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米国のイラク帰還兵が時限爆弾になる [イラク情勢ニュース] 
http://www.asyura2.com/0601/war80/msg/878.html
投稿者 white 日時 2006 年 5 月 22 日 23:03:59: QYBiAyr6jr5Ac
 

□米国のイラク帰還兵が時限爆弾になる [イラク情勢ニュース] 

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0001245;jsessionid=5d69fu3c61

URUKNEWSイラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2006/05/22(月)

  [飛耳長目録 today'snewslist]

☆誰か、わが兵士たちを助けよ?  ダール・ジャマイル

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☆★誰か、わが兵士たちを助けよ?
  SupportOurTroops,Anybody?
ダール・ジャマイルのイラク速報 2006年5月17日
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**DahrJamail'sIraqDispatches**
**VisittheDahrJamailIraqwebsitehttp://dahrjamailiraq.com**

 ※ 私が最高司令官である限り ※

 イラクにおいて暴力が多発しているなか、2003年3月にイラク侵攻が
始まって以降、少なくとも2450人の米軍兵士が死亡し、その10倍ほど
の数が重傷を負った。もし現在の傾向が続くなら、1日平均3人以上が殺さ
れるという5月は、兵士にとって、これまでで最も占領軍の死亡者が多かっ
た月の一つとなるだろう。5月前半の16日間だけで、すでに54人の有志
連合軍兵士が死亡した。

 イラクに駐留する米軍兵士の72%が米軍は1年以内に撤退すべきだと考
え、25%以上が米軍は即時撤退すべきだと考えている理由を上記のことが
説明している。この世論調査では、「必要とされる限りとどまる」という戦
犯ブッシュの要請に応えたいという者はイラク駐留部隊の5人に1人しかい
ないという結果もでた。

 注) Zogby International 
 http://www.zogby.com/NEWS/ReadNews.dbm?ID=1075

 訳注: イラク駐留米兵、72%が年内撤退をに賛成
 http://www.geocities.jp/uruknewsjapan2006/0603_72percent_support_for_withdrawal.html

 4年目に入って強化されつつある占領は、既に55万人のイラク戦争体験
者を生み出した。部隊の士気はかつてなく低く、ブッシュ支持率並みの速さ
で低落している。情勢の悪化につけ加えるべきは、「最高司令官」のバカげ
た誓いに愚かに固執していることである。

 彼はこう言った−−「制服組の皆さん、私は皆さんに誓約します。私が最
高司令官である限り、アメリカは自動車爆弾や暗殺者を前にして逃げだすこ
とはしません。アメリカ人の大多数はイラクで2つのことを求めています。
つまり、わが軍が勝利し、できるだけ早く兵士が帰還する姿を彼らは目にし
たいのです」と。「それが私の目標です。完全な勝利以外にありません」。
そう、彼がベトナムで兵役につくことを完全に免れる以外になにもしなかっ
たことなんて、部下の兵士たちは誰もがよく知っている。

 他方で、イラクから帰還した兵士たちは、臆病な司令官のうわべだけの言
辞に慰められることはほとんどない。兵士を支援するために必要な医療措置
は、減税が通過するたびに不足しつつある。

 兵士がイラクから帰国すると、イラクの修羅場から身体的・精神的に回復
するために必要な支援がほとんど受けられないのだ。給料と恩恵措置は削減
され、多くの場合、既に不足している健康管理はたちまち受けることが困難
になる。

 その一つの例が海兵隊のジェームス・クロスビー兵長だ。彼は砲弾の破片
で内臓に裂傷を負い両足が麻痺したあと、ストレッチャーにくくりつけられ
てイラクを出発した。彼が治療のための帰国にむけて戦闘地域を出たとき、
軍が給料を半分に削減したことを知った。「戦場を離れる前に、彼らはコン
ピューターにIDカードを通し、基本給にもどす」という。

 注) Iraq:InjuredTroopsPayCutInHalf
 http://www.informationclearinghouse.info/article7003.htm
 訳注: クロスビーの給料は月2500ドルが1200ドルに下がった。


 ※ もちろん彼は部隊を支持する ※

 退役者となると話は違って、ますます多くの者が気づき始め、彼らの「最
高司令官」が言っていることとやっていることのギャップが大きくなってい
るという事実が浮上している。ブッシュはイラク駐留部隊を支持すると報道
陣に発表してまわっているが、軍のウェブサイトでさえ「退役者は医療を受
けられなくなるかも」(2006年2月28日)のような記事を掲載した。
そこには次のように書かれている。
 注) http://www.military.com/NewsContent/0,13319,89556,00.html

