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Re: test
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投稿者 gataro 日時 2006 年 7 月 25 日 21:25:32: KbIx4LOvH6Ccw
 

(回答先: Re: test 投稿者 gataro 日時 2006 年 7 月 23 日 11:31:27)

「小泉改革」で山村、僻地の廃村化が加速しているのではないだろうか。小生は最近そう危惧している。小生が学生時代(40年以上前)には廃村八丁という、かなり名の知られた廃村がすでに京都美山に存在した。廃村八丁には今はもう家屋は朽ち果て残っていないそうだが、当時は蔵であったろうか白壁の建物などが往時を偲ばせるように立ち、廃村に迷い込んだ小生らを出迎えてくれた。それでもその頃はまだ、廃村集落というのはかなり珍しいものだった。しかし高度成長が最盛期を迎え、そして幕を下ろした頃、全国に相当数の廃村集落が現れたのではなかろうか。

国土庁(現総務省)過疎対策室の平成11年度の集落再編成に関する調査書には、「過疎地域において、今後10年以内に消滅の可能性がある集落は419集落、10年以降に消滅の可能性がある集落は1690集落である」との旨が記されているそうだ。(これはHEYANEKO―http://www.din.or.jp/~heyaneko/gh.html―という方のHPにある記述)

今のように弱者切り捨ての政治が続けば、当然住み辛い条件の所から廃村化が進んでいくことになる。現に、関西でも彦根市周辺の山沿い集落のいくつかで冬季に廃村状態になり、次いで何年かすると完全廃村という形での廃村化が進行中である。おそらく小泉暴政5年で、この傾向は全国的にも強まっているはずである。

小生、最近無性に廃村集落や廃村集落跡をめぐってみたいと思うようになってきた。それがなぜなのかはきちんと整理しては語れない。でも訪ねていってみたいのだ。訪ねていくうちにその訳がはっきりしてくるかもしれないからだ…。

ということで最初は相生市矢野町にある元三野村を訪ねることにした。
梅雨明け宣言もまだ発表されていないから(帰宅したら発表されていた)、いつものようにオートバイで行くのは止めて、4輪駆動車で行くことにした。

国道2号線のJR相生駅前付近交差点から右折して県道(播磨テクノライン)を北上、やがて能下という集落があり、その先のトンネルを抜けると県立兵庫大学(旧姫路工大)の理学部などのある播磨科学公園都市に出る。元三野廃村跡に登る道はトンネル手前の自動車進入禁止になっている旧道の行き止まり付近にある。

案内の標柱が旧道脇の木下に立っている(写真@)。集落は三野村といったらしいが、集落の人たちが守る寺の名前は、三濃山求福教寺という。

道はよく踏まれているが、倒木や落石などで少し荒れ気味のところもある。往時は集落の住人が買い物や下の集落・能下との行き来にここを通ったものと思われる(写真A)。

登り口から10数分もすると、辺りが明るくなり出し、突然、行く手に生活の匂いがするものが見えた。棚田跡や住居跡であろうか。石積みが今なおしっかりしているのが分かる。しかし樹木が茂ったり、竹林となったりして、もはや自然の山に還ろうとしているのだ(写真BC)。

小さな沢の水は梅雨時で水量たっぷり。ために辺り一面湿原状態になっている所をしばらく歩くと、尾根に向かう斜面にとりつき、やがて尾根の上に出る。かなり広い屋敷跡のような平地もあるが、そこにはすでに杉が茂っている。しばらく行くと廃村集落跡とは思えない、立派な寺院が姿を現す。三濃山求福教寺(みのうさんぐふくきょうじ)である。三野村を離れた元の住民が手入れされているのだと聞く。その気持ちを思うと何とも言えない熱いものが胸の中に湧いてくる(写真DE)。

@ A B C D E

いろいろ調べてみると、この地が廃村集落となったのは1980年代のようである。最盛期には千軒あったとも(この表現はよくある大げさ表現かも―「室津千軒」なんて漁港室津のにぎわいを表す言葉もあるから)。

境内に立っていた相生市教育委員会の説明を要約して紹介しておこう。

三濃山求福教寺は、伝承によると、弘法大使が806〜809年に建てたという。また秦河勝とも関係があるという記録も残っている。平安末には源義家が堂宇を再建し三濃千坊の隆盛をみたが保元・平治の乱で焼失、本堂だけが残ったとも伝えられている。

来た道をたどり登り口まで下りていった。ただ一つだけ悔しいことがあった。山蛭の猛攻を受けたのだ。汗を流しに温泉に入ろうと衣服を脱いだら、ズボンもソックスも生き血を吸われた後の出血で真っ赤に染まっているのだった。

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