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植草一秀氏逮捕が不当逮捕だと考える理由 [神州の泉]
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投稿者 white 日時 2006 年 9 月 17 日 11:04:29: QYBiAyr6jr5Ac
 

□植草一秀氏逮捕が不当逮捕だと考える理由 [神州の泉]

 http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2006/09/post_ad97.html

2006年9月16日 (土)

植草一秀氏逮捕が不当逮捕だと考える理由

 植草氏逮捕の件であるが、私は現場に居合わせたわけでもなく、取調室
で尋問の様子を見たわけでもない。一般の国民と同様に・・。
確かめようがないものを、なぜ植草一秀氏がシロだと感じたのか、そのわ
けを話したい。一番おおきなわけとは、西村眞悟氏の例をみてもわかると
おり、今の政権は、その政策に疑念を持ち、厳しい批判を行う者に対して
は、官邸サイドの主導によって国策捜査を行うという強い確信を持つから
である。逮捕事例がすべて国策ということは当然ありえないが、世の中に
影響を及ぼす要人の逮捕については、そのすべてが百パーセントの妥当
性があるとは思えない。

 なぜなら、小泉政権が三権分立に則っていないのが明らかだと思うから
である。議院内閣制では、立法、行政、司法、これらの機関相互の独立性
を保つため,他の機関に対し、不当な介入は忌避されることになっている。
例えば,国会は,国政全般について内閣に質問できる権限が与えられて
いる。また、内閣は、国民の代表である国会議員から受けた質問に、誠
意を持って答弁しなければならない。そこで、昨年の郵政民営化法案に
おける審議過程を振り返ってもらいたい。

 小泉内閣は、他の法案はともかく、郵政民営化法案に限っては、議員の
質問を適当にはぐらかし、まったく真摯に答えずに法案成立をゴリ押しした
のである。郵政民営化の中身を充分に審議させずに途中で打ち切り、強引
に決定に持って行った。つまり、小泉は、「国会は国政全般について内閣
に質問できる権限が与えられていること」と、「内閣は、国民の付託を受け
た国会議員の質疑に対して真摯に答える義務がある」という議院内閣制
の根幹を破壊していたのである。

 その結果、何が起きていたかと言えば、充分な審議を望んでいた人たち
を、党是に反動するグループとして粛清したのである。ここに議院内閣制
は小泉総理大臣の恣意的な独裁権力行使によって崩壊した。つまり、小
泉は明らかに三権の頂点に立って、その権力をフルに行使したことにな
る。ほぼ完全な独裁体制である。郵政民営化については小泉純一郎は鬼
将軍と化していた。以下は「直言」で、平野貞夫氏、宮崎学氏、植草一秀
氏の三者対談の中から、植草氏の小泉内閣評を抜粋したものである。ここ
に売国政権である小泉内閣が蒼白になる真実が言い当てられている。

 植草一秀氏の談話
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 内閣総理大臣が権限をフル活用すると三権の頂点に君臨する存在にな
る。議院内閣制は絶対権力を創出する「ポテンシャリティー」を持つ仕組み
なんですね。これまでの日本では、「自己抑制」がどこかで働いて、自民党
の総裁であっても、タテマエ上、人事権をフル活用することは不可能でない
のですが、それを行使した人はいなかった。派閥均衡というのは権力者の
権力行使における「自己抑制」なんですね。内閣総理大臣は司法の問題
について介入しようと思えば介入できるわけです。人事権を通じて。日銀も
そうです。
 戦後の日本では政治権力者の「自己抑制」によって「三権分立」のタテマ
エが曲がりなりにも成立してきたと思います。小泉首相はこの不文律を根
こそぎ破壊した最初の人間ではないか。内閣総理大臣が「自己抑制」を捨
て去れば三権の頂点に君臨することは不可能ではない。「権力を持つ者が
活用できる権利を100%フルに活用するのは当然である」と考える発想法
は、「市場原理主義」そのものと言えるのではないでしょうか。

http://moura.jp/scoop-e/chokugen/special/060324/s05/content01.html

=============================

まったく言い得て妙である。小泉個人の資質と、それが牽引した独裁内
閣の本質をずばり言い当てている。三権分立の建前が瓦解すれば首相
の独裁傾向が強まるのだと簡単に言えるが、その実態がどんなものであ
るか、北朝鮮やポルポト政権を考えると一目瞭然である。端的に言えば、
司法権や警察権力を恣意的に動かすことができるのである。その血なま
ぐさい独裁権を有効に使うためには、第四の権力とも言うマスコミを掌握
することである。小泉は郵政民営化総選挙の時は、マスコミをフル動員し
て、あのナチのゲッペルズ宣伝担当相と同じような洗脳喧伝を国民に対
して行った。実際はマスコミを小泉万歳に仕立て、反小泉派のイメージを
徹底的に落としたのはアメリカ保険業界の金がマスコミに流れたからで
ある。