 もしホワイトハウスが予算案通りにするなら、ブッシュ大統領の赤字半額
解消の約束を実現できるように、重傷でない治療を受けている者のうち少な
くとも何万もの退役軍人が数年内に治療が後回しにされるか、拒否されるだ
ろう。退役軍人への医療費が跳ね上がっているにもかかわらず、ホワイトハ
ウスの予算案は2008年に削減することを想定しており、その後もさらに
削減する。

 ブッシュ大統領の2007年予算は361億ドルを退役軍人支援に当て、
2006年レベルを上回っているが、2007年以後は毎年削減される。そ
うして彼らの「最高司令官」はその後の5年をかけて退役軍人支援の予算を
100億ドル削減する予定だ。


 ※ 兵士への支援=ペンタゴン方式 ※

 治療が行き届かない兵士を救うために、われらの政府は巧妙な解決策を考
案したが、それは彼らを戦わせつづけるというものだった。先週、米軍が戦
病兵を戦場に送り返して、戦病兵に関する軍自身の規則を破っていることが
発覚した。ハートフォード・コーラントによる最近の記事には次のように書
かれている。

 注) Report:SuicidalTroopsSentIntoCombat
 http://www.truthout.org/docs_2006/051406B.shtml

 上官が精神疾患に気づいていていながら、重傷の心理的疾患をもつ米軍兵
士がイラクに派遣されたり、戦場に置かれ続けてきた−−14日付の新聞で
報道された。

 その記事にはさらに、2004年と2005年に自殺した兵士の一部は精
神的苦痛の兆候が明らかであるのに前線任務につかされており、精神医療カ
ウンセリングをほとんど受けられないか全然受けられず抗鬱(うつ)剤を処
方されていた、と報じた。


 ※ 帰還兵が時限爆弾になる ※

 医療専門家のあいだには、兵士は帰国した時点で適切な治療を受けるとい
う不文律がある。クリーブランド州立大学の心理学教授ジョン・ウィルソン
は、「(帰国後)最初の5年内に処置しないと、帰還兵は障害の問題を抱え
ることになる」と指摘する。4月30日付けのAP通信記事において、ウィル
ソン教授はさらにこう述べている−−「イラクは24時間以上も敵と対峙し
た状況が続くので、信じられないほど全時間を拘束されるとということもあ
る。私たちがベトナム戦争から学んだことの一つは、過度に興奮しすぎた状
態にいったん入ると、それが消えないということだ」。

 注) IraqveteransturntoVAcenterstohealemotionalbattlescars
 http://www.ohio.com/mld/ohio/news/14468249.htm

 アンドレス・ラヤ(19歳の海兵隊員)の悲劇的な死はそのような状態だ
った。この若者は故郷セレス(カリフォルニア州)で警官と銃撃戦を展開し
て自殺することを決意した。イラクでの任務に復帰することが迫っていて、
それを回避したいというのが明らかな動機だった。

 2004年4月のファルージャへの米軍攻勢に参加したラヤは、休暇をと
って2005年1月8日に米国に帰った。母親は後に『モデスト・ビー』に
息子の様子をこう書いた−−「息子は別人になって帰ってきた」と。

 注) Cop,GunmanDead-Marinekilledaftershootingofficers
 http://www.modbee.com/local/story/9750300p-10616529c.html

 彼はイラクに戻りたくないと何度か家族に話していた。現地の警察による
と、ラヤはポンチョ姿で酒場に行き、「世の中をどれほど嫌いになったか」
について話していた。彼は店の主人に警察に電話するよう頼んだ。警察のサ
ム・リノが電話に出た。リノが来ると、ラヤがポンチョの下に攻撃用兵器を
持っているのを見つけた。彼はリノを撃った。別の警察官が酒場に来ると、
ラヤは彼の後頭部を2度撃ち、殺害して姿を消した。三つの警察署、カリフ
ォルニア高速パトロール、SWATが取り乱した帰還兵を捜索した。彼らが
ラヤを発見したとき、短時間だが激しい銃撃戦が展開されたあとで、ラヤは
60発の銃弾を浴びて死んでいた。


 ※ PTSD: Post(〜の後)という理由 ※

 イラクから生きて帰った退役兵士たちは、怒り、激情、孤独感、不眠、苦
悩、反社会的行為などを含むPTSD(心的外傷後ストレス障害)の後遺症
とたたかうなかで、すぐに自分たちの生活の再建という課題に直面する。4
月28日付けのAP通信によると、ロバート・ホーンベック伍長(23歳)
が失踪し12日後にサバンナ(ジョージア州)のホテルで発見された。

 注) Deadsoldierfoundinhotelairconditioner
 http://edition.cnn.com/2006/US/04/29/missing.soldier.ap/

