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読み比べ 『美しい国へ』vs『小沢主義(オザワイズム)』 [JANJAN]
http://www.asyura2.com/0601/senkyo26/msg/268.html
投稿者 white 日時 2006 年 9 月 03 日 15:50:28: QYBiAyr6jr5Ac
 

(回答先: 美しい国って? [きっこの日記] 投稿者 white 日時 2006 年 9 月 03 日 12:06:31)

□読み比べ 『美しい国へ』vs『小沢主義(オザワイズム)』 [JANJAN]

 http://www.janjan.jp/culture/0609/0608310367/1.php

読み比べ 『美しい国へ』安倍晋三vs『小沢主義(オザワイズム)』小沢一郎 2006/09/01
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 「本格的な初の単書」に対し「13年ぶりの書き下ろし」──。7月21日に発売された安倍晋三官房長官の『美しい国へ』に対抗してか、小沢一郎民主党代表の『小沢主義(オザワイズム)─志を持て、日本人─』が、9月1日の発売予定を前倒しして8月30日に発売されました。

 これで、次の国会や来年の参議院議員選挙で、与野党の代表として激しい戦いを繰り広げることが確実な二人の著書が、揃い踏みしたわけです(なお小沢氏からは『小沢主義』に先立って角川書店から『剛腕維新』が出版されていますが、これは「夕刊フジ」の連載コラムが基になっているため、散漫な印象がぬぐえません)。

 当然ではありますが、それぞれに、独自の主張があるのは確かです。安倍氏で言えば北朝鮮による拉致問題や年金問題。小沢氏では農業行政論及び官僚依存体質からの脱却論といったところです。しかし、双方が同じ問題について異なった主張を展開しているのも事実です。ここではそれらの主張を比較検討してみます。

(1)靖国問題
 安倍氏は、中国による靖国神社に対する批判に反論すると同時に、政治問題を経済問題に飛び火させない「政経分離」といったかたちでの対中関係といった、いささか虫のよさを感じさせる主張を述べています。更に、その後に述べている「印、豪、そして米国と連携」論から類推すれば、「これ以上靖国批判を続けるなら、米印豪との関係を優先させる」という安倍氏の中国に対するメッセージとも読み取れます。

 これに対して小沢氏は、04年の日中首脳会談で小泉純一郎首相が靖国問題で胡錦涛主席に対して「分かった。適切に対処したい」と答えながら、翌年、靖国参拝したために中国側から「嘘つき」と呼ばれることになった、というエピソードを紹介しています。その上で「みずからの所信を堂々と述べ」る外交の重要性を訴えています。

 (ついでに言えば安倍氏は、靖国参拝に対する「軍国主義の道」の批判に対して「戦後の日本の指導者たち」が「核武装をしようとしているだろうか」と反論していますが、02年の早稲田大学でのシンポジウムで語った、自身の?日本核武装論?については何も言及していません。小沢氏流に言えば、「嘘をついている」という事になるでしょう。)

(2)イラク戦争
 安倍氏の著書に、03年の国会で小泉首相にイラクへの自衛隊派遣の「大義」を説明すべきだとした話が、あります。その一方で、イラク戦争の「大義」に関しても、また「大量破壊兵器」の問題に関しても、批判の声をさらっと紹介した程度で自身の主張と言うべきものがありません。

 それどころか、ネオコンが影響力を持つアメリカの現状について、昔からそうなのだといった趣旨の、いささか開き直った感じの主張が長々と述べられてます。しかも小泉首相による「どこが非戦闘地域か分かるわけが無い」発言に触れる事もなく、国会での戦闘地域を巡る論争に対して、「時代が大きく変化してきたな」と、しみじみと感想を述べてさえいます。

 これに対して小沢氏は、「アメリカのご機嫌を取っていれば大丈夫」といった「外交不在」状態に対し、「日本が世界に対して何をできるのか」といった観点から、イラク戦争、小泉首相の対イラク政策に反対し、更に、日本国憲法の精神に基づいて国連の改革・発展に尽力すべきとしています(できれば、『剛腕維新』で紹介されている小泉首相の「(注;自衛隊派遣は)その場の雰囲気だ」という無責任発言をここでも紹介すれば、更にインパクトはアップしたことでしょう)。

(3)教育問題
 モラル崩壊、戦後教育に疑義を表明しているのは双方、同じです。ですが、それをどう解決するかに関しては、双方に違いが見られます。

 安倍氏の方法は、一言で言えば「上から」です。イギリスのサッチャー首相に倣った「偏向教育」是正、谷垣禎一財務大臣から批判された「ボランティアの義務づけ」論、ジェンダーフリーに対抗した「家族のモデル」論、更に章を遡れば「日の丸」「君が代」容認論もこれに含まれるかも知れません。
 
 一方小沢氏の手法は、一言で言えば「下から」です。戦前の「上からの愛国心教育」にも関わらず、「生きて虜囚の辱を受けず」の『戦陣訓』にも関わらず、責任者が終戦後も生き残って戦犯として裁かれた事、更に捕虜になった将兵が自ら機密を明かしたエピソードも紹介して、本当の愛国心が自然と国民の間に生まれてくるように「涵養」すべきという立場を鮮明にしています。

 これは、「『お上意識』からの脱却」という意味で、官僚依存体質からの脱却と、キーワードを同じくしています。こうしてみてくると、安倍氏と小沢氏、どちらがかつて日本が歩んできた道をしっかりと認識し、それに基づいた解決方法を提示しているか、明らかではないでしょうか。

(4)まとめ
 安倍氏がそんなことはないと否定する「軍国主義の道」に抗し得るのは、(自衛隊とは別の「国連専用の組織」の編成、それに戦後教育観に関して異論は出てくるでしょうが)、現時点では小沢氏を置いて他にいない、と言う事になります。

 更に言えば、過去の『日本核武装論』発言についての総括も、ましてや?小泉改革?についての総括も著書で行っていない安倍氏と、「変わらずに生き残るためには、みずから変わらなければならない」と映画『山猫』のセリフを使って自己変革宣言した小沢氏とでは、その違いはあまりにも大きいと感じざるを得ません。

 人間として、政治家として、リーダーとしての器量の差を。

<参照>
文藝春秋HPより──『美しい国へ』の紹介
http://www.bunshun.co.jp/book_db/html/6/60/52/4166605240.shtml
集英社HPより──『小沢主義』の紹介
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-7976-7129-7&mode=1

(森下泰典)

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