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シーア派民兵の横暴は米国の過失による|イラク情勢ニュース
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投稿者 white 日時 2006 年 4 月 23 日 16:16:34: QYBiAyr6jr5Ac
 

□シーア派民兵の横暴は米国の過失による|イラク情勢ニュース

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0001209;jsessionid=gb9v2uzbx3

2006/04/22(土)

  [飛耳長目録 today'snewslist]

☆米国はスンニ派ゲリラを重視し、シーア派民兵を無視した

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☆★米国はスンニ派ゲリラを重視し、シーア派民兵を無視した
  U.S.ignoredShiitemilitias,focusedonSunniinsurgency
ナイト・リッダー 2006年4月18日
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http://www.realcities.com/mld/krwashington/14364039.htm

 バグダッド発: シーア派民兵がイラクの治安部隊に浸透し住宅地を支配
している−−米国政府高官は2年間以上もこう警告を受けていたのに、彼ら
はそのことへの対抗措置を怠ってきたと米政府高官(複数)が指摘した。

 今では米政府高官は民兵がイラクで優先される治安問題だとして、一般市
民の死亡事件はスンニ派に基盤を置く反政府ゲリラよりも彼ら(シーア派民
兵)によるものが多いと非難し、イラク政府がもっと早く彼らの影響力を止
めることを要求している。

 米政府高官はスンニ派ゲリラとの戦闘とイラク人治安部隊の募集・訓練に
焦点を当てたせいもあって、対策を講じないできたことを認めた。

 米軍の広報責任者であるリック・リンチ少将は、「昨年、われわれが手が
けた問題のなかでは、(シーア派)民兵は重要問題にあがってなかった」と
最近の会見で説明した。

 米軍が対策を講じなかったことは、イランからの支援を受けた民兵にイラ
ク政府の内外で大勢力になる機会を提供することになり、彼らを排除するこ
とが今では難題であることを米政府高官は認めた。

 ◆米政府の過失とは:

 −−ホワイトハウスとペンタゴンの高官は、2つのシーア派民兵、つまり
バドル旅団とマフディ軍によって危険が高まっていることについて、アメリ
カ人諜報機関から次々と出される警告を無視した。

 −−バドル旅団はイランが支援するイラク・イスラム革命最高評議会(S
CIRI)の武装部門であり、SCIRIはイラク最大のシーア派政治勢力
である。寡婦ディ軍は急進的聖職者ムクタダ・サドルに忠誠を誓っている。

 −−高い地位にあるイラク人グループは、資金もなく先細りになっている
私兵を解散するよう各民兵指導者を説得することを2004年に承認した。

 −−バグダッド駐在の米国外交官たちは、政治権力をにぎったたす右派で
あるシーア派が民兵の活動を抑制するよりは拡大するだろうということを、
なかなか認めなかった。彼らの多くは、民兵メンバーが組織を離脱して、大
した問題もなく治安部隊に統合されるものと信じた。

 −−シーア派民兵への対抗措置は、外国人テロリストとサダム・フセイン
政権の残存勢力がイラクの問題だという政府の議論を弱めただろう。

 アメリカ軍はイラクに薄く広く兵力を展開したこともあって、スンニ派ゲ
リラを抑え込む効果を挙げられないことも一役買った。ゲリラがシーア派の
文民を殺しつづけたので、シーア派は民兵を唯一の自衛手段だとみなすよう
になった。

 サマッラにあるシーア派の聖廟が2月に爆破されてからの数週間に、何千
人でないなら何百人ものスンニ派住民が射殺または絞殺され、あるいは拷問
で殺されたが、民兵と内務省内にいる彼らの仲間がその殺害の犯人だと思わ
れている。

 民兵を厳しく取り締まるようシーア派主導の政府を説得する米国の努力は
遅すぎて、遺恨を生じさせている。多くのシーア派指導者が民兵はスンニ派
ゲリラに対抗する重要な防御策だと弁解する。

 バドル旅団の高級将校でバグダッドの事務所では仮名を使ってインタビュ
ーに応じたアブ・ハイデル・ラミは、「彼ら(アメリカ人)は45年間にわ
たってスンニ派がわれわれを殺してきたことを忘れている。何をしても仕返
しされたのだ」と語った。

 2005年の初めには、今日ほど強力な民兵はなかった。2004年、サ
ドルの部下は米軍に対して蜂起して2度の敗北を喫し、バドル旅団はまだイ
ラク人治安部隊の外で作戦行動を展開していた。

