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イラク・レジスタンス・レポート(日本語版) 2006/02/22
http://www.asyura2.com/0601/war78/msg/649.html
投稿者 white 日時 2006 年 2 月 24 日 11:09:55: QYBiAyr6jr5Ac
 

□イラク・レジスタンス・レポート(日本語版) 2006/02/22

 http://blog.mag2.com/m/log/0000169265/106991718?page=1#106991718

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イラク・レジスタンス・レポート Iraqi Resistance Report 日本語版
  編集&発行 山本史郎/イラク情勢ニュース
  webサイト
  http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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2006/02/24 (金)

         ※ きょう紹介する主な内容 ※

☆シーア派聖廟の怪しい爆破事件が合図
  −−シーア派の宗派至上主義者がイラクで暴れ始める
  Suspicious bombing of Shi‘i shrine in Samarra’ signals
  start of Shi‘i s ectarian rampages throughout Iraq


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□イラク・レジスタンス・レポート 2月22日 水曜日
■Iraqi Resistance Report for events of Wednesday, 22 February 2006
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http://www.albasrah.net/en_articles_2006/0206/iraqiresistancereport_220206.htm

◆サラハッディン州 Salah ad-Din Province

★奇怪な爆弾事件がサマッラの金のドームを破壊
Mysterious bombs partly destroy golden dome of tomb in Samarra

 イスラム・メモは22日午前10時40分の速報において、22日朝、2つ
の大型爆弾がサマッラにあるシーア派の指導者であるアリ・アル・ハヂの墓所
で爆発したと伝えた。

 イスラム・メモのサマッラ通信員は、2度の大爆発が墓所の内側から全市を
揺るがしたという地元目撃者の話をレポートした。この墓所は、イスラム教の
12人の指導者(イマーム)の1人の墓であり、シーア派にとっては重要な巡
礼地でもある。

 この爆発で金のドームの半分が破壊され、建物に甚大な損害がもたらされた
が、人的な犠牲はなかった、と同通信員が伝えた。

 イスラム・メモはこの爆発のあと、米軍とイラク内務省のショック・トルー
プが聖廟の警備をしていた警官を逮捕したとレポートした。しかし、ある情
報提供者はクドス・プレスに、廟の警備員は爆発前の深夜に逮捕され、縛られ
ていたと話した。

 クドス・プレスは、爆弾は22日午前6時45分に爆発したと地元の警察関
係者が話したことを伝えた。

 同市内にあるスンニ派のモスクは、大部分がすぐにシーア派聖廟への攻撃を
非難する放送を開始した。スンニ派のイスマイル・アッ・サマライ師は、クド
ス・プレスに、22日朝の爆発は「イラク人のあいだに争いの種を蒔(ま)こ
うとするものだ」と語った。彼はさらに、「サマッラ市は安全を願ってアリ・
アル・ハヂの墓所を守ってきた。それはイスラム教のイマームの墓なのだから、
スンニ派の墓地とシーア派の墓地のあいだに違いはない」と話した。

 米占領軍に反対していることで知られるシーア派聖職者ハリシ師の支持者は、
バグダッド市内カジミヤ地区で、米軍が事件の背後にいると話した。ハリシ師
グループのスポークスマンであるアリ・アル・ジャブリ師は、「アメリカ軍は
イラク人の間に宗派間の争いを広げることに失敗したあと、今では宗教的な聖
人を攻撃するまでになった。なぜなら、そのような攻撃がカルバラ、ナジャフ、
カジミヤで起こっており、今度はサマッラだ」と指摘した。


◆バグダッド Baghdad

★バース党がサマッラのシーア派聖廟の爆破事件非難声明
Iraqi Baath Party issues statement denouncing attack on Shi‘i Shrine in Samarra’

 イラクのバース党(アラブ・バース社会党イラク地域指導部)対外関係局は
22日に声明を発表し、イスラム教指導者アリ・アル・ハヂの墓地に対する犯
罪的攻撃を非難し、親イラン派のバドル旅団と米軍がこの攻撃の背後にいると
指摘した。

 「この凶悪犯罪を遂行した者は、イランの手先で米軍に扇動されたバドル旅
団である。なぜなら、彼らはイラク情勢の転換とみずからの危うくなった利益
の保持を図ろうとしている2つの勢力であるからだ」−−バース党の声明はこ
う述べた。

 バース党の声明は、「アメリカはイスラム指導者アリ・アル・ハヂの墓所を
攻撃するという犯罪の主犯格である」と述べ、さらに続けた。「アメリカがイ
ラクを占領している国であり、そこで起こることに責任があるというからだけ
ではない。この犯罪を計画しそれに興味を持っているという観点から、アメリ
カに責任がある」。

 「占領前および今にいたるまでの全犯罪と同様に、この犯罪においてイラン
は当然ながらアメリカの共犯者である」とバース党の声明は断言した。

 バース党の声明は次のように述べている:

