高い。現場からは刃渡り26センチの包丁も見つかっている。
加藤紘一の事務所には、一般の国民からも脅迫や嫌がらせの電話が殺到しているという。カッタ―の刃が送りつけられ、「お前は中国の手先か」「次は爆弾だ」という電話もあった。しかも、その多くは匿名で、名前も名乗らない卑劣さだ。
「加藤紘一は決して過激な発言はしていません。『首相は靖国に行くべきではなかった』『アジア外交は崩壊に近い結果になった』と冷静に論じていただけです。それでも脅迫や抗議が殺到するのは、いかに日本社会が右傾化しているか、『頭にきたからやっちまえ』という問答無用の空気が蔓延しているかの裏返しです。ここ数年間で日本社会から寛容さが消えてしまった。ちょっとでも気に入らないことが起こると過剰に反応する。加藤紘一が『ここ数年、自由にモノが言えない雰囲気になった。とくに外交、歴史問題を話すときはプレッシャ―がある』と吐露したのは実感でしょう。日本は、言いたいことも自由に言えない社会になり始めています」(立正大教授・金子勝氏=憲法)
恐ろしいのは、大新聞・テレビが今回の放火を深刻に受け止めていないことだ。どこか、仕方がないと受け入れているフシがある。

★意図的にナショナリズムを煽った小泉
なぜ日本はこんな国になってしまったのか?答えははっきりしている。すべて小泉デタラメ政治のせいだ。
ここまで日本人が攻撃的になったのは、小泉が「競争、競争」の世知辛い世の中に日本をつくり変えてしまったからだ。しかも、大多数の国民は「負け組」に転落してしまったか、この先、転落する不安を感じて暮らしている。これじゃ、社会全体がギスギスし、急速に右傾化しても不思議はない。
「最近は若者まで『英霊に手を合わせるのは当然』と靖国を参拝し、平和憲法を否定して『中国、韓国、何するものぞ』といった過激な発言がもてはやされている。小泉がこの5年間で日本を、努力しても報われない絶望的な社会にしてしまったからです。将来に希望を持てず、イラ立ちを強めた国民が、ナショナリズムに向かうことは、よくあること。しかも小泉は、周囲の反対を押し切って靖国参拝を強行するなど、自らの失政から国民の目をそらすため、意図的に偏狭なナショナリズムをあおっています。首相の態度が、国民のナショナリズムに火をつけたのは間違いありません」(九大名誉教授・斉藤文男氏=憲法) 
郵政反対派を次々と切り捨てていった首相の政治姿勢が、日本の社会に「問答無用」の風潮をもたらした面もある。

★亀田親子がもてはやされる「負け組」社会
秋田男児殺害や大阪連続監禁など、連日、ワイドショ―を賑わせる凶悪な犯罪が続発しているのも、小泉デタラメ政治が原因だ。
帝京大教授の降旗節雄氏(経済学)は「市場主義の競争社会は、セ―フティネット≠ェあって初めて機能します」と言う。それなのに小泉政権は競争だけをあおり、社会保障はどんどん削っていっている。
ここまで「社会の二極化」「貧富の格差」が広がれば、「負け組」はまじめに働くのがバカらしくなってくる。汗水たらして働いても年収200万円以下の世帯が1割もいるのだ。その一方で、「稼ぐが勝ち」の拝金主義がはびこり、日銀総裁が裏でボロ儲けしているのだから、ヒドイ話だ。
「自暴自棄になって犯罪に走るおかしな連中が増えたのも、自然の成り行きです。口の利き方も知らないような亀田親子が支持されるのも、根っこはよく似ている。大勢の負け組が『ル―ルなんて知らねえよ』『勝てばそれでいいんだろ』と開き直ってウサを晴らしているわけです」(著述家・池内ひろ美氏)
安倍は「美しい国へ」なんて新著を出したが、目を覆いたくなるような「醜い国」というのが現実だ。

★安倍政権で日本は一気に右傾化が加速
このまま社会全体が右傾化し、殺伐とした世相が進んだら、日本はどうなるのか。
戦前の外相でA級戦犯として獄死した東郷茂徳を祖父に持つ、元外務省局長の東郷和彦氏が、日本の右傾化をみて、第2次世界大戦前夜の空気に似ている、と警告を発している。
「国家は財政危機に直面し、外交は四面楚歌、国民は貧富の差が拡大・・・・・・。今の日本の状況は、戦争に突入した時とソックリです。この国はどちらへ転ぶか、分岐点に立たされているといっていい。最大の懸念は、次期首相に安倍晋三が確実視されていることです。安倍晋三は小泉以上のタカ派政治家。とくにアジア諸国に対する強硬姿勢は相当です。ただでさえ、国民の右傾化が進んでいるだけに、一気に愛国心をあおり立てる恐れがある。そうなったら日本は再び破滅の道です」(金子勝氏=前出)
小泉のような男に5年間も首相をやらせた結果、日本はとんでもないことになってしまった。

日刊ゲンダイ  2006年8月19日

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