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自民党の皆さん、本当にこんな政権でいいのか [ゲンダイ]
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投稿者 white 日時 2006 年 9 月 10 日 10:56:56: QYBiAyr6jr5Ac
 

□自民党の皆さん、本当にこんな政権でいいのか [ゲンダイ]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2428775/detail

自民党の皆さん、本当にこんな政権でいいのか

 次期首相の安倍官房長官をヨイショする報道が目立つようになってきた。学生時代にアルファロメオに乗っていたとか、奥さんは気さくな人でDJもやっていたとか、政治家としての実力は二の次三の次で、育ちや見た目をクローズアップしてミーハー人気を煽っている。まるでベッカムやヨン様だ。

 こんな報道にダマされちゃいけない。安倍は優しそうなツラをしているが、実は、非情が売りの独裁者・小泉首相の何百倍も危険という声が多いのだ。作家の辺見庸氏は月刊誌「現代」10月号で、〈安倍という人物は、小泉氏以上の確信的な憲法否定論者であり、異様なほど好戦的な考えの持ち主〉〈小泉氏は単純で陽性な独裁者、安倍氏は底暗い世界観を秘めた、いわば“隠熱”の国家主義者〉と評している。

 評論家の立花隆氏も、共同通信への寄稿文で、〈次期総理に事実上確定している安倍は小泉とちがう。大変にイデオロギッシュな人物だから、数の力を利用して、これからアッという間に、小泉がさしひかえていた領域にどんどん踏みこんでいく可能性が強い〉と懸念を示している。

 良くも悪くも小泉は節操がなかった。公約破りを「大したことではない」と言ってのけたし、靖国参拝にこだわりながらも「A級戦犯は戦争犯罪人」と明言。気になるのは世論だけで、ポリシーなどなかったのだ。

 そんな政治家よりも、鼻息荒く「闘う政治家」とか言って力んでいる3代目に最高権力を与えてしまう方が怖い。

 安倍は6日の朝日新聞のインタビューで、過去の侵略戦争と植民地支配を謝罪した95年の村山談話の踏襲について明言を避け、第2次大戦の評価についても「歴史家に委ねる」と逃げた。これが本心だ。

 安倍は東京裁判を否定している。A級戦犯にされた人は、一体、どんな罪を犯したのか、と考えている政治家だ。祖父・岸信介がA級戦犯(不起訴)だった影響もあるだろう。なにしろ安倍は、国家主義者の岸を尊敬し、目標にしているのだ。

 政治評論家の山口朝雄氏が言う。

「岸は満州開発5カ年計画を立案するなど満州国を意のままに操ったひとりで、東条内閣の商工大臣として太平洋戦争に火を付けた責任者です。戦後に政界復帰し首相になったときは、衆院内に警官隊を入れてまで、新安保条約を強行採決しています。そんな独裁的な政治手法には、自民党内からも批判が出ていたほど。安倍氏が、そんな岸をまね、強引な手法で憲法や教育基本法を“改正”し、現行憲法でも集団的自衛権の行使を容認する道に進むとすれば、この国はどうなってしまうのか心配です」

 安倍は、現行憲法でも先制攻撃をやれるし、大陸間弾道ミサイルも持てるし、核もOKと公言している。そんな人物が「じいじもやってたから」と民主主義を無視した強行採決で、日本を米国と一緒に戦争のできる国に変えようとしているのだ。

 自民党議員だって、そんなことは百も承知だろう。それなのに、福田元官房長官の擁立に駆けずり回っていた反小泉・非安倍の議員まで“安倍応援団”に成り下がっているから呆れる。

 もともと非安倍の急先鋒とみられていた古賀元幹事長は、福田が出馬を断念した途端に手のひら返し。アジア外交で超タカ派の安倍とは相いれないはずの二階経産相も右へ倣えだ。

 非安倍で気を吐いているのは、右翼に実家に放火された加藤元幹事長ぐらいのもの。まさか放火されるのが怖いからじゃないだろうが、アッという間に「再チャレンジ議連」「応援隊」「シニア会」「支える会」……雨後のタケノコのように安倍応援団ができた。

 揃いも揃って、閣僚とか党役員ポスト欲しさにシッポを振っているから情けない。

「小選挙区制の導入で派閥の力が衰えた今、選挙に勝ち、ポストを手に入れるためには総裁に恩を売るしかない。総裁の方針に従うのも党員なら当然でしょう。しかし、安倍氏はあくまで候補に過ぎません。絶大な権力を握る総裁にふさわしい人物なのか、国民のプラスになる政策なのか。十分な議論を尽くす前から独裁体制を許している。異常です」(立正大教授・金子勝氏=憲法)

 戦中の翼賛体制をほうふつさせる。自民党の皆さんは、本当にそれでいいと思っているのか。

 大新聞・TVもだらしない。性懲りもなく、安倍が「『美しい国』をつくりたいと訴えた」とか何とか、発言をそのまま無批判にタレ流し、ブームを煽っている。「小泉劇場」の頃からナーンも変わっちゃいない。

 戦争を知る神奈川大名誉教授の清水嘉治氏(経済学)が言う。

「『美しい国』という言葉に異論はない。皆、そうなることを願っているでしょう。小泉政権が醜い国にしたからです。しかし、問題は中身であって、安倍氏の言う改憲はイコール再軍備です。国民が受け入れやすい軽やかなナショナリズムの裏には、必ず危うさが潜んでいるもの。権力者は最初はソフトに、じわじわと国民をがんじがらめにしていく。戦前がまさにそうでした。当時も、気づいた時には銃剣支配の国になっていた。歯止めをかけるべきマスコミは軍部に協力し戦争を煽った。その罪はあまりにも重いですよ」

 大新聞・TVは、かつて「美しい国」を焼け野原にした反省をすっかり忘れ、今また、再軍備に向けて盲進する安倍に擦り寄っている。

 辺見庸氏はこうも指摘していた。

〈安倍政権の誕生でメディアがまたぞろご祝儀報道をやり、安倍氏の思想の危険性を隠して、あたかも政治の健全な若返りであるかのようなリポートをするのは確実でしょう〉

 紀子妃の男子出産に世間が浮かれている間も、この国はひたひたと“行軍”を続けている。

【2006年9月7日掲載】


2006年09月10日10時00分

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