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Re: 山口二郎「(安倍晋三は)劣等感を持った少年兵」〆オバハン、弱小国家の悲哀(薔薇、または陽だまりの猫)
http://www.asyura2.com/0601/senkyo26/msg/886.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 9 月 23 日 12:07:25: KbIx4LOvH6Ccw
 

(回答先: 「人間・安倍晋三の実像」(3) [ライブドア・ニュース] 投稿者 white 日時 2006 年 9 月 23 日 10:50:29)

http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/9996caa17a7ffffbd0200b9d07033c42 から転載。

2006-09-04 20:14:26

【 PUBLICITY 】 1459 :山口二郎「劣等感を持った少年兵」〆オバハン、弱小国家の悲哀 [社会]

これは安倍晋三に直接取材をした何人かの人(複数の新聞・テレビ関係者)から聞いた話で、ぼくは直接本人と喋ったことなどあるわけないから断定できないが、1:彼は感情の波がすぐ態度にあらわれるわかりやすい政治家で、2:一対一で深刻な陳情を受けたり、まともな政策論議をすると、10分以上、もたない、らしい。


■□FREE SPEECH □□□□□□□□□□□□□□□□□□□■

メールマガジン「PUBLICITY」

■□□□□□□□□□□□□□□□■No.1459 2006/09/04月■


           ◇◆◇目次◇◆◇

【めでぃあ・オフノート2006】
▼山口二郎「劣等感を持った少年兵」

【転載】
▼「オバハンからの気まぐれ通信」
弱小国家の悲哀


           ◇◆◇  ◇◆◇

■□□□□□□□□□□□□□◆□□□□□□□■off note■

【めでぃあ・オフノート2006】

▼靖国神社に参拝する首相を批判したら家を焼かれる時代になったわけだが、安倍晋三の悪口を言ったらどうなるのだろうか。

「週刊金曜日」の8月25日号(619号)は、安倍批判を連載し始めた(横田一+本誌取材班。第1回のタイトルは「闘わない政治家」)。

▼こういうご時世になって初めて身をもって実感しているが、いくら何を言っても、「アリバイづくり」にしかならないのかなあ、と感じる瞬間があるんだよねえ。

後々から振り返って、「オレは批判していたよ」っていう。

そうじゃない、と言ったって、いまこの社会で行われている、「自由」を「自由」に破壊する振る舞いを止められなかったら結局、後の世の人から蔑まれたって仕方ない、そういうふうに感じる瞬間がある。結果責任。何を言ってもムダ。とりあえず
食い扶持は確保しておかなきゃ、と。

たしか、後の世代に宛てたやるせなさを綴ったブレヒトの詩があったと思うが、いまは探す気力が起きない。

▼じゃあ、どうすればいいんだ、ということになるんだけど、結論からいえば、どうすることもできない。わずか30年ほど経ったら、この文章を読んでいる人の半分以上はこの世にいないだろう。

自衛隊の海外派遣「恒久法」を制定し、憲法9条を改正し、教育基本法を改正し、やりたい放題やっちゃうことを公言している人間を祭り上げ、マスメディアは大々的に追いかけて稼ぐ。

バスに乗り遅れるな。勝ち馬に乗り遅れるな。安倍を支持する派閥同士で応援合戦をし、何かの「主導権」をとろうとする愚劣さ。その愚劣さをマトモな顔して取り上げるマスメディアの愚劣さ。

テレビや大新聞を観ればわかるとおり、大きな思考停止状態がまた起こっている。6日には(おそらくは)次の次の天皇となる赤ちゃんが生まれる。そりゃあもう大騒ぎさ。

しかし、なによりも大切なことは、「国民」の大多数が今、これから進められる「政策」「傾向」を好み、応援している、という事実だ。だから、抵抗するだけムダである。なにをやっても所詮、自己満足に過ぎない。だって多数決なんだもの。

▼と書いてみたが、んなわきゃねえだろ! ふざけんな! という心はあるわけで、その心が弱まると、実際にこういう嘆きになるんですナ。

▼山口二郎が小泉政権の5年間を振り返り、「政治における言論空間の破壊こそ、小泉首相が残す最大の負の遺産」であり、安倍晋三は「劣等感を持った少年兵」だと批判する文章を、本人からの連絡もあり、転載。適宜▼を入れた。


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06年8月:小泉政治がもたらした負の遺産

予想通りと言うべきか、小泉首相は八月一五日に靖国神社に参拝した。国益を顧みない愚挙という他はないが、同時にこの件に関するコメントには、この人には何を言っても無駄だという諦めが感じられる。

