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□米国のプロパガンダとイラクの現実／ダール・ジャマイル [イラク情勢ニュース]
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URUKNEWS イラク情勢ニュース （転送・紹介歓迎）
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2006/01/09(月)
［飛耳長目録 today'snewslist］
☆米国のプロパガンダとイラクの現実 ダール・ジャマイル
★関連： イラク駐留軍、削減可能に＝米大統領 時事／１月５日
イラク：米軍ヘリが墜落 乗員ら１２人死亡 毎日／１月８日
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☆★米国のプロパガンダとイラクの現実
ダール・ジャマイルのイラク速報 １月８日
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DahrJamail'sIraqDispatches
websitehttp://dahrjamailiraq.com
２００６年１月８日
米国のプロパガンダとイラクの現実
まるでチェイニー政権がすぐにも数千人の米軍兵力をイラクから外へ「再
配置」でもするかのようだ。けれども、私がこう書いているときにも、恒久
的な米軍基地が数ヶ所で建設されつつあり、イラクの災難を華麗な色相で塗
上げようと必死になっているキャピトルヒルの陰謀団（註）は、イラク侵攻
と占領の全局面において失敗することのなかった偽情報を信じさせようと専
門家と広報担当者を時間外でも総動員している。
※訳註 キャピトル・ヒル： 米国の国会議事堂がある丘。
毎週土曜日におこなわれるラジオ演説で、ブッシュ氏はイラクに一度も言
及しなかった。そのかわり、彼は好調になった米国経済と現行の減税を続け
る必要性について話した。
「われわれの減税政策が新しい職場と就業機会を増やすであろうが、不幸
なことに、ワシントンの一部の人々は増税が必要だと主張し、減税を２～３
年あるいは今すぐにでも打ち切りたがっている」と彼は言った。
ノーベル賞受賞者であるジョセフ・スティグリッツとハーバード大学の国
家財政専門家であるリンダ・ビルメスがイラク戦争の費用を１兆～２兆ドル
と見積もり、国の借金は既に８兆ドルを超えているとき、米国において減税
を続けることに何の良さがあるのだろうか。
米国では報道されなかったか再放送の予定にない最近のできごとを外国メ
ディアから拾ってみよう。
１月４日：
－－正体不明の武装勢力（gunmen）がイラク石油省のラヒム・アル・スー
ダニ総裁とその息子が、バグダッド市内のアミリヤ地区で１月４日に暗殺さ
れた。
－－ディカル州ナシリヤ市において、失業に抗議する一般市民とイラク警
察の間で衝突が発生し、数十人の民間人と警察幹部が負傷した。テレビはま
た同じニュース番組で、キルクークで米軍パトロール部隊を狙った爆発がそ
れて、２人の民間人が殉教（死亡）し、別の２人が負傷したと報じた。
－－アル・シャリキヤＴＶは米軍機がモスルで墜落したと伝えた。現地特
派員のレポートとして、同テレビは米軍が現地に急行し墜落した現場を封鎖
したと報じた。
１月５日：
－－イラク侵攻以来もっとも犠牲の多い日となったこの日、最低１３０人
のイラク人と１１人の米軍兵士が死んだ。（８月以降で一日に死亡した米軍
兵士の数としては最多）
１月６日：
－－ラマディ州立病院の医療関係者（匿名で話した）は、子ども３人を含
む１４人の一般市民が「今日、米軍狙撃兵によって殺された」とレポートし
た。この人物はさらに、「狙撃兵がラマディ市内にある高層ビルの屋根に陣
取り、今朝、市内中心部に位置するマアリド地区でこれらの犠牲者を殺害し
た」と話した。アル・シャルキヤ（ＴＶ局）の記者は、また、「ラマディで
は市内のあちこちに配置された米軍狙撃兵に対する大規模な抗議が見られ、
住民のなかに恐怖が広がっている」とつけ加えた。アル・シャルキヤは米軍
はこの件に関してまだコメントしてないと報じた。
－－治安確保の目的で、イラクはバグダッドの北方にあるバイジの主要な
石油精製所に１日当り２０万バレルの原油生産の停止命令を出した。
－－ナシリヤ病院の医師は、失業に反対するデモの参加者とイラク警察の
衝突がイラク南部のナシリヤで続いているなか、この日、イラク人２人が死
亡し２３人が負傷したと報告した。
１月７日：
