★阿修羅♪ > 戦争79 > 815.html
 ★阿修羅♪
イスラエルのロビー活動がアメリカの国益にとってマイナスだ フクヤマはブッシュ後には孤立主義が高まると予測している
http://www.asyura2.com/0601/war79/msg/815.html
投稿者 TORA 日時 2006 年 3 月 29 日 14:49:03: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu116.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
--------------------------------------------------------------------------------
イスラエルのロビー活動がアメリカの国益にとってマイナスだ
フクヤマはブッシュ後には孤立主義が高まると予測している

2006年3月29日 水曜日

フランシス・フクヤマのロンドンのシンクタンクの講演


◆フクヤマの質疑応答 3月27日 地政学を英国で学ぶ
http://geopoli.exblog.jp/m2006-03-01/

また、ブッシュ政権の根本的な間違いは、「何がアメリカにとって脅威であるのか?」という点がしっかり判断できていなかった、ということです。

これに対して、フクヤマが「歴史の終わり」で示したような「民主化」というのはどういう位置づけになるのかというと、イラクみたいな状況では「民主化」というのはまったく答えにならない、ということでした。

フクヤマは基本的にこのような過激なイスラム原理主義というのはグローバル化の影響によって、民主主義の社会の中にいるイスラム移民二世・三世の世代がアイデンティティー・クライシスを起こすことによって生まれる、という解釈をしております。

今後のアメリカの成り行きですが、フクヤマはブッシュ後にはアメリカ国民の間で右でも左でも孤立主義が高まると予測しており、これに対処するために中道連合を形成するのが必要だ、という認識を示しておりました。

この中でもまず注目だったのは「イラン問題」について。

フクヤマにとってイラン問題の解決法は三つあり、それぞれ挙げると、

1、軍事力による強制的政権交代
2、国連安保理による制裁
3、ライスの提唱するような平和的な政権交代

ということになります。もちろんフクヤマは1の軍事力によるのはもう無理だと判断しており、やはりライスのような(リアリスト的な)和平的なプロセスがよいと考えているらしいです。

次に面白かった質問は、年をとったおばさんがした「ネオコン=ユダヤ人・イスラエル問題」

フクヤマはこれについて本の中でも一章使って書くつもりだったらしいのですが、結局はやめたといっておりました。

まず彼はクラウトハマーの例を出して、「ネオコンはたしかにイスラエル右派の外交政策を自分の中で思想化してしまっている」という指摘。

その他にもイスラエルロビーの弊害などをさらっと触れておりましたが、どうも歯切れの悪い印象。今回のミアシャイマー・ウォルトみたいな直接的な批判は行っておりません。

アメリカがイラク侵攻をしたのはイラクのオイルを狙っていたからではないか?という質問には、たしかにそれもあるかも知れないが、それよりも9・11のミスのおかげでインテリジェンスに関してブッシュ政権が必要以上に敏感になっており、そこで脅威を感じすぎてしまって侵攻した、という独自の分析を披露。


◆The Israel Lobby John Mearsheimer and Stephen Walt
http://www.lrb.co.uk/v28/n06/print/mear01_.html

◆ミアシャイマー等のイスラエルロビー批判論文の日本語訳(その一)阿修羅より抜粋
http://www.asyura2.com/0601/war79/msg/701.html

米国政府はイスラエルに継続的な外交的支持も与えてきた。1982年以降、米国はイスラエルを批判する32の安保理決議に拒否権を行使したが、これは他の常任理事国の拒否権行使の合計よりも多い。米国はアラブ諸国がイスラエルの核兵器をIAEA(国際原子力機関)の議題にすることを妨害してきた。

米国は戦時にはイスラエルを助け、和平交渉時にはイスラエルの立場に立った。ニクソン政権はソ連の干渉の脅威からイスラエルを守り、10月戦争の時にもそれを再供給した。米国政府はこの戦争を終結させた交渉と、その後の段階を追った長期に渡る過程の両方に深く関与した。それは、米国が1993年のオスロ合意に先行する交渉と合意後の交渉に重要な役割を果たしたのと似ている。