 昨今の平成不況で精神の退嬰を起こした国民は、小泉の威勢の良いワ
ンフレーズ・ポリティクスに幻惑され、この男はきっと何かいいことをやって
くれるに違いないと思い込んだ。竹中平蔵は、あの郵政解散総選挙時の
宣伝工作に、IQ値の低い層を狙い撃ちにするプランを出したそうである。
随分と失礼な話であるが、平成不況やその他で、思考能力が低下してい
る国民層が小泉たちの詐術に嵌ってしまったことは確かである。中身をブ
ラックボックス状態にした郵政民営化法案が、どれほど国益や国防を毀損
する法案であったのか、国民には考える力がなかったのである。その辺の
ところは小林興起氏の「主権在米経済」という本の「郵政米営化」に余すと
ころなく説明しきっている。郵政資金の国家的な意味を、小林興起氏の著
書から得た知識をもとにして少し説明する。

 この郵政民営化に最も尽力した男が竹中平蔵である。この法案の実質
的な推進力は実は小泉ではなく、アメリカの意を汲んだ竹中なのであった。
結論から言って、郵政資金と言われる膨大な簡保資金、そして郵貯資金
は、ただの流動性を持つ「お金」ではない。郵貯資金は、敗戦の焦土から
立ち直ってインフラをはじめる時の資金でもあり、大災害時に復興する時
の資金にも流用されるかけがえのない国家の財産である。また、国家が
経済的に窮地に陥るとIMFの世話になることになる。しかしIMFはアメリカ
の完全傀儡金融である。けっして安全な国際金融機関ではないのだ。こ
こから一旦、国家が金を借りれば、アメリカや外資の経済奴隷国家となる。
日本は郵政資金があるから、いざと言う時に郵政資金を使うことによって
外資の干渉から防御できるわけである。

 国営の郵政事業は、商売という側面よりも、国家の安定装置としての役
目がより重要な性格である。それをこともあろうに拙速に民営化に持って
いく愚を、国民のいったい何割が自覚しているのだろうか。小泉や竹中が
行った郵政民営化とは国家を丸裸にして完全に無防備化してしまったこ
とになる。思い出さないだろうか。小泉は「官から民へ」を繰り返し、竹中
は「イコールフッティング」を繰り返した。どっちも意味は同じであり、郵政
事業に国家が干渉せずに、民間と同等の条件でやれということである。
すなわち「小さな政府論」である。これはミルトン・フリードマン的な新自由
主義社会の姿そのものである。

 なぜ、小泉内閣が日本の経済構造をフリードマン的な新自由主義に転
換することを急いだのか。それこそがアメリカの強制命令なのであった。
アメリカが日本の虎の子の膨大な郵政資金を狙っているということである。
アメリカが日本から直接金を分捕るというのではなく、民営化の名目で、
日本の経済構造に自由市場という地引網を仕掛けたわけである。アメリ
カは新自由主義の地獄を通ってきた国である。彼らの持つ金融工学的な
経験値から繰り出される手法に日本が対抗できるわけがない。来年から
は外資は入れ食い状態になって郵政資金は風呂の栓を抜いたように外
に流れていくことだろう。しかし、国民が小泉政治の本質に気づけばまだ
間に合うかもしれないのだ。

 植草氏は、かねてから小泉施政を権力の暴走と見て三権分立の破壊
を読み取り、経済学的にそれをロジカルに分析した。これに顔色を失った
のが郵政民営化を牽引した非国民の竹中であった。竹中の経済学レベ
ルでは、植草氏の正当な経済学的批判をかわす術がないのである。そ
こで、官邸が国策捜査を行って植草氏の言論を封じたのである。アメリ
カ金融世界の奴隷である竹中が引退しても、安倍政権は従米売国路線
を引き継ぐことになる。植草氏のストレートな言動は、次期小泉内閣踏襲
政権にとっても邪魔なことこの上ない。

 そういう理由で、植草氏はアメリカのエージェントに成り下がった売国政
治家たちによって今度も嵌められたのだと私は推察するのである。植草
一秀氏は従米売国勢力に狙われる充分な理由を持つのである。今の検
察は堀江や村上を挙げる勢力よりも、官邸に従う勢力の方がはるかに強
いと思う。少なくともそれらが拮抗しているとは思えない。従って植草氏が
また官邸の毒牙にかかったことは充分に考えられる。

 推測だが、竹中辞任はアメリカの意向なのではないだろうか。彼は郵政
民営化具現化には大きな役割を果たしたが、国会答弁などで致命的なミ
スも犯している。その一つが年次改革要望書の存在を認めたり、知らない
と言ったりしたことである。これがアメリカの逆鱗を招いて辞職になった可
能性はある。しかし、アメリカに対してそれなりの功績がある竹中は、辞
職に際して一つの条件を出したのかもしれない。それが植草一秀氏の国
策逮捕である。なぜなら植草氏は竹中の不倶戴天の敵であるからである。
そのまま、植草氏の言論を放置すれば、彼の名誉はずたずたになるから
である。心までアメリカの従僕になった竹中は、植草氏に憎悪に近い恨み
を持っているはずである。

 参考図書:「主権在米経済」小林興起 光文社


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