また、首相の靖国参拝に反対する発言を繰り返してきた加藤紘一氏の自宅が放火され、全焼するという事件まで起こった。一連の出来事は、小泉時代の五年間に日本の民主政治の土台がかなり侵食されたことを物語っている。

そして、他ならぬ小泉首相自身がそのことを推し進めた張本人であるといわなければならない。

▼この五年間、小泉首相はメディア政治の主人公でありつづけた。日本の政治でメディアとの関係をこれほど戦略的に構築したリーダーは初めてであった。

メディアは情報を伝える媒体であり、首相がメディアに出れば出るほど、政治に関する情報は増え、国民の政治に対する関心は深まるというのが素朴な理解であろう。

しかし、現実は逆である。小泉がメディアで自らの主張を語れば語るほど、多くの国民は思考停止状態に陥り、政治課題に関する対話、コミュニケーションは途絶していった。

靖国参拝のせいで日本と近隣諸国との間で首脳のコミュニケーションは途絶えているが、同じことは国内でより広範囲に起こっているのである。

▼社会学者の佐藤卓巳氏は、メディアをめぐるこのような逆説について、次のような興味深い説明をしている。メディアとは、もともと「間」という意味であり、二つのものの間を取り次ぐという意味ではコミュニケーションの道具となるが、同時に最初は一つであったものを二つに分けるという効果ももたらす。

メディアは、それがもたらす情報を共有し仲間意識を持つグループと、そうしたものに無関心、あるいは反発するグループとの分裂をもたらす。メディアが発達すればするほどこの分化は進む。オタク文化など、その極限形態であろう。だから、メディアの発達がコミュニケーションを豊かにするというのは幻想にすぎない(『北海道新聞』(夕刊)八月一七日)。

▼最近、民主主義と言われる国でも、対話や意思疎通が成立しない深い亀裂が広がるという現象を見出すことができる。アメリカでは、大統領選挙の時の民主党支持州と共和党支持州のくっきりした色分けにそれが現れている。

ブッシュ政権の対外政策はとっくに破綻しているが、そのことを指摘する議論には「非愛国的」という攻撃が様々なメディアを通して押し寄せる。同じことがブッシュの盟友小泉のもとでも進んだように思える。

小泉首相は、本来複雑な政策課題を単純化し、民営化こそが改革の特効薬だとか、小泉改革に異論を唱えるものは抵抗勢力だといった一刀両断の議論を好んだ。国民もこれを喜び、小泉に喝采を送った。

しかし、メディアに断片的な言葉があふれればあふれるほど、日本の政治は論理を失い、政治的な議論の空間は収縮していった。

靖国問題のように感情が絡む争点について、立派な指導者なら情緒や対決を排して、冷静な議論で国益を探るというアプローチを取るはずだが、小泉は正反対であった。

▼他の争点でもそうであったが、およそ政策論議に関して小泉ほど不真面目な首相は存在しなかった。国政の最高指導者が、レッテル貼りや開き直りや説明拒否を繰り返して一人悦に入っている状況では、各種のメディアで独りよがりの攻撃的言説がはびこるのも当然である。

かくして、ネット空間には狂信的なナショナリストによるとげとげしい言説があふれかえることとなる。政治における言論空間の破壊こそ、小泉首相が残す最大の負の遺産である。

▼安倍晋三氏が後継首相になる時、この点はどうなるのであろうか。私はこの点について何の希望も持っていない。彼は近著においても、自由と民主主義という価値観の重要性を力説している。

しかし、自由や民主主義をお経のように唱えていれば、それが実現されるわけではない。安倍は闘う政治家になりたいそうだが、自由を脅かす者と闘う気があるのだろうか。

▼加藤紘一邸放火事件は、まさに自由を脅かす大問題である。官房長官たるもの、このような事件が起これば真っ先に政府としてテロを断固許さないという態度を示すべきであった。しかし、安倍はこの件について何も語っていない。靖国参拝を掲げれば何をやっても許されるとでも思っているのだろうか。

安倍個人のみならず、同世代のナショナリスト、タカ派の政治家を見る時、私は詩人、石原吉郎がシベリア抑留中の経験を綴った次の文章を思い出す。

「(シベリア抑留中)作業現場への行き帰り、囚人は必ず五列に隊伍を組まされ、その前後と左右を自動小銃を水平に構えた警備兵が行進する。行進中、もし一歩でも隊伍を離れる囚人があれば、逃亡とみなしてその場で射殺していい規則になっている。(行進中つまずくか、足を滑らせて、列外へよろめいた者が何人も射殺された)。