いずれの場合でも米国とイスラエルの担当者の間には時折摩擦が見られたが、米国は一貫してイスラエルの立場を擁護した。2000年のキャンプデービッドの米国人参加者の一人は後に「我々は余りに頻繁に働いた・・・イスラエルの弁護士として」と語っている。結局、ブッシュ政権の中東を転換させるという野心は少なくとも部分的にはイスラエルの戦略的状況を改善させることを狙っているのだ。

イスラエルの戦略的価値を疑う最後の理由は、イスラエルが忠実な同盟国としては行動していないことにある。イスラエルの当局者は米国の要求を頻繁に無視し約束を破る(住宅建設を止めるとかパレスチナ人の指導者の暗殺を差し控えるという約束を含む)。

イスラエルは細心の注意を払うべき軍事技術を中国のような米国の潜在的な対抗者に供与してきた。国務省の査察官はそれを「体系的で増大傾向にある、公的に承認されない供与」と呼ぶ。また、会計検査院によれば、イスラエルは「米国の全ての同盟国の中で米国に対し最も活発なスパイ活動を行って」いる。

1980年代初めに多量の機密物質をイスラエルに与えたジョナサン=ポラードの例(それは伝えられる所ではソ連のユダヤ人の出国ビザの増加の引き替えにソ連に譲渡された)に加え、2004年には米国国防省の重要な担当者であるラリー=フランクリンが機密情報をイスラエルの外交官に渡したことが明らかになって新たな物議をかもした。イスラエルは米国に対して諜報活動を行う唯一の国であり、自国の重要な後援者に対し諜報活動を行う意欲はその戦略的価値により深い疑いを投げかける。

◆ミアシャイマーとウォルトのイスラエルロビー批判論文の日本語訳(その二)阿修羅より抜粋
http://asyura2.com/0601/war79/msg/726.html

ユダヤ系米国人は米国の対外政策に影響力を行使するために多数の強力な組織を作り上げた。その中でもアメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)が最も強力で有名である。1997年にフォーチュン誌が米国の国会議員とそのスタッフにワシントンで最も強力な圧力団体を列挙するように依頼したところ、アメリカ・イスラエル公共問題委員会は米国退役軍人協会に次いで二番目に挙げられ、AFL-CIO(米国労働総同盟産業別組合会議)や米国ライフル協会より上位であった。ナショナルジャーナルが2005年3月に行った研究でも同様の結果となり、アメリカ・イスラエル公共問題委員会はワシントンでの「影響力番付」で全米退職者協会と同点の二位であった。

部分的にはユダヤ系の有権者の大統領選での影響力のおかげなのだが、イスラエル系圧力団体は行政機関にも重大な勢力を持っている。ユダヤ系住民は全体の3%未満の人口しかいないのだが、彼らは民主党と共和党の両方の候補者に多額の選挙献金を行う。ワシントンポスト紙は、民主党の大統領候補は選挙資金の60%をユダヤ系の支援者から得ているとかつて推計した。そして、ユダヤ系の有権者は投票率が高く、カリフォルニア・フロリダ・イリノイ・ニューヨーク・ペンシルバニア等の重要な州に集中しているために、大統領候補者は彼らの反感を買わないための努力を厭わない。

イスラエル系圧力団体の物の見方は主流派のマスメディアでも優勢である。「中東専門家の間の討論はイスラエル批判を想像することすら出来ない人々に占拠されている」とジャーナリストのエリック=オルターマンは記している。彼は反射的かつ無制限にイスラエルを支持すると期待できる61人の特別寄稿者(コラムニスト)と解説者を列挙する。

逆に、彼はイスラエルを一貫して批判するかあるいはアラブの立場を承認する専門家をたったの5人しか見つけられなかった。新聞は時折イスラエルの政策に挑戦する特集記事を載せるが、意見の均衡は明らかに逆側にある。このような記事を米国国内で主流派のマスメディアが報道することは想像するのも難しい。


