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□「入閣お断り」大臣候補たち [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2481960/detail
「入閣お断り」大臣候補たち
安倍新総裁の誕生で、焦点は２６日の組閣に移った。自称側近議員や論功組の売り込み合戦がエスカレートし、マスコミも新閣僚の顔ぶれを予想している。しかし、名前は挙がれど大臣になれそうにないのは、この人たちだ。
熱狂的な安倍応援団として知られる山本一太参院議員（当２）。異常なハイテンションで「ポスト小泉は安倍サンしかないッ！」と言い続けてきたが、安倍本人は某大手メディア幹部に「アイツだけは俺の『側近』と書かないでくれ」と泣き付いたという。山本本人も「猟官運動はしない」と公言しているだけに、上がり目なしだ。
安倍の行く先々で隣の遊説位置を争っていた片山さつき議員（当１）と佐藤ゆかり議員（当１）の女刺客たちも仲良く「お断り組」だ。苦戦必至の来年の参院選は、郵政造反組の協力を得られるかがカギ。刺客優遇で刺激するワケにはいかない。
「安倍が女性大臣を何人か起用するのは間違いない。しかし、造反組だった平沼赳夫や衛藤晟一、古屋圭司、城内実などは安倍と気脈を通じた面々ばかり。新内閣では、刺客の彼女たちは日陰者扱いの運命なのです」（自民党関係者）
出身派閥の森派では、安倍詣でを繰り返す尾身幸次議員（当８）、派内バランス重視の森前首相が強く推す町村信孝議員（当８）の名前が挙がっているが、いずれも厳しい。理由は華のなさだ。すでに参院枠から２人、公明党から冬柴鉄三氏の入閣が内定。「安倍氏の人事は見た目が９割」（自民党関係者）との声もある。これ以上、地味なメンツをひな壇に並ばせるわけにはいかない。森派色を薄めるため、森前首相と近すぎる高市早苗議員（当４）も微妙だ。
入閣確実といわれてきた「論功行賞枠」の山本有二議員（当６）と、甘利明議員（当８）だって決して当確ではない。
「安倍が信頼するのは、幹事長時代に自分の肝いりで発足させた『党改革検証・推進委員会』のメンバーだけ。実動部隊だった世耕弘成参院議員などは今も重用されていますが、『再チャレンジ議連』の山本氏は腹心というわけじゃない。甘利氏も山拓派の若手数人をまとめただけでは、大した手柄にはならない。論功人事は批判こそあれど、メリットは何もないのです」（政界関係者）
麻生太郎外相や額賀福志郎防衛庁長官、中川昭一農水相など大量の留任予備軍を抱え、「お引き取り組」は武部勤幹事長（当７）。無所属議員２０人を束ねたが、ポストがない……。意外なところでは、安倍の盟友・塩崎恭久議員（当４参１）も危うい。「高飛車な態度が官僚に嫌われている」（霞が関関係者）という理由だ。
この人たちは、あと数日のゴマスリにかけるしかない。
【2006年9月20日掲載】
2006年09月23日10時00分
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