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日米安保条約は中国が対象敵国なのに、米中関係がパートナーになるのなら日米安保は必要なくなるはずである。
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投稿者 TORA 日時 2006 年 5 月 27 日 15:17:21: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
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日米安保条約は中国が対象敵国なのに、米中関係が
パートナーになるのなら日米安保は必要なくなるはずである。

2006年5月27日 土曜日

自主防衛論が封印された討論会では聞いている意味がない!

◆「ジャップは裏切り者」 72年にキッシンジャー氏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060526-00000181-kyodo-int

【ワシントン26日共同】ニクソン米大統領の中国訪問など1970年代の米外交政策を主導したキッシンジャー大統領補佐官(後に国務長官)が72年夏、田中角栄首相が訪中して日中国交正常化を図る計画を知り「ジャップ(日本人への蔑称(べっしょう))」との表現を使って日本を「最悪の裏切り者」と非難していたことが、26日までに解禁された米公文書で分かった。

 キッシンジャー氏の懐疑的な対日観は解禁済みの公文書から既に明らかになっているが、戦略性の高い外交案件をめぐり、同氏が日本に露骨な敵がい心を抱いていたことを明確に伝えている。日米繊維交渉などで険悪化した当時の両国関係を反映しており、70年代の日米関係史をひもとく重要資料といえる。
(共同通信) - 5月26日18時30分更新


◆米中台・解かれたキッシンジャーの呪い 2002年3月18日  田中 宇
http://tanakanews.com/c0318china.htm

▼歴史のウソが暴露される昨今

 世界の情勢は今、冷戦後の10年という一つの時代が終わり、新しい時代が来たことが次第にはっきりしてくる時期に当たっているように思われる。こうした時代の変わり目は、前の時代の体制を維持するために必要だったウソが用済みになって暴露され、今まで信じ込まされてきた歴史観が間違っていたことが判明する時期でもある。

 この手の「ウソの歴史」の暴露として象徴的なものが、今年2月末日にあった。1970年代、アメリカが中国と国交を回復した理由は、一般には「ソ連に負けないよう中国と手を組むことにした」という「敵の敵は味方」の冷戦理論で説明されているが、実はそうではなく、アメリカはベトナム戦争の泥沼から脱するために中国との国交回復を必要としていたということが暴露された。

 また、アメリカは中国との国交正常化に際し、最初から台湾の主権を侵害するつもりはなかったという歴史認識が一般的だが、実はそうではなく、「北京政府が中国の唯一の正統政府で、台湾は中国の一部としていずれ併合されるべきだ」という中国政府が以前から主張していた「一つの中国の原則」を容認することを、アメリカは国交正常化に向けた交渉の冒頭から、中国に対して表明していたことが明らかになった。

 こうした事実は、アメリカの国務長官だったキッシンジャーが1971年7月、秘密裏に中国を訪問し、周恩来首相と会談したときの機密文書が、アメリカ政府がよって2月末に公開されたことで明らかになった。(関連記事)

▼「台湾問題を話さなかった」というウソ

 1972年のニクソン大統領の中国訪問の準備として行われたキッシンジャーと周恩来の会談は、冷戦が始まって以来初めて米中の指導者が会談したもので、米中双方にとって歴史の転換点となった会合だった。

 これまでこの会談については、キッシンジャーは1979年に出版した回顧録で書いていることが歴史的な事実とされてきた。「周恩来との会談では、米中関係の基本となる認識論が話し合われた。米中間には、具体的に解決しなければならない問題がほとんどなかったため、相互信頼を醸成するための抽象的な話し合いだけで十分だったからだ。台湾問題についても、ほとんど話し合わなかった」というのが、これまで歴史的事実とされてきた。

 ところが実際には、会談内容はまったく違っていた。7時間におよぶキッシンジャー・周恩来会談では、冒頭の2時間以上が「台湾問題」に費やされた。周恩来は「一つの中国の原則」を認めない限り、アメリカと外交関係を樹立することはできないと主張した。