 ポール・ブレマー(当時、駐イラク米国高官のトップ)と当時の米国務長
官パウエルは、2004年にサドルのマフディ軍を潰そうとしたが、米国防
総省の高官と米軍司令官は動かず、米国がスンニ派のゲリラに集中している
とき、同時にシーア派民兵と戦端を開くのは賢いことではないと主張した。

 2005年5月には、新イラク政府がイラク・イスラム革命最高評議会の
主要人物でバドル旅団と親密なバヤン・ジャブルを内務省のトップに任命し
た。内務大臣は全国の警察と幾つかの特殊治安部隊を監督する。

 暫定政府が発足して1ヶ月もたたないうちに、バグダッドでスンニ派聖職
者の死体が発見されるようになった。多くの死体には、切り傷や打撲傷、明
らかに電気ドリルで開けられた穴など、拷問の痕があった。

 他方、サドルの民兵は再編をおこなって、州ごとの事務所はバグダッドの
全国評議会に統合され、マフディ軍の指揮官はより多くの戦術的指揮権を与
えられた。再編されたことで、マフディ軍民兵がバグダッド最大の住宅地で
200万人以上が住むサドル・シティーへの強い支配力を維持した。

 殺人は夏になっても続いた。スンニ派の家族は、殺された者たちは治安部
隊の制服を着た男たちに拘束されて、内務省の車に似たSUVで連行された
と証言した。

 イラクの政治家はアメリカ人の介入を働きかけたと言った。だが彼らは同
情の言葉をもらっても、なんの対応もなかった。

 2004年6月から2005年4月まで内務大臣をつとめたサラハ・アル
・ナキブは、「アメリカ人は地域の問題とその深刻さを理解できなかった」
と話した。彼はラムズフェルド米国防長官と会って民兵の問題を提起し、イ
ラクにイランを影響が広がっていると言った。「彼らは私たちを相手にしな
かった」。

 米国政府高官たちはシーア派民兵(の存在)が大問題になるだろうと、ず
っと気づいていた。

 ワシントンの政府高官は、民兵の勢力が大きくなっていることへの警告は
2003年後半に始まって、2004年と2005年を通じて、CIAや国
防総省諜報部、バグダッドの米国大使館などのさまざまな諜報機関からあが
っていた、と指摘した。

 ・・・(略)

 昨夏、駐バグダッド米国大使としてのハリルザドの着任は民兵の脅威をめ
ぐる議論を新たなものにした。彼の最初の記者会見の1つで、ハリルザドは
米国は民兵に反対だと述べた。

 昨年11月、アメリカ軍が内務省の秘密地下室で160人以上の虜囚を発
見したとき、問題は注目を引いた。多くの者が皮のベルトと鉄の棒で殴打さ
れ、小さな獄房に囚人が何十人も詰め込まれて糞尿(ふんにょう)にまみれ
て座らされていた。この施設を知っていた2人の警察幹部は、それを管理し
ているのはバドル旅団だと説明した。

 バグダッドの米国大使館にいる2人の当局者は、地下房が捜査される前、
米国はイラクにおいて何を任務としているのかと尋ねられた。彼らのうちの
1人が回答した−−「すぐに気にとめるべきものは何もない」と。

 現在の国民議会議長でスンニ派の大物政治家でもあるアドナン・パチャチ
は、昨年このような複雑な状況にアメリカ人が関心を寄せなかったことは理
解できると述べた。

 「いわゆるスンニ派ゲリラはアメリカ人への敵対作戦を活発に進めている
が、バドル旅団は−−おそらくマフディ軍も−−アメリカ人を攻撃していな
い。バドル旅団はむしろアメリカ人を敵に回さないように、彼らを怒らせな
いように、慎重に行動してきた」とパチャチは言った。「彼らの最初の反応
が自分たちを攻撃する者に向けられるというのは当然だろう」。

 イラク・イスラム革命最高評議会の指導者とサドルの勢力は、アメリカ人
がスンニ派ゲリラを釣りあげ治安を確立することに失敗したと非難する。

 通商大臣であるサラム・アル・マリキは、「私は民兵には反対だが、イラ
クの情勢ゆえに、われわれは自分を守るために民兵を必要としている」と語
った。「アメリカ人はイラクの民兵について何も判ってない」。マリキはサ
ドルの政治交渉者のなかの重要人物で、米軍のイラク駐留を嫌っている−−
「アメリカ人はイラクの民兵についてなにも判ってない。いかなる解決策も
だせやしない」。

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