(私のコメント)
アメリカの外交が今後どのように変化して行くかについては、日本の将来にも大きく関わりがあるので注意しなければならない。その中でアメリカの保守派の学者の一部からイスラエルロビーに対する批判が出始めている。この事は9・11テロの後の「株式日記」でも論じてきたのですが、中東政策の失敗の後は孤立主義的な傾向が深まるだろうと私も書いてきた。

アメリカはもはやイラクのような2000万人足らずの小国ですら統治できないような国力しかない。13万のアメリカ兵も軍事基地の中に閉じこもり治安活動が出来るような状況ではないらしい。いくら制空権を支配したところでテロリストを攻撃するには手も足も出ない。テロリストは住民の間に紛れ込んでいるから歩兵でもって虱潰しにしないとどうにもならない。

このような状況だから、フランシス・フクヤマ氏もイラン攻撃については軍事介入については無理だと断定している。イラクですら無理だったのだから当然の事ですが、イランについては安保理の制裁でも政権の交代は出来るのだろうか。かえってイランの強硬派を勢いづかすだけだろう。

このようにアメリカのネオコン=イスラエル政権は袋小路にはまってしまって、アメリカは世界中から白い目で見られるようになり、国内でも世論が分裂してベトナム戦争当時のように反戦運動も活発化して、経済力も疲弊してカーター政権の頃のような自信喪失状態になるのではないだろうか。

アメリカを蝕むイスラエルロビーに関しては、ミアシャイマー氏やウォルト氏などがはっきりとした批判を論文で発表するようになりました。やがてはイラク侵攻の失敗からネオコン=イスラエルへの批判の高まりとともに世論の動向も注意が必要だろう。もともとキリスト教右派はKKKなどの過激なグループとも無関係ではなく、ユダヤ人に対する批判も高まる事もあるだろう。

ネオコンとキリスト教右派との連携についても書いてきましたが、テレビ伝道師などへのイスラエルの工作が影響しているようだ。キリスト教は原理主義化すればするほどユダヤ教に近くなり、ハルマゲドンを信ずるなどのオカルト的な面もあり、信者の数は6000万人以上もの大集団で、アメリカは急速に宗教国家化している。

もはやアメリカは70年代の頃までのようなリベラルなアメリカではなくなり、宗教右派の勢力が全土を覆いつくすようになって、映画などを見ても独善的な宗教観が出てきて、おかしな映画が増えてきている。国力が衰退するにつけてアメリカにもネオナチ的な傾向も出てきて、過激な保守派が台頭してくるだろう。宗教右派がその母体となって国民の不満をユダヤ人や非白人に向ける事もあるかもしれない。

最近では不法移民に対する法案に反対する大規模なデモが起きていますが、白人の保守派も危機感を募らせて移民に対する締め付けも強まってきたようだ。このようにアメリカ人から寛容さが失われて排他的になり、やがてはユダヤ人に対する排斥運動にも発展するかもしれない。その要因の一つになりかねないのはイラク戦争の失敗ですが、あまりにもイスラエルよりの政策はイスラエルロビーによる工作活動によるもので、アメリカ人の怒りがユダヤ人やイスラエルに向かいかねない。

イラク攻撃がアメリカの石油確保が目的なのか、イスラエルに敵対するイラクを叩く為だったのかは分かりませんが、その為にアメリカ兵が2300人も戦死してその10倍もの負傷兵を出している。おそらくアメリカ人は何のためにイラクで戦っているのか知る時が来るだろう。その為にはもっと多くの戦死者が出ないとアメリカ人はわからないのだろう。


 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ HOME > 戦争79掲示板


  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)|(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(なしでも可能。あったほうが良い)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
最新投稿・コメント全文リスト  コメント投稿はメルマガで即時配信  スレ建て依頼スレ
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。