中でも、実戦の経験が少ないことに強い劣等感を持っている十七、八歳の少年兵に後ろに回られるくらい、囚人にとっていやなものはない。彼らはきっかけさえあれば、ほとんど犬を撃つ程度の衝動で発砲する。」(『望郷と海』、ちくま文庫版、1990年、36_37ページ)

石原が描く「劣等感を持った少年兵」に安倍が重なって見えるのである。そしてまた、安倍以外に首相の座を担える政治家が見つからないことも、自民党の貧困を物語る。

▼現在の日本では、経済分野だけでなく、政治的言論についても二極化と亀裂が進んでいる。自由と民主主義という価値を重んじる日本にとってきわめて由々しい事態である。

自民党総裁選挙に向けて、有意義な言論空間を取り戻すチャンスはまだある。靖国問題を争点にしないなどと言わないで、安倍も自らの歴史観、政治観を語ってもらいたい。このままでは問答無用の極右政治が始まりかねない。

(週刊東洋経済2006年9月2日号)
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▼問答無用の極右政治は、既に始まっていて、でも、極右、極左の「右」「左」って何だろう。「極」って、何だろう。

極端な政治、かなあ。じゃあ、極端でない政治って何だ、ということになって困るんだけど。

▼これは安倍晋三に直接取材をした何人かの人(複数の新聞・テレビ関係者)から聞いた話で、ぼくは直接本人と喋ったことなどあるわけないから断定できないが、1:彼は感情の波がすぐ態度にあらわれるわかりやすい政治家で、2:一対一で深刻な陳情を受けたり、まともな政策論議をすると、10分以上、もたない、らしい。

両方とも、小泉首相にも当てはまるのかも知れないが、小泉をさらにひどくしたのが安倍のようだ。さらに小泉のような嗅覚も貧しいであろう安倍は、何で生き延びるのか。政治家の「素」の考えは、大きなスペースをとり、多く映し出されるから誤解してしまうが、テレビや新聞からは、決してわからない。

どうすれば政治家の「素顔」を見られるのだろうか。

素顔の上に被った不釣り合いな仮面のような、冷酷無惨な言葉ではなく、煽情的な宣伝文句でもなく、血の滴るような言葉を吐く時の、その表情を引き出すためには。

言葉で刺す。しかもメッタ刺しにする、しかないか。


【転載】
「オバハンからの気まぐれ通信」
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nippagrp/obahan.htm
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■□■2006年08月25日(金)■□■

もしかしたら??モンスーン(雨季)が上がったのかも。

雲はまだ少し多いものの、朝晩の気温が低くなり身体に感じる湿気分が僅かに軽くなったような気がする。八升豆サマを保存している味噌樽の乾き具合がいい感じになって来た。むふふふふ〜〜。

庭の八升豆の大きな花房は35cmもあるし、莢が幾つも見え出した。乾燥したアフガニスターンでの栽培は見込みがないようで諦めざるをえないが、パ−キスターンでは見込みがありそうだ。今年の収穫量は何kgになるのかな?1粒の豆から八升…とい
うのはあり得ないが、他の豆類に比べるとたくさん採れるのは確か。

さて、日本政府は11月に期限切れとなるテロ対策特別措置法を、延長する方針と。

日本を含む先進諸国家では、「テロ対策」とさえ言えば何でも通る昨今だが、テロに走らざるを得なかった、あるいは走らざるを得ない弱小国家の悲哀を考えたことがあるのかと言いたい…。

大国インドの隣に在るパーキスターン、その背後でアメリカがサポートしている構図となれば、嫌でも自国の弱小さを認識する。存続の命運を大国に握られ、かつ搾取されている、利用されているとの被害者意識を持てば、テロでしか対抗すべき方策がないと思い込むのでは?

大国が大国であり、パワーを振り回しながら口先で何を言っても弱小国家は信じない。信じないながらも信じたふりをしながらついて行く、あるいは同調しなければ存続できない国家の辛さ…。おまけに、近代国家のあり方を理解したくない原理主義者を率いなければならない指導者の苦衷。

話は逸れたが、テロ対策特別措置法を延長ということは、911以降インド洋、アラビア海でプカプカ浮きながら米英の後方支援をしている自衛隊(イージス艦)の任務もさらに延長するということなのかな?

アフガニスタンでの対テロ作戦の後方支援ということだが、本当に、その必要性があるのかは、疑問…。
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▼アラビア海でプカプカ浮きながら、に笑った。この国には、「後方支援」は集団的自衛権でない、という驚くべき認識が定着してしまった。これも小泉政権の巨大な負の遺産だ。


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竹山 徹朗
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