 これに対してキッシンジャーは、北京政府が中国の唯一の正統政権であることを認め、「台湾が中国の一部だということは認められない」としながらも、台湾が中国とは別の国として独立すること(二つの中国論)も認めないと明言し、いずれ中国と台湾が統合されることが望ましいと述べ「一つの中国原則」の主要部分を認めた。

 キッシンジャーはまた、アメリカはベトナムから撤退した後、台湾に駐留している米軍の3分の2を撤収すると周恩来に伝えている。中国に北ベトナムへの支援を控えてもらい、アメリカのベトナム撤退を容易にするという策があったと思われる。

 当時すでにベトナム戦争は泥沼化していた。ニクソン政権は、キッシンジャーを北京に派遣する前に、すでにベトナムからの撤退する方針を決定しており、その際に「アメリカの敗戦」という色彩を薄めることが肝心だった。それには中国がアメリカに敵対している状況を変える必要で、中国との関係を好転させるための譲歩として、アメリカは台湾を見捨てる決断をしたのだった。

 キッシンジャーはニクソン訪中後の1973年11月にも訪中して再び周恩来と会い、翌年までに台湾にある米軍の核兵器とU2偵察機、F4戦闘機をすべて撤去する、と表明している。しかも、アメリカがこの撤去を台湾政府に伝えたのは、中国に教えてから半年も経った後だった。(関連記事)

 今年2月末に公開された機密文書の中には、キッシンジャー国務長官が北京に秘密訪問する3カ月前の1971年4月にニクソン大統領と打ち合わせを行ったときの議事録もあった。それによると、キッシンジャーはニクソンに「中国との国交が正常化したら、数カ月以内にベトナムから撤退して戦争を終わらせることができる」という非常に楽観的な予測を主張している。

(私のコメント)
昨日の続きになりますが、テレビ朝日で「朝まで生テレビ」を「日本はアメリカの属国か?」と題して放送していました。しかし登場しているパネラーが親米ポチ保守と反米左翼ばかりで、自主独立を主張しているパネラーが一人も出ていないのはなぜか? 朝生の冒頭で青山氏が言っていましたが中央官庁の事務次官二人が「日本はアメリカの属国で、戦後の占領状態が続いている」と言っていた事を述べていた。

つまりエリート次官ですら、そろそろ米軍による日本占領体制を何とかしなければならないと思っているにもかかわらず、自主独立を主張する人がテレビなどのマスコミに出られないのはなぜなのか? テレビなどのマスコミは外資の言いなりだから、日米安保を再検討しようとする世論が出て来る事はアメリカの利益ではない。しかし反米左翼は反戦平和非武装論を言っているから、アメリカにとっては都合がいい。

つまり「朝まで生テレビ」では平和憲法を守って、アメリカに守ってもらいましょうという結論しか出ないような人ばかりが討論しても意味がない。この意味では戦後のGHQによる検閲体制がそのまま生きていて、見えないように世論誘導がされているのだ。以前は小林よしのり氏が出て日本の核武装を主張していたが最近は朝生に出なくなった(出られなくなった?)

反米といった点では左翼と民族保守派では言っている事はよく似ているが、国防政策ではまったく正反対である。むしろ左翼と親米ポチ保守が国防政策ではよく似ており米軍依存体質はよく似ている。だから「朝まで生テレビ」では日本も普通の国になって核武装してアメリカとも一線を画そうと言う意見はタブーなのだろう。

なぜアメリカとも一線を画すのかは、左翼が言うように自衛隊が米軍の下請けとなり、韓国軍のようにベトナム戦争に駆り出されて戦争させられるのは賛成できない。ベトナム戦争も今から考えれば最初から負けるつもりで始めた戦争であり、地政学的にアメリカが勝てる戦争ではなかった。ベトナム戦争は民主党が始めた戦争ですが結果的に南ベトナムは共産化して共産主義の拡大に米民主党は貢献した。

このように米民主党は中国のような共産主義国家とは親密であり、アメリカに民主党政権が出来たら台湾や韓国や日本は中国に飲み込まれないように警戒が必要だ。カーター政権の頃も韓国からの米軍撤退が検討されましたが軍部の反対で中止になった。台湾の運命も米中が緊密化して中国が武力侵攻しても米軍は動かない可能性がある。このように韓国、台湾と次々と中国が勢力を拡大しても米民主党政権は容認する可能性がある。