 「フォート・ベニンの兵士の所持品と一緒に発見された死体は、ロビーに
悪臭がするという客の苦情があったあと、繁華街のホテルで見つかった」と
記事に書かれていた。ホーンベックは第3歩兵師団に同行してイラクで1年
を過ごし、この7月には同じ大学の恋人と結婚することになっていた。彼が
結婚するかわりに、「ホテルの維持管理スタッフが大きな空調使節のなかで
1人の男の死体を発見した」。彼の父親は、ホーンベックは死ぬときにひど
く酔っていたと考えている。

 その後も、イラクでの体験から重度のトラウマをわずらって帰郷した兵士
たちがいる。アイオワ出身の兵士ジョシュア・オンビは、PTSDの治療に
支援を得られなかったために、帰還して自分の母親の前で自殺した。

 注) AnIowacouple'ssonkilledhimself
 whilesufferingfrompost-traumaticstressdisorder
 http://www.informationclearinghouse.info/article13309.htm

 22歳の帰還兵の両親は、息子の記憶にあるウェブサイトを作ることで喪
失感を癒(いや)そうと決め、母親はそこに他の兵士から届けられた電子メ
ールを掲載した。−−「一日のうちに何百回もあるんだ。悲痛な話がとても
多すぎる。人の名前と街の名が違うだけで、同じ話が何度も何度も繰り返さ
れるみたいだ。泣き叫びたくなるくらい痛ましい」。

 イラクとアフガニスタンから戻った陸軍と海兵隊の幾つかの部隊を調査し
たところ(2004年)、ニューイングランド医療ジャーナルに発表された
が、PTSDに罹った者の23〜40%しか治療を受けてなかったことが明
らかになった。PTSD(心的外傷後ストレス障害)が「post=後」と
名づけられた理由は、最も深刻な症状は通常トラウマ(精神的外傷)のあと
時間がずっとたってから現れるからなのだが。


 ※ 行政監査事務所などの告白 ※

 先週、行政監査事務所(訳注:会計検査院から改称)は、「政府の調査に
よると、イラク戦争とアフガニスタン戦争を体験し心的外傷後ストレスの徴
候を示した米軍人のうち、さらに精神衛生上の治療や評価を紹介された者は
4分の1以下だった」と発表した。

 にもかかわらず、退役軍人局(VA)は、イラクで従軍経験のある退役軍
人の35%が、これまでに戦争に起因する感情問題を訴えてVAに治療を求
めてきたことを認めた。この統計資料は米陸軍の調査でも確認されている。

 ジュディス・コバーンが『トム・ディスパッチ』に書いた文章「傷病兵の
冷遇」(今年4月)は次にような多くの驚くべき統計を暴露している。

 注) http://www.tomdispatch.com/index.mhtml?mm=4&yr=2006

 VAによると、退役軍人の3人に1人近くが精神衛生上の障害と診断され
て、VAに入院経験があるか、VAの外来診療を受けたことがある。イラク
またはアフガニスタンに従軍した兵士に対する陸軍の最近の調査でも、この
数字は一貫している。(占領がどれだけ長く続くかにもよるが)、この率は
50万以上といわれる要治療の退役軍人をもっと増やすことになりそうだ。

 VAの身体障害対策は政府がイラクに侵攻する前から既に満杯状態だった
とVAは認めているが、2004年には、身体障害者からの30万件の訴え
が処理しきれなかった。現在、未処理件数は倍増して54万122件になっ
ている、と、VAが報告している。2006年4月には、訴えの25%は審
査するのに6ヶ月を要した。つまり働けないほどの重傷を負った退役軍人は
半年も放置されるのだ。さらに悪いことには、採用されなかった申請を処理
してもらうには、何年もかかることがしばしばである。これまでイラクとア
フガニスタンの戦争体験者は12万3000人が身体障害の申請をだした。
それでも予算要求では、こうした申請を処理するVA職員を増やせという議
会の要求に大して、ブッシュ政府は常に抵抗をしてきた。


 ※ わが兵士たちを支援せよ: 誰か ※

 イラク侵攻開始3周年の翌日、3月20日におこなった演説のあとの質問
に答えて、ブッシュはこう言った−−「皆さんにできる最良のことは、わが
軍の兵士を助けることです。息子を合衆国軍隊に入れた家族を見かけたら、
彼らをありがたく思っていると言葉をかけてください。助けがいるか尋ねて
ください」と。

 注) http://www.whitehouse.gov/news/releases/2006/03/20060320-7.html

 今は気にせず立ち上がるときだ。自家用車のバンパーに「わが兵士たちを
支援せよ」と書いた黄色いリボンを貼るよるましだろう。アメリカ合衆国の
愛国的市民はわが兵士たちを喜んで支援しているだろうか? なぜなら、彼
らのとんでもない「最高司令官」にはそのつもりはないのだから。

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※URUKNEWS イラク情勢ニュース(webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/  
※イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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