 「アメリカとイランのあいだの違いが組織的に増幅し、イラクがその政治的
舞台にされた。理由は、イランの重要な諜報機関のほとんどがイラクで活動し、
彼らは権力の座にあり、アメリカへのプレッシャーとしてイラク国民の血とイ
ラクの将来を利用することが可能だからである。イランはその核開発計画を妨
害されないように、アメリカをイラクの泥沼に引きずり込む計画を描いてきた。
特に、アメリカがイラクからの撤退にむけた配置を完遂したがっており、その
1つが石油と戦略をめぐる合意を引き出すことであるからだ。アメリカは政権
にスンニ派勢力を参加させないことには、そのような戦略配置は失敗すると考
えている。それゆえに、アメリカの戦略配置にとっては、イランの爪(つめ)
を切ることが重要な課題の一つになった。アメリカのザルメイ総督(=ザルメ
イ・ハリルザド駐イラク米国大使)が最近おおっぴらに、(イラクの新しい傀
儡政府では)、内務省と国防省を支配するのは特定勢力の代弁者ではないと発
言したことが基本にある。同じように、アメリカは以前は隠してきたバドル旅
団および内務省の犯罪に関する情報を公表し始めた。」

 「イランはイラク駐留米軍への圧力を増すことで自国の防衛とし、イランの
後背陣地であるイラク南部に人々を集めようとしているので、シーア派の聖廟
を攻撃することはイランの利益となる。だがイラク南部の広範な人々はイラン
がイラクを破壊し、分割し、そしていわゆる「連邦制」のもとにイラク南部を
併合することを計画していると知っているので、これは彼らにとって難しい仕
事である。そこで彼らは南部イラク人を彼らの出先機関のまわりに集め、イラ
ンの配下にすることが緊要だと感じたのである。このために、彼らは以前には
なかったような犯罪を必要とした−−イラン政府に対するアメリカの圧力を減
らし、アメリカ軍をイラクの泥沼に巻きこんでイランの十分な兵力を保証して
おくために、シーア派が圧倒的ではない地域での聖廟への攻撃であれば、スン
ニ派に責任を押しつけることが可能であり、宗派間の争いを急速に広げるよう
扇動するために利用できる。イラクを分裂させるという点では、これは最も重
要かつ最も古いアメリカの目標の1つを達成することになりうる。」

 バース党の声明はイラクの宗教指導者に宛てて次のように述べた:

 「わが党はこう確信している−−アリ・アル・ハヂ聖廟への犯罪的な攻撃は、
スンニ派を政治プロセスに引き込むというアメリカの目論見に後押しされて、
イランの諜報機関によって遂行された、と。彼らは限定的な宗派間戦争を引き
起こすことによってスンニ派グループに圧力をかけ、そのことによってもっと
速くこの目的を達成することを望んでいる。したがって、わが党はすべての宗
教指導者に対して、この犯罪を遂行した者とはイラクを分裂させることで利益
を得る者たちだと強調することによって宗教的かつ愛国的な責任をになうこと
を呼びかける。アメリカとイラン以上にそれによって利益を得る者は誰もいな
い。したがって、われわれは断固として強い責任感をもってこの計画に反対し、
暴露しなければならない。そしてこの一味のなかに含まれる者を暴(あば)き
だし、早急かつ強烈な対抗手段を要請することを掲げなければならない。」

 バース党の声明は次のように述べた:

 「イラクは断固として占領軍を追放する方向へ前進する。この現実がわれわ
れに知性を保持し高い愛国意識を保持することを求め、レジスタンスを支持し
つつ、あらゆる分野においてその(占領軍の)手先を孤立させることを求めて
いる。なぜならば、それこそがイラクの統一を維持し、イラクを占領から解放
する唯一の希望だからである」。


◆アンバル州 Al-Anbar Province
 ☆ラマディ: レジスタンスの爆弾で米兵2人死亡
 ☆ハリディヤ: 米軍キャンプにレジスタンスが砲撃
 ☆ファルージャ: 迫撃砲と爆弾で米軍に攻撃
 ☆ 同 : レジスタンスの狙撃手が米兵仕留める
 ☆アブグレイブ: 爆弾が国家警護隊の車列を襲う

◆バグダッド Baghdad
 ☆レジスタンス勢力がバドル旅団との戦闘準備
 ☆バドル旅団がスンニ派モスク数十ヶ所を襲撃、破壊、略奪
 ☆サドル派のマフディ軍がスンニ派地域を攻撃
 ☆イスラム法学者協会が爆破事件非難声明

◆ディヤラ州 Diyala Province
 ☆バクーバ: レジスタンスが警察の検問所を攻撃

◆バビル州 Babil Province
 ☆ユスフィヤ: レジスタンスが米・イラク合同司令部を攻撃

◆タミン州 At-Ta’mim Province
 ☆ハウィジャ: レジスタンスが米軍司令部を砲撃

◆ニネベ州 Ninwa Province
 ☆モスル: レジスタンスの爆弾で米兵が負傷

◆ナジャフ州 An-Najaf Province
 ☆ナジャフ: レジスタンスの爆弾が米兵を襲う

◆マイサン州 Maysan Province
 ☆アマラ: スンニ派住民がバドル旅団の攻撃を避難

◆バスラ州 Al-Basrah Province
 ☆バスラから混沌状態伝わる、親米シーア派ギャング暴れる

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オリジナル(英字):
  http://www.albasrah.net/moqawama/english/iraqi_resistance.htm
  英語への翻訳・編集 Muhammad Abu Nasr
日本語版はイラク情勢ニュース(URUK NEWS)のコンテンツです
  http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/ 
  メール宛先 uruknewsjapan@ybb.ne.jp  
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