その危険性を昨日書いたのですが、ブッシュのあとはヒラリー・クリントンが大統領になるだろう。ケリーにしてもゴアにしても大して変わりはなく、米中関係は緊密化する。F・D・ルーズベルト以来民主党は中国をアジアの覇権国家として認めているからだ。その事は90年代のクリントン大統領のジャパンバッシングで十分体験した。

将来アメリカに民主党政権が出来た場合、90年代のような無為無策を繰り返してはならない。参考になるのが72年の田中角栄の訪中であり、米中が接近したら日本も中国に接近して等距離を保つ事だ。そうしないと米中連合に日本はやられる。冒頭の記事はキッシンジャーが田中角栄にしっぺ返しを食わされた記事ですが、それを参考にすべきだ。

イラク戦争の泥沼でブッシュ政権の後は民主党政権が出来る可能性が非常に高い。その対策を今から打っておかないと90年代の二の舞になる。アメリカはキッシンジャー・周恩来の密約にあるように台湾を裏切りましたが、アメリカは自分勝手な国であり日本もいつ台湾のように裏切られるか信用できない国だ。将来、韓国もアメリカは見捨てるだろう。

田中宇氏の記事によれば、アメリカはベトナム戦争の泥沼から脱するために台湾を裏切りましたが、キッシンジャーは周恩来との秘密会談で勝手に台湾からの三分の二の米軍撤退を約束してしまった。アメリカはこのような裏切りを平気でする国であり、アメリカを信用して国防をアメリカに丸投げするのは非常に危険だ。

一般的にアメリカと言う国はアングロサクソンが支配していると見られていますが、中枢はユダヤ人の国家であり、ルーズベルトも改宗ユダヤ人であり、ブッシュ家も改宗ユダヤ人であり、アメリカはキリスト教アングロサクソンの国ではなくユダヤ国家なのだ。そう考えないとイスラエルになぜあれほど肩入れするのか理解できない。

今でこそ中国は日本に対して手も足も出せませんが、アメリカが突然に日本から手を引いたら日本は台湾と同じ運命となり、今度は中国の属国となってしまう。今でこそアメリカがそんなことをするはずがないと思っていますが、イラクやイランでアメリカが泥沼状態になり、アメリカの世論が急展開すれば、世界に散らばった軍事基地を撤収するかもしれない。そうなれば日本は丸裸で放り出される事になる。

キッシンジャーと周恩来の秘密会談によって台湾が切り捨てられたように、将来、アメリカ政府首脳と中国政府首脳との秘密会談で日本処分が行なわれたら日本はどうなるのか? それを考えない政治家は無責任であり、むしろ日本が先手を取って自主独立路線を選択すべきなのだ。キッシンジャーは何度も日本を出し抜いてきましたが、田中角栄のようにキッシンジャーの意図を読んで動いたように、日本は状況を利用して国益に結びつかせるべきだ。

朝から生テレビで志方氏が日本は核の傘や情報やシーレーンや食料にいたるまでアメリカに依存していると言っていましたがその通りだ。しかしイスラエルは日本以上にアメリカに依存しているが、イスラエルは米軍基地を国内に置かせていない。中東戦争の時もアメリカが停戦に動いて止めてくれる。なぜこのようなことが出来るのか? モサドのような強力な諜報活動やアメリカ国内の政治活動に関与して、マスコミもイスラエルに有利なようにする工作活動など日本も真似るべきだが、日本人にはそのような発想がない。

朝生にしても議論が空転してしまうのは左翼の非武装論者とポチ保守の米国依存論者しかいないからだ。なぜ自主防衛論者が出演していないのか? 核武装だってイスラエルのように工作活動すれば出来るはずだ。アメリカとしてはそんな発想を持たれては困るからテレビでは発言できないようにしているのだ。朝から生テレビのような討論会は時間の無駄でしかない。

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