－－ファルージャでは、治安措置が強化され市内への主要出入り口がすべ
て閉鎖されたとこから、市内東部のサルサル通りで武装した男たちが米兵と
衝突し、レジスタンス戦士と米軍の間に激しい戦闘が勃発した。
－－情報提供者によると、この日の午前７時３０分、ファルージャ東部に
おいて、米軍パトロール部隊が通りかかったとき道路脇爆弾が炸裂。米軍ハ
ンビー１台を破壊し、乗っていた兵士に死傷者が出た。住民の話によると、
ファルージャ総合病院に所属するイラク人医師が米軍狙撃兵によって射殺さ
れた。
バグダッド在住の友から届いた最近の電子メールは、新しい「民主主義」
のもとでのイラク人の生活を次のように要約した；
「バグダッド市内では隅々までいたるところをイラク国家警護隊（イラク
軍）が見張っているために、私たちは今ひじょうに危機的な状況下で生活し
ている。市の内外あらゆるところで殺人が続いている。」
「家族の誰もが安全であるのは、自分たちを危険にさらすことに興味を持
つ者が誰もいないというだけのことだ。民主主義がイラクで行われていると
言うのには、ガソリン価格の高騰や治安の悪さなどさまざまに異なる理由が
あり、バドル旅団やアメリカ軍の存在を受け入れない人々同様に、失業した
人々もデモをおこなっている。（他方では、バドル旅団を支持するがアメリ
カ軍には反対するデモもある。）」
「私たちをとりまく情勢はこんなものだ。この４日間、夜は電気なしだっ
た・・・６時間停電しては３０分だけ電気がつく。ガソリン価格は人々が自
宅で発電機を使うことをできなくさせている。闇で売買されているガソリン
価格がこれまでの５０倍に跳ね上がるほどで、ここ数日は給油所で列を作る
者さえない。このため石油省の大臣が辞任し、今はアハメド・チャラビが大
臣になった・・・誰もが不満を募らせているが、それでも人々は催眠術にか
かったかのごとく暮らし続けている。」
そうして彼は次のように締めくくった－－「米軍ハンビーとイラク国家警
護隊を満載したピックアップ・トラックを（バグダッド市内の）あちこちで
見かけるようになったことを除けば、（民主主義といっても）何も変わらな
かった。」
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☆★関連するニュースとして
イラク駐留軍、削減可能に＝期限設定重ねて拒否－米大統領
イラク：米軍ヘリが墜落 乗員ら１２人死亡
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●イラク駐留軍、削減可能に＝期限設定重ねて拒否－米大統領
時事通信 １月５日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060105-00000014-jij-int
【ワシントン4日時事】ブッシュ米大統領は4日、イラクの治安、政治面で
進展が続けば、今年中に駐留米軍のさらなる削減に関してイラク新政府と協
議できるとの見通しを示した。国防総省でラムズフェルド国防長官、ペース
統合参謀本部議長らから対テロ戦争に関する報告を受けた後、記者団に語っ
た。
米政府は昨年12月のイラク国民議会選挙を控え、駐留軍を16万人規模に一
時増強したが、今春には増強前の水準を下回る13万人規模に縮小する方針を
既に発表している。ブッシュ大統領のこの日の発言は、状況次第ではさらに
踏み込んだ削減が可能との考えを示したものだ。
ただし、ブッシュ大統領は同時に、駐留軍の調整に関する決定は「現地の
状況と司令官の勧告に基づいて行う」と強調、駐留期限の設定を拒否する姿
勢を改めて明確にした。
●イラク：米軍ヘリが墜落 乗員ら１２人死亡
毎日新聞 １月８日
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20060109k0000m030107000c.html
【カイロ海保真人】ロイター通信によると、イラク北部で７日、米軍ヘリ
が墜落し、乗員４人と搭乗者８人の計１２人が全員死亡した。米軍当局が８
日、明らかにした。
ヘリは「ＵＨ６０ブラックホーク」機で、北部の基地間を航行していたと
ころ、消息が途絶えた。タルアファル近郊で墜落し、捜索と救助活動が行わ
れたという。
一方、米軍当局によると、８日にはイラク中部ファルージャで海兵隊員３
人が小火器による攻撃を受け死亡、７日にはファルージャ近郊でパトロール
中の海兵隊員２人が爆弾攻撃を受け死亡した。
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