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<イラク戦争>唯一の正当性すら残っていない(深夜のNews)
http://www.asyura2.com/0601/war81/msg/106.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 6 月 06 日 22:35:11: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://night-news.moe-nifty.com/blog/2006/06/post_c4e5.html から転載。

June 05, 2006
唯一の正当性すら残っていない

 NewYorkTimesによれば、ブッシュとブレアは5月25日のホワイトハウスでの共同記者会見で、イラク戦争は間違っていたことを認めることを述べたという。ようやく(ようやくだ)、彼らは誤りを認めたわけである。

 では、何を間違えたと認めたのか。この記事によると

"Mr. Bush said he regretted challenging insurgents in Iraq to "bring it on" in 2003, and said the same about his statement that he wanted Osama bin Laden "dead or alive." Those two statements quickly came to reinforce his image around the world as a cowboy commander in chief. "Kind of tough talk, you know, that sent the wrong signal to people," Mr. Bush said."

 とあって、ようするに、イラクに「かかってこい」とか、オサマ・ビンラディンを「生死に関わらず」つれてこいと言った発言を"regretted"(後悔している)と言ったようだ。そして、"I learned some lessons about expressing myself maybe in a little more sophisticated manner." (もう少し洗練されたマナーで表現することを学んだ)とブッシュは言ったという。

 ん?間違っていたのは、言い方だけなのか。どうも、この記事は何が書いてあるのかよくわからん。そこで、ホワイトハウスのサイトへ行って、5月25日のブレアとの共同記者会見のスピーチと記者会見の内容を自分で読んでみた。この記者会見は動画にもなって記録されている。

 読んでみると、ブッシュのスピーチに次の文章がある。

"The decision to remove Saddam Hussein from power was controversial. We did not find the weapons of mass destruction that we all believed were there -- and that's raised questions about whether the sacrifice in Iraq has been worth it. Despite setbacks and missteps, I strongly believe we did and are doing the right thing. Saddam Hussein was a menace to his people; he was a state sponsor of terror; he invaded his neighbors. Investigations proved he was systematically gaming the oil-for-food program in an effort to undermine sanctions, with the intent of restarting his weapons programs once the sanctions collapsed and the world looked away.

If Saddam Hussein were in power today, his regime would be richer, more dangerous and a bigger threat to the region and the civilized world. The decision to remove Saddam Hussein was right.

But not everything since liberation has turned out as the way we had expected or hoped. We've learned from our mistakes, adjusted our methods, and have built on our successes."

 ははあ、ここですね。フセイン政権を倒したことの正否は論争中であり、我々みんなが(いえ、ブッシュとブレアだけなんだけど)(あー小泉もそうか)信じていた大量破壊兵器も見つからなかったけど、私は我々が行ったことは正しかったと信じている、とブッシュは述べている。以下、フセインはこんなに悪いやつだったんだから倒されて当然だみたいな話が続き、サダム・フセインを倒したことは正しかったと、再度、強調して言っている。

 しかし、そう言っている次に、"We've learned from our mistakes, adjusted our methods, and have built on our successes."とも言っていて、ようするに、我々にも間違いはあったと言っているのだけど、でも、我々はやり遂げたみたいなことを言っていて、なんかはっきりしないのである。

 でまあ、ブレアの方も同じようなことを述べているわけですね、

"I know the decision to remove Saddam was deeply divisive for the international community, and deeply controversial. And there's no point in rehearsing those arguments over and over again. But whatever people's views about the wisdom of that decision, now that there is a democratic government in Iraq, elected by its people, and now they are confronted with those whose mission it is to destroy the hope of democracy, then our sense of mission should be equal to that and we should be determined to help them defeat this terrorism and violence."

 ようするに、フセイン政権を倒したことは、国際社会を分裂させてしまったし、ことの正否は論争中であるとブレアも述べている。しかしながら、なんだかんだ言ったって、民主主義政府がイラクにできたではないかとブレアは言う。これは、ほとんど開き直りなんじゃないか。

 おもしろい(と言っては不謹慎だな)のは、二人のスピーチを動画で聴いていると、なんかこー後ろめたさが感じられるということだ。国際社会の同意を得ることができなかった、フセイン政権打破の正否は論争中であるということをブッシュもブレアも言っている。「しかしながら」(とここで二人とも「しかしながら」)我々のやったことは正しかった、とくるのである。その「正しかった」という根拠はなにかとなると、二人とも"I believe"(私は確信する)なのである。

 この「しかしながら」の部分の、行為の正当性が認められるかどうかであろう。かつて20世紀に、ドイツ、イタリア、日本というファシズム国家と戦ったルーズベルトとチャーチルとスターリンは、こんな後ろめたさを感じことはなかったろうなあと思う。当時の時代の彼らのスピーチを聴くと、後ろめたさなどひとつもなく正々堂々としているのであるが。これに対すして、ブッシュとブレアのこの歯切れの悪さはなんであろうか。

 スピーチの後の記者からも質問への回答でも、「とにかく、イラクは民主主義政府になったんだ」ということをブッシュはやたら強調している。一人記者からの、国連はイラク戦争を違法行為だとしているという質問に対しても、ブッシュもブレアもテロリズムと戦うことは正しいことだみたいな回答しかできない。こうなると話は観念的、抽象的になって、言っていることが納得できるのかというと、なんかわけがわからん。

 ブレアの首相としての訪米はこれが最後になる可能性があるので、記者が冗談まじりに、"At least the beginning of the end of your particular special relationship. "(二人の特別な関係は終わりの始まりですか)という質問が出たのは、単なる冗談にしては意味が深い。イラク戦争は、ブッシュとブレアの戦争だった。

 この共同記者会見について、28日のNewYorkTimesは社説"The Price of Iraq"で、この共同記者会見でブッシュとブレアが誤りを認めたことに触れ、イラクへの軍事介入はいかに間違っていたかを論じている。NYTは言う。

"Of all of George Bush's many arguments for the invasion, the only one that has survived exposure to reality is that Iraqis deserve something better than a brutal dictatorship. But right now the country appears on the way to a civil war among the armed groups competing to impose order on their own terms."

 つまり、ブッシュの言うことで、イラク戦争の正当性の唯一残っていることは(大量破壊兵器はなかったし)、イラクは野蛮な独裁者の時代より良い国になったというものだ。しかし、今やイラクは内戦状態でめちゃくちゃなのである、と書いている。

 すなわち、唯一の正当性すら残っていないのが正しい現状認識なのである。

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