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ジャパンマネーで「虐殺支援」!?サマワでも治安機関が「住民を拘束・殺害」との報告
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投稿者 Kotetu 日時 2006 年 4 月 25 日 22:03:18: yWKbgBUfNLcrc
 

ジャパンマネーで「虐殺支援」!?サマワでも治安機関が「住民を拘束・殺害」との報告

サマワの橋が完成 自衛隊が建設支援 - イラク

【サマワ/イラク 18日 AFP】自衛隊の発表によると、バグダッド南方250キロメートルのサマワで自衛隊が建設を支援していた橋が18日完成し、開通した。橋はサマワの2つの村落を結ぶもので、この他に自衛隊は同地区で7キロにわたる新しい道路の舗装も行った。写真は開通した橋で警備に当たる自衛隊員と談笑するイラク人の少年。(c)AFP/AHMAD ABDEL RAZAK


 先日、サマワ在住の情報提供者からメールが送られてきた。しばらく連絡がなかったので心配していたのだが、どうやら大変な目にあっていたようだ。バグダッドやラマディ等、イラク中部・西部ほど酷くないとは言え、少なくとも現地住民にとっては、サマワもけして「安全」だとは言えないようである。しかも、その混乱の原因に日本が関与している疑いもあるのだ。

続き)
■拘束され殺害されるサマワ住民

 「やあ、兄弟。元気かい?この間、連絡が取れなくてすまなかった。今のサマワの状況は最悪だよ。バドル団の連中が街を牛耳っていて、理由もなく人々を拘束して殺しているんだ。私も連中に捕まって、危うく殺されるところだった・・・」。

 彼の身の安全のために仮にアリと呼ぶことにしよう。アリは私に協力する情報提供者の一人で、サマワ在住のイラク人だ。アリから23日付けで届いたメールには、これまでにない厳しい状況が報告されていた。アリの言うバドル団とは、シーア派有力政党「イラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)」下の民兵組織で、泣く子も黙る「殺人集団」だ。「治安維持」の名目で次々に人々を拘束、激しい拷問の後、殺害しており宗派間対立を煽っている。
*バドル団についてはこちら↓を参照。
http://homepage2.nifty.com/rei-ngo-report/fridai051021.htm

 アリ曰く、サマワのイラク警察・軍はバドル団のメンバーで占められており、この間の宗派間対立はサマワ情勢にも悪影響を与えているとのこと。スンニ派とシーア派の間での「宣戦布告」はまだないが、いつそのような状態になってもおかしくないのだという。
 

■ジャパンマネーで「虐殺支援」?

 アリの言うように、もし本当にイラク警察がサマワで人権問題を起こしているのならば、日本にとっても大問題だろう。外務省は「対イラク支援」として、400万ドルをかけサマワのあるムサンナ州の警察訓練プログラムを実施中なのである。つまり、為替相場によるが約4億5000〜7000万円もの税金を投じて現地警察を訓練した結果が「毎日のように誰かがイラク警察に殺され道端に捨てられている」(アリ談)なのだから。

 一歩譲って仮にアリの報告が誇張だとしても、イラク内務省下の治安部隊がスンニ派虐殺に加わっていたのは、治安部隊を組織し鍛え上げた米軍ですら認めていることである。それを知りながら外務省がイラク内務省の「治安維持」への援助を続けているのであれば、それはもはや「人道支援」ではなく「虐殺支援」だ。ムサンナ州での警察訓練の他にも、外務省はイラク内務省に対し、警察用車両(バス、オートバイ、防弾車を含む)供与のために計5400万ドルを投じているのである。


■外務省に聞いてみた

 外務省はあまりに無知なのか、それともあまりに無神経なだけなのか。早速、外務省中東第二課に電話して聞いてみた。

シバレイ:「内務省下の治安部隊が特にスンニ派住民を拷問したり、殺害したりしていたことはご存知なのでしょうか?」

中東第二課:「そういう報道があったことは存じています」

シバレイ:「内務省の問題はご存知なのですよね?日本の国民の税金がイラクの人々を拷問したり、殺したりすることに使われるのは遺憾だとかイラク政府のほうに伝えたりはしないのですか?」

中東第二課:「もちろん、そのようなことはあってはいけないことだと思いますし、今後、新政権が発足したら国民融和への働きかけをしたいと思います」

シバレイ:「今後?今までは人権問題での協議はしなかったのですか???」

中東第二課:「ご指摘の件についてはイラク政府の方で調査中ですから、その結果を待ちたいと思います」

シバレイ:「内務省の問題は限りなく黒に近いグレーかと思うのですけども。中立的な立場をとるのであれば、せめて真相が明らかになるまで、内務省向けのプロジェクトを一時停止するべきなのではないでしょうか。ムサンナ州での警察訓練プロジェクトも継続されているのですよね?」

中東第二課:「個別の案件については…」

シバレイ:「内務省への援助を行うこと自体について、外務省さんのご意見を聞いているわけです。問題があるかもしれないけど、とりあえず援助は続けるというのが、外務省さんのスタンスだと考えていいのですね?」

中東第二課:「今のところ、内務省への援助を停止するというような話はありません」


■人権に恐ろしく鈍感な「人道復興支援」

 電話を置いて思わずため息をついた。外務省の見解は予想通り。「人道復興支援」を銘打ちながら、本来最優先されるべき、現地の人々の人権には恐ろしく鈍感である。そんな無神経で無責任な「支援」など、暴力以外何ものでもない。一事が万事。「サマワは安全だ」とやらおっしゃるお偉方達も、そのオウム返しするマヌケなメディア関係者達も、サマワの「安全」の裏に何があるかは知ったことではないのだろう。


登録日:2006年 04月 24日 17:27:26
「シバレイのたたかう!ジャーナリスト宣言。」
「ちょいカゲキなフリージャーナリスト 志葉 玲 が斬る、社会問題・国際情勢」

http://www.actiblog.com/shiba/5411


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